トラディショナルな寿司屋「末広寿司」【豊田市】
- 2016.03.29
- 豊田市内
取引先の担当者との送別会、別名 ”単なる飲み会” も二軒目。
あてもなく適当に店を物色しながら見つけたのは「末広寿司」。
高級そうな店構えで一見では入りにくいが、きちっとした設えが気に入って入店。
店内も清潔な店でいい雰囲気だが、先客はゼロ。
週末の夜というのに客がゼロとは寂しい限りだが、寿司屋の現状を象徴するような光景だ。
それはさて置き、この店は大将と奥さんの二人で切り盛りしているようだ。
カウンターに座れば何か飲まれますかとのことで冷酒をオーダー。
特に銘柄は聞かれなかったし説明もなかったが、爽やかな飲みやすいお酒。
蓬莱泉の「可」(ベシ)のような飲み味で、普通に旨い。
白髪の60代後半と覚しき大将から、お任せで握りましょうかとのこと。
会計が怖い気もするが、信頼の置けそうな店なので任せる。
先ずは白身。
綺麗に仕事がされた鮨で旨い。
シャリも小ぶりで一口で食べられるのが嬉しい。
流石トラディショナルな寿司屋だ。
鮨は飲みながら摘むから、大きな寿司だと一口で収まらずツマミにならない。
回転寿司や田舎寿司だとシャリが大きくて、あれは食事用の寿司。
我々は摘みとして鮨を摘んでいるので、画像のような鮨を出されると困ってしまう。
やはりちゃンとした寿司屋の板前は、そんな無粋な鮨は握らない。
鮨を一つ摘んだだけだが、この店が気に入った。
二貫目はエビ。
綺麗な車海老が美しい。
今風の握りとは違い伝統的でオールドファッションな握りだが、安心できる鮨。
味も伝統的な味そのもので、海老の甘みがしっかりしたうまい鮨だ。
一つ摘んでちょっと呑んだら、間髪を入れずに鮨が出されるという、酒飲みの気持ちを計ったようなタイミングで出される。
この間合がいい。
寿司屋ではこういった間合いというのはとても大事で、食べるべきタイミングで握られた鮨は、サッとタイミングよく食べるもの。
そういうタイミング食べれば板前と客との間にいい間合いが生まれ、テンポも良くなる。
またそんなテンポで食べれば、板前もとても握りやすいらしい。
逆に一番嫌われる食べ方は、カウンターの上にいつまでも鮨が残っていることだそうで、やはり鮨は粋に食べるに限る。
暫くすると初見の我々に対する警戒心がほぐれたのか、大将が盛んに話しかけてくる。
話好きの大将のようで、寿司屋の現状とか回転寿司との違いなどを語る。
我々が聞く側に回っているからか、隙間なく話してくるのがちょっと煩わしい。
この間にも鮨を出されるが、話を中断してしまうようで画像が撮れない。
何も話さない板前も困るものだが、話が途切れないのも疲れる。
一息ついてトロと子持ちワカメ。
鮨は相変わらず旨いが、大将の話も相変わらず続いている。
悪い人ではないが、大将の切れ目のない話が面倒になってきた。
同行者に目配せして〆にすることに。
〆は鉄火巻き。
鉄火は巻きすで巻くのかと思ったら、大将の手の中で器用に巻かれる。
手巻き寿司だが、さすが寿司職人、見せることも上手だ。
勘定は6,000円ほどと、感覚的には安い感じ。
上がりも旨かった。
◆ 店舗情報(情報は確認してください)情報
店名 : 末広寿司
住所 : 豊田市若宮町2-2-3
電話 : 0565-32-1525
営業 : 11:00~14:00 / 17:00~21:30 / 水曜定休
大将の話を聞かされ続けて少々疲れてしまったが、その分大将には気に入られたようで、またのお越しをと盛んに言われる。
鮨は旨いし清潔でコンパクトな店なのでまた行ってもいいが、今度はもう少し放っておいて欲しいところ。
ま、初見だから大将も力が入っていたかもしれないから、もう一度行ってみるか。
このあと更に別の店に行くべく、再び夜の街を彷徨う。
西へ行ったり南に行ったり、あちこちの店を覗くもピンとくる店が無い。
こんな小洒落たワインバーもあるが、男二人でしけ込む店ではない。
どこからどう見てもデート向きの店だから、今夜はパス。
結局向かったのはいつもの美人ママの店。
ここでは美味しい日本酒をしっかり飲んでしまったが、この話は次回に。
まだ夜更けには早いからね。
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