江戸時代の遊郭を思わせる幽玄な世界で一杯【豊田市】

江戸時代の遊郭を思わせる幽玄な世界で一杯【豊田市】

 

 

この週末は飲み会が重なって、寝ている時間以外はずっと飲んでいた感じ。

そんな中、日本航空のスチュワーデスをやっていた(しかも国際線!)という才色兼備の同級生がたまたま実家に帰ってきていて、彼女と飲むことになった。

 

駅前のホテルで待ち合わせし、向かった先は近くにある魯菴(ロアン)。

他の店に行く考えもあったけど、寒波襲来のため外は吹雪で思いっきり寒い。

そんな中を歩けば凍えそうなので、手近な魯菴に飛び込んだのだ。

 

この店は予約必須の店で、特に週末はフリーでは座れないことが多いけど、カウンター席が空いていて助かった。

こんな吹雪模様の寒い夜でお客さんが少なかったのだろうけど、ラッキーだった。

 

元スッチーの彼女は大の日本酒党。

と言うことで、先ずは黒竜から。

いきなり二合徳利だ。

美形の彼女と一緒ということで緊張していたためか、乾杯の画像は撮り忘れ。

 

スチュワーデスのことを今はキャビンアテンダントと言うけど、私の年代だとスチュワーデスと言ったほうがピンとくる。

それと今はどうか知らないけど、我々の時代のスチュワーデスは、頭が良くて美人で、加えて教養も品格も備えていないとなれないという、まさに憧れの的。

しかも国際線のスチュワーデスとなれば、究極の憧れの人だった。

”天は二物を与えず” ではなく、天は彼女に二物を与えたのだ。

そんな憧れの彼女との一杯なので、そりゃ緊張もしますよ。

 

突き出し。

右はナマコ酢の大根おろしがけ。

左は白身魚の和え物で、どちらも高級な料理でしかも旨い。

 

日本酒にはピッタリの突き出しで、グルメな彼女からも「これ美味しいね」とのこと。

そうそう、彼女の実家は料亭だったから、口が肥えているのも当然だ。

 

彼女はお酒もめっぽう強く、酔ったところを見たことがない。

二合徳利の黒竜もアッという間に飲み干してしまい、二杯目は「美」でいく。

地元愛知県のお酒で、「空」で有名な蓬莱泉のお酒だ。

美形な彼女には「美」という言葉が似合う。

 

普通なら次の料理は刺し身あたりになるのだろうけど、今夜は寒いから鍋にしてみた。

彼女に聞けば、東京は白味噌ばかりで、偶には三河の赤味噌が食べたいからと、牡蠣の土手鍋をオーダー。

まさかスッチーの彼女と鍋をつつくことになるとは思いもしなかったけど、同級生ということでお許しを。

 

土手鍋の登場。

鍋の周りに味噌を塗った、本格的な土手鍋だ。

 

食べたらこれが美味しい。

気持ち甘目に味付けされた味噌が美味しく、また牡蠣も大振りなものがゴロゴロと入っていて旨い。

しかも見た通りの深鍋で、量もたっぷり。

 

寒い時には暖まるね~ということで、お酒も進む。

とても美味しい味で、彼女は最後にご飯を入れておじやにしてもらおうかと言うほど。

 

ところがそんなことをする必要はなかった。

鍋の底にはお餅も入れられていたのだ。

 

いや~この鍋だけでお腹いっぱいになってしまった。

彼女曰く、突き出しから一気に〆だったねということだけど、全くその通り。

 

そんな最中、実にいいタイミングで同級生のB女子から電話。

実はスッチーの彼女が豊田に来ていることは、B女子から伝え聞いた話しなのだ。

 

B女子に、魯菴で飲んでいるから来れない?と聞けば、逆にB女子の家で飲まないかとのお誘い。

スッチー彼女に聞けば、行こうかということで、B女子の家で二次会だ。

 

初めてのB家訪問。

部屋に上がってビックリ仰天。

そこは薄暗い和の設えの部屋で、お香が焚かれた幽玄な雰囲気の部屋。

画像で見るとかなり明るく見えるけど、実際の明るさはこの半分ぐらいしかない。

しかも流れている音楽は箏曲。

屏風といい、間接照明の暗さといい、彼女と思わず顔を見合わせてしまった。

 

テーブルセットも江戸時代の花街のイメージ。

これも画像を見れば明るく見えてしまうけど、実際は色がかろうじて分かるほどの暗さ。

 

感覚的にはこんな感じ。

いかに暗く、また迷宮的な雰囲気なのかが伝わるでしょうか。

それと箸袋にはB女子の名前が印刷されているという、本格的なこだわり。

花街のイメージそのものだ。

 

ここでもお酒を飲んでたけど、お酒に酔う前に雰囲気に酔っている。

お酒を注いでくれるB女子が、花魁に見えてきそうだ。

スッチーの彼女と私は、この摩訶不思議な世界に引き込まれてしまったようで、フワフワと酔っていましたよ。

 

江戸時代の花街にタイムスリップしたような不思議な感覚だったけど、B女子のオモテナシの気持ちはとても嬉しい。

またB女子の家で飲もうか、ということで、今夜はお開きに。

家に帰り着いてもフワフワした感覚が抜けなかったけど、楽しかった。

 

まさに幽玄で妖艶なB女子ワールド。

またやりましょう。

 

 

 

ブログ村のランキングに参加してます⬇


にほんブログ村 料理ブログ 今日作った料理へ
にほんブログ村