ブリしゃぶと縮ほうれん草で一杯の後は、カッペリーニで〆【自宅】

ブリしゃぶと縮ほうれん草で一杯の後は、カッペリーニで〆【自宅】

 

 

ブリしゃぶのつもりでブリを買ってきたけど、奥殿の急な心変わりでブリの刺身になってしまったのは、つい先日のこと。

再びスーパーに行ったら、やはりこの時期なので寒ブリが並んでいる。

で、今日こそはブリしゃぶにしようかということで、ブリの切り身を買ってきた。

 

シャブシャブは材料を用意して鍋に湯を沸かせば出来たも同然という、簡単お手軽な料理。

ブリは薄く切るのだけだけど、奥殿に言わせると、包丁の切れがすごく良くてスパッと切れるから、切ること自体が楽しいと物騒なことを言う。

ただ包丁の切れが良いと料理も楽しいようで、ご同慶の至り。

 

鍋には青物として水菜と白菜をいれ、ついでにタラもあったからタラも入れてある。

鱈ちりと鰤しゃぶの共演という取り合わせだけど、家だから気楽に混ぜてしまった。

 

薄くカットされたブリを瞬間しゃぶしゃぶして食べれば、これが旨い。

我が家の懐事情では養殖のブリだと思うけど、養殖と言えども油のノリもよく美味しい。

分厚くカットされたものより薄くカットされた物のほうが旨く感じる。

 

タラも火が入ってきたようなので鱈ちりとして食べれば、これも美味しい。

鰤しゃぶも鱈ちりもポン酢で食べるから、どちらも一緒に楽しめて都合がいい。

それとブリもタラも美味しいのは、今が旬ということだろう。

 

今日は寒いからビールはパスしていきなりお酒でいく。

う~ん、鰤しゃぶと冷酒はとてもいい感じ。

 

今日のお酒も ”百春の桃色ラベル”。

この百春の桃色ラベルは最近のビッグヒット。

何度も同じことを書いて恐縮だが、このお酒は本当に旨い酒で、酸味と甘味がこれほど高次元で調和し、また後味も切れが良いお酒は滅多にない。

 

私の考えなので間違っているかもしれないが、辛いお酒は比較的作りやすいと思う。

なぜなら酵母の発酵を抑えなくてもよく、限度はあるだろうが酵母の自由にさせておけるからだ。

 

それに対し、甘味を出そうとすれば酵母の発酵を抑えないと発酵が進みすぎて、辛いお酒になってしまう。

酵母の発酵を抑えるのに重要なのが温度で、温度を下げると酵母の発酵が抑えられる。

 

これが ” 酵母を叩く” と言うことで、発酵を抑えるために杜氏は寝ずに発酵具合を見回り、発酵が進み過ぎと感じれば雪で温度を下げたりもする。

新潟や山形、秋田などの寒い地方に旨いお酒が多いのは、このためだ。

 

それと一番難しいのが酸味ではないかと思う。

発酵と腐敗は同じことで、人間に役に立つものが発酵、役に立たない害があるものを腐敗というが、酸味は一歩間違えると腐敗になってしまうギリギリの世界。

 

この百春の桃色ラベルのような芳醇な酸味というのは、極めて難しいものだと思う。

高級な味なのだけどとてもリーズナブルな価格で、一升で三千円台前半と言うのが俄に信じられない。

 

ホント、この味なら品評会に出品するレベルの仕上がりだと思う。

いいお酒に出会え、日本酒好きとしてはとても嬉しい。

 

お酒が美味しいからとグビグビ飲んでしまい、三合も飲んでいるけど、もっと飲みたい。

鰤しゃぶも鱈ちりも終わってしまったが、アテがないと飲めないので急遽豚シャブを追加。

作ったといっても豚肉を冷蔵庫から出しただけだけどね。

 

ついでにほうれん草もシャブシャブにしたけど、このほうれん草が「ちじみほうれん草」と言うもので旨いのだ。

縮ほうれん草はこのあたりのスーパーではあまり見かけないが、たまたまあったので買ってきてくれたもの。

 

ちじみほうれん草とは、パッケージに書いてある通り霜に当たって縮んだほうれん草のこと。

霜に当たるると自分を守ろうとして糖分を出して甘くなったものが、ちじみほうれん草。

雪に埋めた ”雪下大根” が甘くなって美味しくなるのと同じ理屈だ。

 

豚しゃぶも美味しかったし、ちじみほうれん草のしゃぶしゃぶも美味しかった。

お酒も四合も飲んでしまい、いい気分ということで、〆に。

 

〆は最近家でトレンドになっているカッペリーニの ”釜揚げ”。

極細のカッペリーニだけど、素麺のようにダラっとせず、しっかりとした歯ごたえが楽しめて美味しいのだ。

奥殿もかなり気に入っているようで、素麺よりもいいとか。

 

いや~今日もよく食べたし、美味しかった。

ごちそう様でした。

 

 

 

 

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