嵐山の天龍寺から京の味を求めて三条木屋町へ【京都】
- 2017.07.25
- その他の地域
朝イチで予定外のトロッコ列車に乗ってしまったので、日もジリジリと照ってきた。
そんな中を嵐山・天龍寺にたどり着いた。
天気が良過ぎて、暑い。
参道には日陰がなく、上からも下からも炙られる感じ。
青空が眩しい。
広い境内を通り抜けて本堂?に到着。
本堂もいいが茶店はないかと聞いたけど、そんなものはないらしい。
当たり前だが自販機もない。
入園料500円なりを払って入場。
石庭もいい眺めなのだろうが、照り返しが強くて私には暑苦しく感じてしまう。
私の感性が鈍いのかもしれないが。
本堂の角を曲がったら庭に出た。
きれいな庭ではあるけど芸術に疎い私なので、よく分からない。
みんな暑さを避け庇の下で寛いでいる。
それよりソフトクリームが食べたい。
ここで冷たいものを売れば良く売れると思うけど、国宝の中なので無理かもね。
紅葉の季節はより綺麗だろうと思う。
尤もその時期は凄まじく混んで、たどり着くのが大変だが。
暑くて居場所もないので、竹林の方へ行ってみる。
竹林はやはりかなり涼しい。
上の方を見ていればとても爽やかで涼しげだけど、人出は多く賑やか。
こんな具合だ。
さすが日本を代表する観光地で、静かな京都に出会いたければ、早朝狙いで来るしかない。
それにしても女性が多い。
嵯峨野とか大原は特に女性が多い気がする。
予定では苔庭で有名な祇王寺まで行くつもりだったけど、人の多さと暑さにやられて諦めた。
冷たいものを求めて嵐山の駅の方に戻ることにした。
ここは嵐電の駅だけど、茶店でソフトクリームと冷たいお茶で一息。
クーラーの効いた部屋で一息つけば、汗もすっかり引いてリフレッシュ。
このまま街に戻って昼ごはんにすることにした。
ここからは京福電鉄の嵐山線で街へ戻る。
巷で言うところの ”嵐電” だ。
東の ”江ノ電” に匹敵する有名な電車。
電車自体は新しいと思うけど、内外装ともシックでレトロなタッチ。
観光電車であると同時に、街の人の足でもある。
料金は220円の均一料金で、終点の四条大宮まで乗ればかなり安いと思う。
それに比べて地元の名鉄電車の高いこと。
名鉄が異常に高いのは、やはり競合する電鉄会社がないためだろうか。
発車のベルもアナウンスもなくいきなり出発するあたりは、ヨーロッパの電車と同じ感覚。
慣れればこの方が静かでいい。
日本の電車はあれこれとアナウンスが多過ぎと思うが、どうだろうか。
このまま終点の四条大宮まで行き、そこら辺りでランチにしようかとも思ったが、今日は三条でランチにする。
なので天神川駅で地下鉄に乗り換え、市役所前で下車。
冷房バリ効きの地下鉄で涼んでいれば到着。
いつ見ても重厚で歴史を感じさせる市役所庁舎だ。
前回の京都では食事処の選択をミスってしまい、ロクなことがなかった。
なので今回は木屋町筋で食べると決めていたのだ。
ただし店は決めておらず、勘を頼りに探しながら行く。
事前にネットで調べれば情報はそれこそ山のように出てくるが、ネットに出てくる店がいい店とは限らない。
むしろ本当にいい店はネットには出てこないし、むしろ露出を嫌う。
それは Instagram などで集まってくる客筋と、しっとりとした京料理屋の客筋とは違うからだ。
なのでそういった店はネット上で派手に宣伝はしないし、積極的にネットには載せないのだ。
木屋町を流れるのは高瀬川。
森 鴎外の小説「高瀬舟」で有名な川でもあるし、幕末の動乱の舞台でもある。
ここを龍馬たちが駆け抜けたと思うと、時代に吸い込まれそうな気がしてくる。
それはそうとランチだ。
早速見つけた如何にも京都らしい料亭。
いい感じだが、お値段もいい感じ。
それにこんな店に上がり込んでは、一杯飲みたくなるのは必至。
残念ながらまたの機会にする。
ここもいい雰囲気だ。
恐る恐る玄関まで行ってみる。
素晴らしいが、高級に過ぎる。
ちょっと足が竦んでしまうが、思い切って入ってしまおうか。
と思って振り返れば、奥殿は5mほど後ろにいて無理そうなイメージ。
思いっきり高い店かもしれないので、止めた。
で、見つけたのがここ「豆水楼」(トウスイロウ)。
豆腐料理ならそんなに高くはないだろうと、ここにする。
しかも納涼床もあるらしい。
ただし納涼床は夜席のみで、昼はやっていないとのこと。
そりゃいくら納涼床と言っても、真夏の屋外では暑過ぎだからね。
店に入ってみればご予約のお客様でしょうかと聞かれる。
予約はないからその旨伝えると、奥で聞いてみますとのこと。
待たされることもなく、お二人ならどうぞとのこと。
キャンセルがあったらしい。
直後に来たお客さんは断られていたから、ラッキーだった。
店は如何にも老舗料亭と言った雰囲気。
板場の板さんは余計なことは一切喋らず、我々が話しかけない限り話しては来ない。
ここなら密会でも大丈夫、って、話が飛躍し過ぎか。
お客さんは女性が多い。
しかもキレイでしっとりとした女性ばかりで、大声で喋るような下品なBBAはいない。
店が客を選んでいる訳ではないが、結果として良い客が集まるのだろう。
この店では美味しい豆腐を満喫。
2年越しで漸く京都のいい店に出会えたと嬉しかったが、かなり長くなったので、続きは次回ということで。
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