店も料理も人情も昭和の情緒たっぷり「旬菜処 千尋」【豊田市】
- 2018.02.13
- 家飲み/家食べ
久しぶりの飲み会。
メンバーはいつもの四人で、四人で飲むから「四人の会」だとか。
店はある寿司屋を予定していて、平日の夜ならガラ空きだろうと高を括って直前まで予約を入れなかったら、まさかの臨時休業とのことで、汗。
急遽他の店を探す羽目に。
店はどこでもいいと言えばどこでもいいのだが、せっかく行くのなら気の利いた店にしたいのは誰しも思うこと。
あそこはどうか、こっちの店はどうかと思うと迷ってしまって決めきれないが、メンバーの一人が前から行きたいと言っていた「千尋(ちひろ)」という店にしてみた。
ここが「千尋」で、かなりご無沙汰で久しぶりに訪ねる店だ。
ここへ来るのは今世紀に入って初めてかもしれない。
店へ入るなり大将が「久しぶりだねぇ」と、私のことを覚えてくれていたのに驚くと同時に嬉しくなる。
因みに大将の息子くんが駅前にある「魯菴(ロアン)」のマスターだ。
店の外観も店内の作りも昔と全く変わっていない。
大将も昔と変わらないが、歳は食った感じがする、って、それはお互い様か。
それはともかく、先ずはカンパイ。
それぞれが好きな物を飲んでいるのは、お互い気を使わない仲だから。
料理は4,000円のコースを頼んでおいた。
小上がりに席が用意されていたが、掘りごたつ式ではないので足の置き場に困る。
昔はこれが普通だったのだろうけど、今時の設えではなく、足が痛くなる。
カウンター席に変えたいところだが、いきなりワガママも言い難いので諦めた。
用意されていた料理はこんな感じで、会席風。
右下はつぶ貝?の酢味噌和えで、最近ではあまりお目にかからないひと品。
その左のものは子持ち昆布。
これも最近はめっきり見なくなったものだ。
昔はよく料理屋の料理に出されていたもので、その頃は高級な料理だった。
それに加えて子持ち鮎の甘露煮と、どれも昭和の雰囲気たっぷりの味が並ぶ。
決してまずい料理ということはないのだが、ビジュアル的には古いイメージ。
お酒(冷酒)は蓬莱泉の一種類しか用意されないのはちょっと残念。
これも不味いお酒ではないのだが、今風の酸味の効いたお酒とはちょっと方向性が違い、昭和の味のお酒だ。
鍋も用意されている。
紙鍋だね。
量的にはそれほど多いこともなかったのだけど、料理の出されるペースが早く、結果的に鍋まで手が回らず食べず終いだった。
だし巻き卵。
大きなだし巻き卵で、そう言えば千尋の名物の一つだった。
食べればトロットロのだし巻きで、やはり美味しい。
鯛のかぶと煮。
濃厚な甘辛の味付けで、これぞ三河の味。
うなぎの蒲焼や味噌カツの味にも通じる、昔懐かしい昭和の味。
添えられた付け合せがゴボウというのも懐かしい。
ある年代より上の方たちにとっては、極上の味のひと品だと思う。
刺し身。
白くて丸いのは山芋の刺し身だっただろうか。
記憶が曖昧で恐縮。
刺し身もガッツリとした盛りで、食べごたえは十分。
料理はまだまだ続いて、天ぷら。
こりゃフルコースだね。
天ぷらがちょっとオイリーだったので、味噌汁に付けて食べるというちょとマナー違反な食べ方で、失礼してしまった。
食事はおにぎりにしてもらった。
ちりめん山椒で握られたおにぎりが美味しかったが、お腹はパンパン。
そのため最後まで残ってしまった鍋が食べられなくて、ごめんなさい。
店の雰囲気、味、大将たち店の人の感じも全てが ”昭和” の「千尋」。
って、私も昭和だけどネ。
店を出る時に大将から「また来ないといかんよ」と言う言葉が、昭和の人情だ。
決してデート向きの店ではないけど、昔を語れる人と飲むにはいいと思う。
たまにはそんな ”昭和” にどっぷり浸ってみるのも一興かも。
駅から遠いのでなかなか行く機会がないけど、また寄らせてもらいます。
ごちそう様でした。
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