飲食店の仕入れる魚はケタ違いに旨い「ろく カンダ」【豊田市】
- 2019.02.06
- 豊田市内
久しぶりに居酒屋のママと飲んだ。
ママと飲んだと言ってもママの店で飲んだのではなく、ママが行きたい店で飲んだのだ。
ママが行きたい店とは「ROKU KANDA」。
居酒屋の「ろく」が神田町で開いた店なので「ROKU KANDA」という明快な店名。
私自身は二度目の訪問で、調べてみれば去年の10月に行って以来なので4ヶ月ぶり。
ついこの前行ったと思っていたが、月日の経つのは思っている以上に早いのだ。
店はスタイリッシュで小洒落た感じ。
上の画像だけ見れば普通の居酒屋のように見えるが、全体の雰囲気はもう少し洒落た感じで、今風の ”カフェ居酒屋” といったイメージ。
メニューにもそれが現れていて、こんな洒落たメニューも並ぶ。
店のコンセプトが女子受けのする居酒屋のようで、主なターゲットは30~40代か。
店の雰囲気もメニューも、そのコンセプトに合わせてあるのだろう。
あおりを食ったのはオジサン達で、小洒落た居酒屋では落ち着かないかも。
そんな向きにはスグ近くにある「ろく」の本店が助けになる。
本店のメイン ターゲットはオジサン達なので、そこなら気兼ねなく飲めると思うが、そういうオマエも本店の方が合っていると言われればその通りだが。
ろくの本店もそうだが ROKU KANDA も魚料理が得意。
そのため魚関係のメニューは多い。
カウンターの上には ”おすすめ” も張り出されている。
ただし真上過ぎてカウンター席からだと見づらいが、目の前にいるマスターに聞くか冷蔵ケースを見て頼めば済むこと。
我々が座った席とは違う角度からの画像だが、カウンター席の目の前に冷蔵のケースがある。
それを見て頼むのもよし、マスターに聞いて頼むのもよしで、飲食店の特等席はやはりカウンター席だと思う。
そうこうしていればママが到着。
いつもの通り約束の時間前に必着するのは流石だ。
ママとは今年初めてで、さっそく「お久しぶり」の乾杯。
ママも日本酒党なのだが、初めの一杯はビールでいく。
突き出しで出されたのは温かいシューマイ。
どの店でも突き出しは冷製のものが多いが、寒い時は温かいものが嬉しいネ。
エビシューマイのような感じで、美味しい突き出しだった。
お次は日本酒にチェンジ。
ROKU KANDA は日本酒にも力を入れていて、いいお酒が揃っている。
地図に書かれている通り、日本各地のお酒があって楽しい。
何がいいか迷うところだが、ここは北から攻めることに。
秋田の「雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)」でいってみた。
因みに「茅舎」とは茅葺きの家のこと。
洒落た酒器でサーブされた。
こんな酒器は初めて見たけど、オシャレでいいじゃない。
器がいいとお酒の ”品格” も上がるネ。
ツマミは牛カツを合わせてみた。
日本酒よりもビールのほうが合いそうだが、これが食べたかったのだ。
分厚くカットされた牛肉をカツにしたもので、上等なステーキをカツで味わう感じで旨い。
抹茶塩も添えられているが、トンカツソースの方が合う。
酸味の効いた甘じょっぱいソースにどっぷりと浸して食べれば、牛カツの旨味が広がる。
火を通し過ぎずに中はレアの状態で、これが旨い。
牛カツは高級だけど、やはり旨いのだ。
これはママがオーダーした ”ナスとチーズのナンチャラ”。
チーズたっぷりの濃厚な味のひと品。
中にはパンも入っていて見た目以上のボリュームがある。
ママは刺し身系が苦手で、こういったチーズや肉系の物が好きなようだ。
もしかしたらママは ”肉食系女子” なのかと言う話しから、ママはモテるよねという話しに。
ママが言うには、自分がモテるかどうかは分からないけど、こんな男は絶対にモテないということを話し始めた。
ママの店には、ママの趣味のカメラ繋がりのお客さんも多いという。
中でもA氏はほぼ毎日!来るというガチな常連客。
ママはお客さんから誘いがあっても、全て断るとのこと。
ただAさんとはカメラのこともあるから、コーヒーに付き合ったことがあるという。
で、喫茶店での話は、富士山へ写真撮影に行こうというお誘い。
富士山の撮影は夜明け前のブルーアワーと、日の入り前後のトワイライトアワーが撮影の絶好機で、前の晩に現地入りして車中泊するという。
だだし天候が悪かったり霧が出たりすれば撮影はムリなので、その時は車中で連泊するとか。
いくらカメラつながりと言っても、一晩も二晩も車中で過ごすなんてトンデモない話だし、車という狭い中で男と二人なんてとてもじゃないと。
下心ミエミエだよね、ということだ。
A氏は元々お金に細かい人らしく、富士山へ行くのにも高速料金が勿体無いからと、オール下道で8時間!かけて行くという。
エッ?と思ったけど、これって単なるケチだよね。
そんな撮影旅行は当然断ったのだが、驚くのはその喫茶店の支払いをワリカンでと言われたこと。
自分から誘っておいてコーヒー代をワリカンにするか?
学生でもそんなことはしないし、初デートでそんなんなら一発アウトで退場だ。
こんな男は絶対にモテないが、聞けば70歳前後の人とか。
立派な歳なのにと驚くが、常識外れの人もいるからね。
A氏は自分のカメラには100万円以上かけているらしいが、自分にはお金はかけても他人(女性にも)にはお金は使わない人なのだ。
これは男同士でも最も嫌われるタイプ。
いろんな男がいるけど、ケチと不潔な男はモテませんから、というのがママの結論。
翻って私はどうなのかと聞けば、「〇〇くん(私)は顔は並だけど(オイ!)、意外にいい男でモテるよ」って。
”意外に” は余計だけど、しばらくはこの言葉で生きて行けると思った次第。
男はかくも単純で単細胞な生き物なのだ。
すいません、話が変な方によれてしまって。
こちらは ROKU KANDA のママ。
メリハリの効いた体育会系の女性で、キレイ系の人だ。
ママとの会話は尽きず、お酒もすすんでいる。
コレを見ても何の銘柄かなんて分かる訳もないが、マスターイチオシの天領。
岐阜・飛騨萩原(今は下呂市)のお酒で、かなり旨い。
程よい酸味に甘さがあり、ママも美味しいねということで追加追加で飲んでいた。
マスターが寒ブリがどうのと言って出してきたのがコレ。
オォ!、見事な寒ブリではないか。
サイズも立派な富山・氷見の天然ブリで、さっそく刺し身で盛ってもらった。
盛ってくれたのがこれ。
キレイな身で、画像ではサイズが分かりにくいが、一切れの長さが10cmぐらいはありそうなビッグな刺し身。
刺し身を好んでは食べないママも、これは食べたいと言う。
サシの入り具合など、まるで本マグロのトロのようだ。
食べればこれがメチャ旨。
トロけるような食感で、油はノリノリだけどしつこさは全くない。
ママも今まで食べたブリの中で最高に美味しいというが、私も全く同感だ。
スーパーで買ってきたブリも旨いと思っていたが、プロの仕入れるブリはそれとは全く次元が違う。
こんな上等なブリはスーパーにはない。
やはりプロは仕入れの段階から違う。
それと付け合せの生ワカメも、いつも家で食べているものより数段旨い。
ママからも生ワカメがこれほど美味しいとは、と絶賛していた。
上には上があるものだ。
〆は鉄火とエビマヨ巻き。
エビマヨ巻きなどという子供っぽい巻物だが、これが好きなのよね。
ママとは延々4時間も飲んで喋っていた。
話はまだまだ尽きずもう一軒という雰囲気だったが、平日の夜なので自重。
またの機会でということで、お開きに。
あれ程のブリの刺身が味わえたのは、望外の喜び。
美味しかった、ごちそう様でした。
またお願いします。
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