家の料理の味は美味しくなくても心温まる懐かしい味【自宅】
- 2019.02.08
- 家飲み/家食べ
奥殿に用事があり、晩ごはんにカレーなどが用意されていた。
それだけでは飲むのにちょっと寂しいからと、もう一品作ることにしたが、難しいものは作れないので簡単な炒め物を作ってみた。
ナスとほうれん草があったので、それを炒めることにする。
ナスもほうれん草もいい艶をしているが、今が旬なのだろうか。
タマネギはオニオンスライスにする。
これはほぼ毎日作るから、今更書くこともないけどね。
ナスとほうれん草はフライパンで焼くだけなので、アッという間に出来てしまう。
本だしとしょう油で味付けし、仕上げにごま油をかければ美味しいひと品になる。
オニオンスライスには生ワカメも一緒に盛ってみた。
生ワカメは今が旬で美味しいからね。
あとは作り置きの切り干し大根の炊いたんなどを盛っただけ。
ちょうど奥殿も帰ってきたので、さっそく一杯だ。
今夜はこんなラインナップ。
温かいものがナスとほうれん草の炒め物だけだが、今日は春のような陽気だったからこれでいい。
初めの一杯はやはりビール。
こんな苦いものが旨いと感じるのだから、人の味覚は不思議なものだ。
う~ん、やっぱり旨いね。
ナスとほうれん草の炒め物も、本だしとごま油が効いていて旨い。
特別な料理でもないし華やかな料理でもないけど、何かホッとするようなやさしさを感じる。
昔おふくろが作ってくれた味に似ているのだろうか。
土井善晴さんの本に「家の料理は特別に美味しくなくてもいいのです。今日のカレーはしょっぱかったナ、魚の煮付けは美味かったな、それでいいのです」と書いてあったが、その通りだと思う。
家のご飯というのは家で食べることがいいのであって、その家、その家にはそれぞれの味がある。
それが家庭の味で、心が温まる味なのだと思う。
自画自賛で言うのではないが、こんな素朴な料理が実は美味しいのだ。
考えてみればどんな凄腕のシェフが作る料理でも、それはシェフの味であって私の好きな味とは限らない。
世界広しと言えども、私の好きな味は私しか知らない訳で、いくら凄腕のシェフでもそれは分からない。
自分で作る料理が美味しいと感じるのは、自分の好きな味で作っているからで、美味しいと思うのは当たり前のことなのだ。
これは究極の原理で、「それを言っちゃオシマイだよ」となってしまうけどね。
それでも外へ食べに行くのは、自分の知らない味や初めての料理、綺麗な盛り付けや見たこともないような料理などに出会えるからで、それらは家ではとても作れない。
時には家で食べた方が美味しかったという ”ハズレ” の店もあるけど、それも含めて外食は楽しいから止められないのだ。
今夜の締めはカレーライス。
カレーほど家によって作り方や味、使う食材が違う料理も珍しいのでは。
使う肉も牛、豚、鶏、羊など何でもアリだし、ホタテや牡蠣などもある。
中には野菜オンリーのベジタブルなカレーもあるし、味も辛いものからハチミツを入れた甘いものまで千差万別。
それぞれが美味しいだろうし、それがその家の味ということでいいのでは。
今日のカレーはニンジンとタマネギ、それに鶏の手羽先で作ってある。
鶏の手羽先はほぐしてあって、タマネギと共に原型をとどめていない。
辛さは中辛という感じだけど、コチュジャンを足して入れているので、味にコクと深み、それにメリハリと言うか輪郭を感じる。
よそ様のカレーと比べることもないが、これはこれでかなり美味しいと思う。
家ご飯もなかなか美味しいのだ。
今日もごちそう様でした。
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