ほっこりする味の富山の純米酒「満寿泉」【自宅】
- 2019.09.05
- 家飲み/家食べ
リニューアルした「麦とホップ」で喉を潤せば、お決まりのコースでお酒にする。
この日のお酒は富山のお酒で、お初のものだ。
これがそのお酒で「満寿泉」。
いつも同じお酒ばかりでは面白さに欠けるから、と買ったもの。
いつもと同じお酒なら味も雰囲気も分かっていて安心なのだが、それでは自分の世界に閉じこもってしまう。
たまには全然知らないお酒を買ってみるのも一興だけど、それで失敗することもままある。
それを恐れて知らないものは買わないと決めている人も多く、それはそれで理に適った話ではあるが、小さくまとまってしまう感もある。
お酒の世界に限らないが、世界は広いし奥行きも深い。
多少のリスクはあっても、新しい世界を開いていく方が楽しいと思うけどね。
今回のお酒「満寿泉」もギャンブルなのだが、結果は飲めば分かる。
果たしてその答えは?
さっそく飲むことにしたが、その前にこのお酒の名前を読み違えていた。
ラベルを見て勝手に「マンジュセン」と読んでいたが、正しくは「マスイズミ」。
お酒の名前も人の名と同じで、読み方は様々だ。
メイクは「桝田酒造店」で、富山のお酒。
富山のお酒にはあまり縁がないけど、美味しいお酒がありそうな土地柄ではある。
目の前には富山湾が広がり、そこは日本でも有数の漁場。
春になればホタルイカ、夏は白エビ、冬になれば寒ブリと美味しいものが目白押し。
後には3,000M級の北アルプスが広がり、そこから流れ出た雪解け水で育つ富山米もある。
美味しい魚と旨いお米があれば、お酒もいいものが育まれる。
それに雪国でもあるから酒造りには適していて、そんな所で作られた「満寿泉」に期待を込めて選んだのだ。
前置きが長過ぎたが、飲まなければ味はわからない。
飲めばこれが美味しい。
サラサラとしてスッキリとした飲み味だけど、コクもあって米の味もする。
ハデなパフォーマンスはないけど、ほっこりとした飲み味で落ち着いたお酒だ。
世間では純米酒よりも純米大吟醸の方が美味しいというのが通り相場だが、そうばかりとは言い切れない。
中には「これホントに純米大吟醸?」というものもある。
逆に単なる純米酒でも「飛露喜」などのように素晴らしく美味しいお酒もあるから、お酒の世界は分からない。
この「満寿泉」も普通の純米酒なのだけどかなり美味しく、いいお酒なのだ。
マスコミにも世間にもあまり知られていないお酒が、実は美味しいお酒だったことを見つけるのは、自分が「発見」した感じがする。
それに自分の世界も広がった感じがするのだ。
お酒にはやはり和風の料理が合う。
用意してくれていた練り物もよく合う。
竹輪もはんぺんも切って盛るだけだけど、これがお酒によく合うのだ。
こちらも切って盛り付けるだけの冷奴だけど、これもお酒のアテにいい。
お酒が美味しいとこの程度の料理で十分なアテになる。
凝った料理でなくても美味しいのだ。
調子に乗ってこんなお酒も出してみた。
岐阜・揖斐川の「房島屋」だ。
これも単なる純米酒なのだが、酸味の効いた旨いお酒で純米酒とは思えない仕上がり。
さっきの「満寿泉」とは方向性の違う味だけど、どちらも魅力的なお酒で、どちらかを選べと言われても選べない。
お酒だから両方とも選んでもいいけど、これが女性だったら困ることになる。
和風が似合う女性、洋風が似合う女性、しっとりした女性、活発な女性など、方向性が違っても魅力のある女性は様々。
そんな中で誰が好きなのかと問われても、答えに窮してしまうのだ。
みんないい、とは言いたくても言えないし。
って、そんな羨ましいような状況は人生で一度もないから、そんな心配は全然要らないけどね。
あり得ないようなことで悩むのは、酔った証拠か。
それも楽しくていいけどね。
今日も美味しかった、ごちそう様でした。
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