季節割烹「虹」はアルゼンチンに本店があるというグローバルな居酒屋だった【豊田市】

季節割烹「虹」はアルゼンチンに本店があるというグローバルな居酒屋だった【豊田市】

 

新型コロナも大阪の方は依然として収束の兆しが見えないが、ここ愛知県は小康状態を保っている。

その隙にということではないけど、久しぶりに飲みに行ってきた。

 

向かったのは季節割烹を謳う「虹」という店。

豊田市の竹生タキョウ町にある店で、以前、中華料理の「チャイナテーブル石川」があったところだ。

 

居抜きで入ったようで、看板以外は中華料理屋の時と何も変わっていない。

その看板だけど、これが読みにくい。

と言うか、読めない。

これで「虹」と読ませるのはムリで、そのことをママに話せば、ママもそう思っていて、この看板は失敗だったと。

 

デザインは大事だけど、やり過ぎては看板本来の役割りを果たせない。

このあたりはデザイナーの独りよがりで、芸術作品と間違えているのでは。

 

店内も以前のまま。

中華料理屋の時も中華料理屋らしくない雰囲気だったから、中華から和食の店に変わっても違和感はない。

洋食の店でもいける設えだ。

 

カウンター席を予約していたので、奥にあるカウンター席へ。

カウンターは照明が落とされていて、ムーディーな雰囲気。

だけけどカメラには厳しい条件で、画像の画質が荒れていて恐縮。

 

カウンターに来れば、付き合ってくれた女性が先着していた。

女性を待たすのはマナーに反するから、気を付けないと。

 

それはともかく、先ずはビール。

カウンターのカワイイ女性が注いでくれた。

 

カンパイ。

彼女とは今年初めて会うので、新年のあいさつのように「今年もヨロシク」。

 

コロナのために外で飲むことも人と会うことも極端に減ってしまったけど、彼女も同じとかで、外で飲むのは今年初めてとか。

こんな状況が去年から続いているのだから、飲食店も大変だ。

 

この日は3,500円のコース料理。

これは入り口にあったメニューで、夜だけではなく昼も営業している

ランチがどんな内容か聞かなかったけど、ランチもオススメとのことだ。

 

最初に運ばれてきたのは刺身の盛り合わせ。

一枚の画像に収まらない、大きな器に盛られている。

ママが説明してくれたけど、左からワラビ、ツバス(ハマチの小さいもの)、中トロ。

 

こちらは右半分の部分で、中トロから右へサヨリ、イカ、ノレソレ(穴子の子)、つぶ貝にあと一品あったけど忘れてしまった。

いずれにしても立派な刺盛りだ。

 

それと同時にこんなものも出された。

鴨ロースを盛ったサラダだった。

 

この二品だけでもタップリの量で、ビールも進む。

ビールも美味しいけど、お腹が張ってしまうのが難点。

 

日本酒もイケる彼女なのでお酒を頼んだけど、この店には日本酒が一種類しか置いていないとのこと。

銘柄も教えてくれたけど、そそられない。

ママからワインを進められたので、任せた。

 

出されたワインがこれで、Calliaカリア

アルゼンチンのワインとか。

 

アルゼンチンのワインとは珍しいねと聞けば、この店の本店がアルゼンチンにある関係でと言う。

一瞬、何のことか理解できず、アルゼンチンに本店があるってこと?と聞けば、その通りで、この店はその支店だと言うではないか。

 

ますます分からなくなってしまったけど、ママたちはアルゼンチンのブエノスアイレスに住んでいる日本人で、ダンナさんが現地で和食の店をやっているとか。

 

それで日本にも店を出すことになって、20年ぶりに日本にきて、ここで店を開いたと言うけど、まだよく分からない。

分からないけど、とにかくこの店はアルゼンチンの店の支店なのだそうだ。

 

上の画像のワインを開けている女性はママの娘さんで、日本語はペラペラ。

20年もアルゼンチンに住んでいると日本語がオカシクなってしまうけど、その割に日本語が上手いのは、現地で日本語学校に通っていたからとのこと。

 

日本人の彼女が、ブエノスアイレスの日本語学校に通っていたのが面白いけど、そうでもしないと日本語を忘れてしまう。

それでも久しぶりに日本に帰ってきてしばらくは、日本の習慣が合わなかったというから、アルゼンチンの習慣が身についているのだろう。

 

それにしてもアルゼンチンから豊田市へ来て、そして店を始めるなんてスゴイ。

その行動力には脱帽だ。

 

大アサリの焼き物。

ホンの5~6年前までは安く買えて、家でもガッツリと食べていた。

それが不漁続きで値段がハネ上がってしまい、今は高級品になってしまった。

 

アサリも牡蠣もそうだけど、大アサリも不漁。

一説によると海がキレイになり過ぎてしまい、それで貝が育たないらしい。

要するに海の栄養が足りないということだけど、”水清ければ魚住まず” ということか。

 

唐揚げ。

ママも娘さんもカウンターで我々のお相手をしてくれているけど、料理が出てくるのが不思議。

 

誰が作っているのと聞けば、厨房にもう一人いて、その人が作っているという。

ママのダンナさんかと聞けば、日系の若いパラグアイの子とか。

 

パラグアイがどこにあるのか位置さえ分からないけど、話してみればこの子も日本語がペラペラ。

南米では日系人は尊敬される地位にいて、彼女も日本人としてのプライドに恥じないようにしているらしい。

 

このあたりは日本に住んでいる日本人より意識が高く、日本の心をしっかりと受け継いでいる感じがした。

歳は若い彼女たちだけど、日本を誇りに思っているのが立派。

 

話も弾んで、ワインも空に。

コロナのため時短営業で、そろそろ閉店時間。

 

締めにはおにぎりが出された。

パラグアイの子が握ったおにぎりだけど、美味しかった。

 

それにしても本店が地球の裏側のアルゼンチンにあって、ここがその支店とか。

それに厨房にはパラグアイの女性もいるということで、ここは想像もつかないグローバルな居酒屋だったのだ。

世界は広いね。

 

季節割烹「虹」

 

ワインも美味しかったし、楽しかった。

ごちそう様でした。

 

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