足助の古民家カフェ「さと川」で日本の心を味わう
- 2024.03.18
- 豊田市内
久しぶりにツーリングしてきた。
と言っても片道30kmほどの距離なので、ツーリングと呼ぶのもおこがましいが。
向かった先はオープンしたばかりの古民家カフェ「さと川」という所で、場所は豊田市千田町だという。
だけどそこがどこなのかが分からない。
豊田市は広域合併を繰り返し、今では愛知県で一番広い市になっているため、町名を言われてもピンとこないのだ。
何と言っても、豊田市の隣りは長野県という広さなのだから。
Googleマップで「豊田市千田町」を調べれば、紅葉で有名な香嵐渓のある足助からR.153を北上したところ。
豊田市の中心市街地から車で50分ほど走った所で、足助からだと15分ほどで着く。
そこなら近いからと、久しぶりにロードスターの屋根を開けて走ってきた。
この古民家カフェを知ったのは、インスタを見ていて ”発見” した。
古民家をリノベーションしてカフェを開業したとあり、どこかと思えば豊田市と書いてある。
だけど細かいことがよく分からない。
そのカフェはオープンして間がないためか、ネット上の情報もない。
頼りにしたのは、その店の存在を知るきっかけになったインスタの情報のみ。
細かいことは分からなくても、行けば何とかなるかと。
それに田舎の店なので(失礼)、激混みということもなかろうと、遅めの9時過ぎのスタートだ。
空いたR.153をサッと流せば、1時間弱で到着。
ここがそのカフェ「さと川」で、大きくて立派な日本家屋だ。
駐車場は道路脇にたっぷりあり、駐めるには困らない。
ここには写っていないけど、いかにもご近所さんという軽トラも多くあって、この店の特徴を物語っている。
ここは地元の人たちの集いの場でもあるのだ。
開店祝いの花が出ていたけど、花は抜かれてしまっている。
これはこの辺りの独特の風習で、お祝いの花は抜いて持って行ってしまう。
その方が商売繁盛になると言われていて、縁起がいいとか。
逆にいつまでも花が残っているようでは、開店早々からお客さんが来ていないことになるという。
せっかくのお祝いの花が抜かれて華やかさが無いと思うけど、風習だから仕方ないか。
重めの引き戸を開けて店に入れば、ほぼ満席。
皆さん地元の顔見知りのようで、店の人との会話も個人名で呼び合っている。
そんな雰囲気なので、我々が場違いで浮いている感じ。
誰もそんなことは言わないけど、見ず知らずの客が珍しいようだ。
我々のことを店の人の関係者?、と言った感じで見ている気がするのだ。
フロアの女性から「オープンして間がなく、バタバタしていてすいません」と言われるけど、活気があっていいのでは。
店の雰囲気はアットホームな感じのぬくもりがあり、居心地はいい。
ドリンクのメニューはこれ。
これに100円プラスで、モーニングサービスがつけられるとのこと。
そのモーニングサービスはこちら。
我々は家で朝ごはんを食べてきたのでどうしようかと思ったけど、私はカフェオレにBメニュー(洋定食)を頼んでみた。
奥殿は食べられないからとのことで、抹茶オレの単品をオーダー。
我々の座っているフロアの奥に、もう一間ある。
写真を撮っていたら、ママさんが奥の部屋も見てくださいとのことで案内された。
テーブル席の他にこんなソファー席もある。
ママさんの説明によると、この建物は築150年というから明治初期の建物。
リノベーションしたとはいえ、柱や梁などはしっかりしているのは元が立派な建物だったからかと。
ここはママの実家かと聞けばそうではなく、ママはこの地の出身ではあっても、この家ではないとのこと。
ママの実家は数件先にあり、ママは嫁いでこの地を離れ、今は名古屋に住んでいるという。
実家近くのこの家が空き家として売りに出されたことを知り、それをママが買ってリノベーションしたとのことだ。
ママが私に、この店のことをことをどうやって知られたのかと聞くので、インスタで見たと言ったらとても喜んでいた。
そんなことを話していれば、モーニングの用意ができた。
トーストに茶碗蒸し、それに豆のサラダ。
派手さはないけど、これで100円ならお値打ちなのでは。
それとカフェオレ。
コーヒーは1杯ずつドリップしているようで、このカフェオレも美味しい。
寛いでいたらお茶をサービスしてくれた。
こんなお茶を出されると、田舎の実家に帰ってきたような雰囲気がある。
そろそろ帰ろうかと会計をお願いすれば、会計を間違えたのではと思うほど安い。
違っていませんかと聞けば、インスタを見て来てくれた人は300円引きという。
エッと思ったけど、そういうサービスですからとのこと。
インスタを見ただけで1人300円も引いてくれるとは、嬉しい限り。
300円(2人で600円)も引いてくれたので、そのお礼も兼ねてこの店のことを紹介しておきます。
- 古民家カフェ「さと川」
- 豊田市千田町上屋敷8-1
- 定休日は決まっていないとのこと(これから決めるらしい)
- モーニング 7:00~11:00 / ランチ 11:00~14:00 / おやつ 14:00~16:00
そうそう、ランチのメニューはこちら。
おにぎりがメインのランチのようで、頼み方にもよるけど合計4個のおにぎりがつけられ、これで800円なら安いのでは。
居心地のいい古民家カフェで、こちらの方面に来たら寄ってもいいのではと。
帰ろうとしたらママさんが是非こちらも見ていってと、建物を案内してくれる。
この壁は黒漆喰とかで、職人さんが掌を使ってなぞって塗ったと言う。
手油を壁に塗り込めるらしいけど、そんな技を持った職人さんが今もいることにビックリ。
岐阜・多治見の職人さんとのことだ。
こちらの壁も漆喰とのこと。
昔のままに仕上げたらしい。
囲炉裏や竈の煙を抜くため、天井の一部は抜けている。
そのため冬は思いっきり寒いらしいが、昔はこんな感じで暮らしていたのだ。
竈もある。
綺麗だったので、最近のものだろう。
隣には蔵もあった。
しっかりとした蔵で、将来的にはここも何かに使うのでは。
と、こんな雰囲気のカフェで寛いできた。
ここには古き良き日本の伝統と、温もりのあるおもてなしの心があった。
また寄ります。
帰りにはこんな所へも寄ったけど、その話は次回ということで。
やっぱりツーリングは楽しいね。
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