「トミーの魚や」は、男のワンダーランド

「トミーの魚や」は、男のワンダーランド

 

私は刺し身が得意ではない。

と言っても食べられないことはなく、出されれば食べる。

刺し身でも美味しいと思うものもあるが、中には生臭さが漂うものがあり、それが苦手なのだ。

 

そんな訳で私の家ではあまり刺身が出ないけど、今日は奥殿が刺身が食べたいとのこと。

そうなると刺身をどこで調達するかが問題になる。

 

こう言ってはなんだが、スーパ-の刺身は総じて美味しくない。

スーパーはどうしても価格が優先され、味とか質は二の次になっている気がするのだ。

 

そこで選んだのが「トミーの魚や」。

いまどき珍しい個人経営の魚屋で、2年ほど前にオープンした新しい店。

 

経営しているのはトミーという若い人で、保冷車をコロがして三河湾や知多半島の市場へも仕入れに行くとか。

そんな店なので魚の質はよく、居酒屋の人もよくここで魚を仕入れている。

 

店内はこんな感じで、魚はトロ箱で並べられている。

スーパーのような綺麗なディスプレイではないけど、魚はこういう形で売られているのが本来の姿。

 

並べられている魚の種類は多く、目移りしてしまう。

お客さんはプロの料理人ばかりではなく、我々のような魚を捌けない素人も多く、そんな我々のためにちゃんと捌いてくれるから安心だ。

 

値段は安いと思う。

例えばこのヒラメが250円って、かなり安いのでは。

刺身は無理らしいけど、煮付けにしたら旨そう。

 

こちらはホッケで、一匹198円。

ホッケは干したホッケの開きしか見たことがなく、生のホッケなんて初めて見た。

サイズも大きく、塩焼きにしたら美味しいのでは。

 

それとこの店の特徴として、男性客の姿が異様に多い。

ここ愛知県はコロナのまん延防止が出ているので飲食店で飲めず、家で飲むことになる。

そのアテを求めて来ているのかもだが、それにしても男性客の多い魚屋だ。

 

魚が多いのはいいけど、刺身の盛り合わせにするにはあれこれ買わなくてはいけない。

そうなると一匹ずつ買うことになり、すごいボリュームになってしまう。

 

どうしたものかと店員さんに相談すれば、予算を言ってくれればそれに合わせて盛りますよとのこと。

そこで二人分を千円ぐらいでと頼めば、店主のトミーが6点盛りで1,200円でどうかと。

 

何の異論もないので、それで盛ってもらったのがコレ。

画像ではサイズ感が伝わらないが、分厚く大きめに切られた刺身の盛り合わせで、これで1200円は安い。

 

魚は刺身になってしまうと種類がさっぱり分からない。

魚の種類を聞き忘れてしまったので違っているかもだけど、鯛にサーモン、ボタン海老!にハマチ、残る二種はマグロとカツオだと思うけど自信はない。

 

見た目も分からないし、食べても味の違いがわからず、何を食べているのかが分からないのは素人の証し。

だけど鮮度や美味しさは分かる、と言っても自分の主観だけどね。

 

それにしてもボタン海老が入ってるとは驚いた。

飲食店なら、ボタン海老の刺し身だけで千円はするからね。

 

家のお皿に盛り替えれば(スライドしただけ)、立派な刺身の盛り合わせの完成。

居酒屋なら四人前の盛り合わせぐらいのボリュームだ。

 

用意ができれば早速ビールで乾杯。

ビールよりお酒の方が合うけど、先ずはビールが恒例なので。

 

刺身はどれも美味しい。

それぞれに味があり、それに水っぽくない。

それと輪郭がはっきりしていると言うか、エッジが効いているのはさすが。

 

スーパーのように大量に作るとなると、どうしても作ってから時間が経ってしまう。

個人の店だと注文を受けてから盛るので鮮度が保たれ、それも美味しさの一つになる。

 

刺身が美味しいので、たまらず冷酒にチェンジ。

う~ん、旨い。

銘柄は三重・鈴鹿の「ざく」で、吟醸系の冷酒が刺身にピッタリ合う。

 

久しぶりに食べた刺身が美味しく、お酒も美味しくていい気分に。

刺身が食べたいと言っていた奥殿も、美味しかったとのことでご同慶の至り。

 

今日は刺身だったけど、トミーの魚やには煮付けに合いそうなウマズラハギやヒラメもあったから、今度は煮付けにしてもいいかも。

美味しい魚が手軽に買えるトミーの魚やは、男のワンダーランドなのだ。

トミーの魚や

 

今日も美味しかった、ごちそう様でした。

 

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