腕の良いコックの作る料理が旨い「グリル洋食屋」【長野県飯田市】

✲ この店は現在閉店されています
飯田・元善光寺のご開帳も参拝が済み、ランチに。
向かった先は自ら洋食屋を名乗る「グリル洋食屋」。
11時を過ぎたばかりなので開店しているかと心配していたが、オープンしていた。
掃除の行き届いたエントランスが気持ち良い。
いらっしゃいませの声に迎えられ、カウンター席を進められる。
開店と同時に入店したようで、一番乗り。
店内もきちっと掃除されていて無駄なものがないスッキリとした設え。
壁に書かれたロゴも洒落てる。
頗る居心地がいい空間が広がっている。
ランチメニュー。
通常のメニューも出来ますとのこと。
奥殿はハンバーグを、私は信州牛のステーキ(180g)をオーダー。
こちらがシェフ(オーナー)で、腕の良い料理人という雰囲気が伝わって来る。
シェフから「今日はオープンで走るには最高ですね、」と言われ、ロードスターで来たことを見られていた。
かくいうシェフに、レクサスのコンバーチブルが置いてあったと話をしたら、いや~私もオープンが好きなのでと思わずにっこり。
オーナーはバイクにも乗るそうで、R.153を南に、つまり豊田市方面によく走るとか。
我々が153を北上するのとは反対だけど、やはり153はツーリングコースなのだ。
思わぬところでオープン談義になって楽しい。
ステーキもハンバーグもこの鉄板で焼く。
肉は目の前で塊から包丁でカットするからどんな肉なのかよく分かる。
かなりいい部位からカットしていた。
ハンバーグは予め作ってあった生地をここでペタペタと整形して鉄板の上へ。
シェフの全く無駄のない動きが美しく絵になってる。
やはりプロというものは違うと実感させられる。
カウンター付きのオープンキッチンというのはシェフにとって勝負の場で、客の側もそれに応えるだけのものを持っていないと気圧されてしまう。
これは寿司屋のカウンターでも言えることで、プロの寿司職人が握る姿というものは見てるだけでも絵になるし華やかにもなれる場所。
近ごろはそういった料理人を見かけるのが少なくなったけど、これは客の側にも責任の一端がある。
今は量が多いとか安い、行列ができる、変わってるなどという事を評価し、基本的なプロの仕事が評価されていない気がする。
最たるはビュッフェで、多いとか安いとかで評価し味は二の次。
故に食べきれないほど食べて元を取ったとかが基準で、そこには料理を味わうという概念がない。
学生とか食べ盛りの若い連中ならそれも分かるけど、いい歳をした中年の婦人や男性がこれをやってるのはチョットと思う。
ある程度の歳と経験を重ねたら、きちっと料理されてることを正当に評価すべきと思う。
ファストフードや回転寿司を否定しないけど、プロの作る料理を食べるのも粋なもの。
それも出来ればカウンター席で。
バイト君が作った料理とプロの料理人が作った料理はやはり違いますから。
余計なことを書いたけど、料理ができてきた。
こちらは奥殿注文のハンバーグ。
たっぷりのデミグラスソースがかけられたハンバーグ。
見るからに美味そう。
このデミグラスソースは、その都度温めてる。
こういったちょっとしたことにも手を抜かないのがプロのプロたる所以。
手間のかかることは面倒だとか、あれも省くこれも省くのではプロではない。
面倒なことでもきちっとやるからプロなのであって、それを省くのは素人。
手間を惜しんで効率だけを求めては、美味しい物はできない。
こちらは私のステーキ。
ウヒョ~、旨そう。
もう少し厚みがあれば言うことないけど、それは払う金額が少ないため。
塩コショーしかふっていないけど、これで十分に旨い。
焼き具合は何も聞かれなかったけど、丁度ピッタリのレアで文句なし。
因みにレアは生という意味ではなく、ちゃんと火は入ってる。
中が生のタタキの状態はブルーと言う。
ローストされたガーリックもいい味を出してる。
ランチセットにはサラダ、ライス、スープが付いてる。
サラダには好きではないセロリがたくさん入っていたけど、ここのセロリは特有の味が感じられず食べることができた。
今のセロリはエグミというか独特の味が控えめになってるのか。
奥殿のハンバーグも一切れ貰ったけど、とても肉肉しくて旨い。
ひき肉という感じではなく、手切りしたような粗挽きの感じ。
それとサイズが大きく食べごたえもたっぷり。
久しぶりに食べた洋食が美味しかった。
洗練された都会とも思えない飯田市だけど、いい店があるものだと感心する。
◆ 店情報 (情報は確認して下さい)
店名 : グリル洋食屋
住所 : 長野県飯田市東中央通3271-1
電話 : 0265-22-5535
営業 : 11:00~14:00 / 17:00~21:00 / 木曜定休
紹介ページ ⇒ 食べログ 「グリル洋食屋」
この後、飯田の町をブラブラしながら土産の饅頭などを買っていく。
ゆったりとした暮らしやすそうな街。
それと帰ってからの一杯用に馬刺し。
信州長野の肉屋には、馬刺しに限らず猪肉や鹿肉が置いてある店が多い。
しかもそれが旨い。
この話の続きは次回に。
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