しめ鯖がウナギの蒲焼きになる筈は無い【自宅】

しめ鯖がウナギの蒲焼きになる筈は無い【自宅】

 

宅急便で冷凍品が届いた。

すこし前にしめ鯖を頼んだのだが、それが届いたようだ。

 

しめ鯖はいつも家で作るのだが、この時期は良いサバが手に入らない。

そんなサバの時季外れではあるが、日経新聞の広告欄にしめ鯖が載っていた。

ノルウェー産の北海サバを使ったしめ鯖ということだったし、お値打ちだったのでので、早々に発注したのだ。

 

ノルウェーで獲れる北海サバは油のノリが素晴らしく、塩焼きにしても油が滴るほどに油が乗っている。

そんな北海サバを使ったしめ鯖なので、期待して注文したのだ。

 

届けば直ぐに食べたいもの。

さっそく開封してみれば、”鰻の蒲焼き” の文字が目に飛び込んでくる。

あれ?、と思って上に乗っている明細票をどかしてみた。

 

やっぱりウナギ?

もしかしてサバがウナギに化けたか。

 

って、そんな訳もなく、ウナギの写っているペーパーをどかせば、ちゃんとサバが入っていた。

頼んだものがサバなのでサバが入っているのが当たり前なのだが、一瞬ウナギかとヌカ喜びしてしまった私が愚か者だ。

鰻の写ったペーパーは販促のパンフレットで、何のことはなかった。

 

それはともかく、届いたしめ鯖がどんな味わいなのかと、さっそく解凍してみる。

冷蔵庫で2時間ぐらいかけて解凍せよとあったが、2時間も待てないので常温で放置プレイ。

夏なので20分も放っておけば解凍できてしまった。

 

盛ってもらったのがこちら。

生っぽくなくしっかり締められている。

私が作るしめ鯖はもっと生っぽい仕上がりになるが、この辺りは作り方の違いだと思う。

 

参考までに私が作ったしめ鯖はこんな感じ。

見た目は鯖の刺身のような仕上がりだが、これでちゃんと締めてある。

 

今はサバの鮮度がいいので生のように締めるのが流行りで、居酒屋などでも半生のしめ鯖が多い。

食べてもその方が美味しいと思うが、どうだろうか。

 

それはともかく、しめ鯖を盛ってもらったので早速イッパイだ。

しめ鯖ならお酒が合うと思うが、初めの一杯はビールでいく。

 

しめ鯖はいい味はしているのだが、いかにも ”味を付けました” と言う感じがする。

味付け液に浸して作ったしめ鯖のようで、サバの旨さが伝わってこない。

もちろん食べて不味いということはなく、酢でガッツリと締めたしめ鯖に比べれば都会的な味なのだが、なにか違う気がするのだ。

 

スーパーマーケットで売っている漬物が丁度こんな感じ。

例えば白菜の漬物で、漬物とは言えスーパーで売っているものは発酵させて作るのではなく、漬物液に浸けて味を付けているのだが、それに近い感じなのだ。

 

スーパーの漬物は発酵させていないので少々日が経っても酸っぱくならず、それはそれで美味しいのだが、本来の漬物とは違う。

 我々もそういう味に慣れてしまっているし、それで特に問題になることもないのだが、やはり本物の漬物とは言えない。

 

このしめ鯖もそんな感じを受ける。

奥殿も同じように感じたとみえ、私の作るしめ鯖のほうが遥かに美味しいとのこと。

 

自分で作ったものを自分で褒めるのもアレだけど、確かに私の作ったしめ鯖の方が旨い。

更に言わせいていただくと、店でもこれほどのしめ鯖にはあまり出会えない。

 

一本千円ぐらいのサバでとても美味いしめ鯖が出来るのだから、家で作るしめ鯖が安くて一番美味いということだ。

秋になれば寒サバが上がるようになるから、その時期にまた作ることにしますかね。

 

自作のしめ鯖が出来過ぎということだけど、今日のしめ鯖もこれはこれで美味しかった。

今夜も美味しかった、ごちそう様でした。

 

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