しめ鯖がウナギの蒲焼きになる筈は無い【自宅】
- 2019.07.05
- 家飲み/家食べ
宅急便で冷凍品が届いた。
すこし前にしめ鯖を頼んだのだが、それが届いたようだ。
しめ鯖はいつも家で作るのだが、この時期は良いサバが手に入らない。
そんなサバの時季外れではあるが、日経新聞の広告欄にしめ鯖が載っていた。
ノルウェー産の北海サバを使ったしめ鯖ということだったし、お値打ちだったのでので、早々に発注したのだ。
ノルウェーで獲れる北海サバは油のノリが素晴らしく、塩焼きにしても油が滴るほどに油が乗っている。
そんな北海サバを使ったしめ鯖なので、期待して注文したのだ。
届けば直ぐに食べたいもの。
さっそく開封してみれば、”鰻の蒲焼き” の文字が目に飛び込んでくる。
あれ?、と思って上に乗っている明細票をどかしてみた。
やっぱりウナギ?
もしかしてサバがウナギに化けたか。
って、そんな訳もなく、ウナギの写っているペーパーをどかせば、ちゃんとサバが入っていた。
頼んだものがサバなのでサバが入っているのが当たり前なのだが、一瞬ウナギかとヌカ喜びしてしまった私が愚か者だ。
鰻の写ったペーパーは販促のパンフレットで、何のことはなかった。
それはともかく、届いたしめ鯖がどんな味わいなのかと、さっそく解凍してみる。
冷蔵庫で2時間ぐらいかけて解凍せよとあったが、2時間も待てないので常温で放置プレイ。
夏なので20分も放っておけば解凍できてしまった。
盛ってもらったのがこちら。
生っぽくなくしっかり締められている。
私が作るしめ鯖はもっと生っぽい仕上がりになるが、この辺りは作り方の違いだと思う。
参考までに私が作ったしめ鯖はこんな感じ。
見た目は鯖の刺身のような仕上がりだが、これでちゃんと締めてある。
今はサバの鮮度がいいので生のように締めるのが流行りで、居酒屋などでも半生のしめ鯖が多い。
食べてもその方が美味しいと思うが、どうだろうか。
それはともかく、しめ鯖を盛ってもらったので早速イッパイだ。
しめ鯖ならお酒が合うと思うが、初めの一杯はビールでいく。
しめ鯖はいい味はしているのだが、いかにも ”味を付けました” と言う感じがする。
味付け液に浸して作ったしめ鯖のようで、サバの旨さが伝わってこない。
もちろん食べて不味いということはなく、酢でガッツリと締めたしめ鯖に比べれば都会的な味なのだが、なにか違う気がするのだ。
スーパーマーケットで売っている漬物が丁度こんな感じ。
例えば白菜の漬物で、漬物とは言えスーパーで売っているものは発酵させて作るのではなく、漬物液に浸けて味を付けているのだが、それに近い感じなのだ。
スーパーの漬物は発酵させていないので少々日が経っても酸っぱくならず、それはそれで美味しいのだが、本来の漬物とは違う。
我々もそういう味に慣れてしまっているし、それで特に問題になることもないのだが、やはり本物の漬物とは言えない。
このしめ鯖もそんな感じを受ける。
奥殿も同じように感じたとみえ、私の作るしめ鯖のほうが遥かに美味しいとのこと。
自分で作ったものを自分で褒めるのもアレだけど、確かに私の作ったしめ鯖の方が旨い。
更に言わせいていただくと、店でもこれほどのしめ鯖にはあまり出会えない。
一本千円ぐらいのサバでとても美味いしめ鯖が出来るのだから、家で作るしめ鯖が安くて一番美味いということだ。
秋になれば寒サバが上がるようになるから、その時期にまた作ることにしますかね。
自作のしめ鯖が出来過ぎということだけど、今日のしめ鯖もこれはこれで美味しかった。
今夜も美味しかった、ごちそう様でした。
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