小料理屋「欒」(RAN) は美人の板前さんの店だった【豊田市】

小料理屋「欒」(RAN) は美人の板前さんの店だった【豊田市】

 

生活していれば冠婚葬祭は付きもので、この日は奥殿がお通夜に参列してくるという。

そのため食事も早目に済ませて出かけるから、夜は私の一人飯&一人飲みになる。

 

一人飲みは別に構わないが、アテを作ることが面倒。

特にここ最近は奥殿が実家に行くことが多々あり、そのため私が晩ご飯を作ることが多かったので、余計に面倒に感じる。

 

今日は食事作りを休みにして、外へ飲みに行くことにした。

ちょっと気になる店もあるので、勇んで出かけたのだ。

 

行きたい店は最近オープンした小料理屋で「欒」という店。

読むのも書くのも難しい漢字で「らん」と読む。

 

店は駅から徒歩5分ほどのビルの2階。

下には別の居酒屋が入っているが、その店とは無関係らしい。

 

居酒屋の横の階段を上がっていく。

階段は狭くてちょっと暗い感じなので、気を付けないと階段を踏み外しそうだ。

特に酔っていると危ないから、帰る時は慎重に。

 

ここがその店で、珍しいことに女性の板さん。

しかもキレイ系の美女で、それだけで嬉しい、って男は単純だ。

 

今月(9月)の7日にオープンしたばかりとのことで、沢山のお祝いの花が飾られている。

まだ若い女性(30代?)だけど彼女がオーナーでもあり、小料理屋がやりたくてそれを実現してしまったのだから、大したものだ。

 

設えは余計なデコレーションもなく、いい雰囲気。

新規にオープンしたばかりなのでキレイ。

居酒屋より上等なイメージで、”大人の居酒屋” というイメージか。

 

初めての店でしかも一人なので多少の緊張感を持って訪ねたのだが、リラックスできるのが嬉しい。

さっそく始めることにした。

 

先ずはビールというこで、キリンの生。

出された瞬間にグッと飲んでしまい、飲みかけの画像で恐縮。

 

飲みたいという本能が先走って、画像を撮り忘れてしまうのだが、こういうことはしばしばある。

自分の学習能力の低さに呆れる。

 

突き出しは北海タコのおろしポン酢かけ。

これが旨い。

シコシコとした食感の北海タコで、甘い味とも感じられる。

全く手抜きのない料理で、突き出しとしては上等。

 

ママに「美味しい」と伝えれば、嬉しそうにこの料理の説明をしてくれたが、このタコは茹でてあると聞いてビックリ。

てっきり生の北海タコかと思っていたのだ。

それほど鮮度がいいということと、丁寧に作っているということだ。

 

料理の種類は多い。

刺し身系が得意なのかな。

 

他に何かありますか?と聞けば上に貼ってありますとのことで、見上げればアレコレ書いてあった。

カウンターの真上に貼ってあるから、言われなければ気付かない。

 

で、頼んだのはカワハギの刺し身。

普段はあまり刺し身系を頼まないのだが、偶にはね。

 

真剣な眼差しで ”私の” アテを作ってくれるママ。

この ”私の” というところが大事なところで、ビュフェ(バイキング)の店では有り得ないところだ。

 

個人店に多い対面式のキッチンだと誰がオーダーしたかが分かり、板さんもその人のために作る。

これがビュフェ形式の店だと誰が食べるかは全く関係のない話で、決められたメニューを決められた量だけ作り並べて置いておくだけ。

後は客が勝手に好きなように取って食べるので、綺麗に盛り付けるとか、料理に合った器を使うなどということは決してない。

 

これは ”補給” であって、ゆっくりと食事を楽しむ、料理を愛でるということからは程遠い。

私がビュフェとかバイキング式の食事が嫌いなのは、こんな理由からだ。

 

だが今は時代が違うのか、ビュフェ式の店とか食べ放題の店がよく流行っているみたいだ。

そういった店の客は、そこそこの歳を重ねた女性が多い気がするが、彼女たちはその辺りのことをどう思っているのだろうか。

 

もしかすると私が時代に付いていっていないのかもだが、食事はゆったりと楽しんで味わいたいものなので、自分のスタイルを変えようとは思わない。

それが時代遅れであったとしてもだ。

 

キレイに盛られたカワハギ。

淡白な身で、歯ごたえ十分。

肝醤油で味わえば風味もタップリだけど、量が少ないのが玉に瑕か。

カワハギはそれ程大きな魚ではないので、こんなものかも知れないが。

 

これに合わせたのは当然のことながらお酒。

吟醸系の冷酒を、とリクエストして出されたのがこの「瀧自慢」。

三重県のお酒で、サラサラとして爽やかな味。

 

吟醸系の手本のようなお酒で、美味しい。

ただし出されたのがご覧のような蕎麦猪口のような器。

 

個人的にこれが好きではなく、冷酒用の酒器と猪口で飲みたい。

この店は陶器の蕎麦猪口だからまだマシだが、コップで出す店もある。

コップ酒は品がなくて駄目なのだ。

 

湯呑やコップであおるように飲むのは下品。

お酒は上品に飲みたいからね。

 

ということで、目の前にあった猪口を使わせてもらって飲み始めた。

いい雰囲気の猪口だけど、これが小さい。

 

見かねたカウンターの女性が ”お使いください” と出してくれたのがこの猪口。

いい感じの猪口で、これを使わせてもらった。

 

他のお客さんが頼んだのに乗じて、一緒に頼んだのがチャーシュー。

焼かれた(煮てあるかも)チャーシューで、中華のチャーシューとは違って和風の醤油味。

辛子と合わせて食べればトロトロの味が楽しめる。

 

それと付け合せの野菜が美味しい。

オニオンスライスなんて家でも作るけど、何か違う。

素材がいいのか切り方上手なのか分からないけど、美味しいのだ。

やはりプロの料理人が作る料理はどこそこ違う。

 

お酒も進んで「初亀」のべっぴん。

静岡・藤枝のお酒だそうだ。

辛口の純米吟醸酒で、後味スッキリ。

美味しいお酒だった。

 

ここで知り合いが来店し、たまたま私の隣の席へ。

やぁやぁと話していれば、すっかり身バレしてしまった。

別に秘密にしておくことでもないが、いきなり身元を明かされるのもナンだかね。

 

この店は女性二人で回している。

スタッフの女性はママが以前勤めていた会社の同僚とかで、ママが店を始めると聞いて「これは放っておけんだろう」と、手伝いにきたという。

体育会系の明るい女性で、気取り無く話せるのがいい。

 

これは牛すじ大根の塩煮。

しっかり煮込まれた牛すじがホロホロ。

 

塩煮とあるけど牛すじから素晴らしい出汁が出ていて、なんとも言えない美味しさがある。

その味が大根にも染みて、高級なおでんを味わっている感じ。

 

他にも何か食べたし飲んだけど、画像も撮り忘れているし記憶も曖昧。

お腹も膨れてきたので、お開きにした。

 

開店したばかりということで、店の情報は少ない。

営業時間、定休日などは店の看板を御覧いただきたい(ピンチアウト出来ます)。

店の所在地は豊田市の桜町だ。

 

上品できれいな料理が味わえる店。

無駄に広くもなくぴったり感のある店なので、一人飲みにもいいのでは。

それにママも美人だしね(←シツコイ)。

 

久しぶりに外で一人飲みしたけど、楽しかった。

ごちそう様でした、また行きます。

 

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