シックなダイニング・バー「1109」は大人の世界だ【豊田市】

シックなダイニング・バー「1109」は大人の世界だ【豊田市】

 

小料理屋の「欒-らん」から二軒目で向かったのは、ダイニング・バーの「1109」。

ここは豊田市では珍しいほどシックな落ち着いた店で、大人の世界。

言い方は悪いが、”お子ちゃま” の来る店ではない。

 

彼女曰く、この店は誰と来るかによって雰囲気も味わいも変わるとかで、私と来るのが一番合うと、嬉しいことを言ってくれる。

そんなこともないだろうが、この店が似合うような ”大人” になりたいものだ。

 

店はそこそこ混んでいたが、どうした訳かカウンター席は空いていた。

この店は英国調のクラシックな雰囲気で、特にカウンター席は敷居が高く感じられるから、それで皆さん敬遠しているのかも。

 

加えてバーマン(バーテンダー)もいるから余計に敷居が高く感じられるだろうが、バーマンは何でも教えてくれるし、飲み方や合わせる料理のことも親切に教えてくれる。

私もウィスキーやワインのことなんて何も知らないが、バーマンに教えてもらいながら飲んでいる。

それにバーマンが語る酒の歴史や謂われなどを聞くのも楽しいから、心配はいらない。

 

人目を避けたい ”密会” でなければ、カウンター席をオススメする、って何の話し?

 

彼女もこの店のカウンター席が一番好きとのこと。

知的でアダルトなセンスの持ち主の彼女なので、この店の雰囲気がよく合う。

 

先ずはカンパイ。

私はワインで、彼女は金柑(キンカン)のカクテル。

 

バーマンに今の季節のカクテルを、と言うオーダーで作ってくれたもの。

彼女との話しに興じてしまい、味は聞いていないが、サラッと飲み干していたから美味しかったのだと思う。

 

わたしのワインはこれ。

って、何だったか分からないけど、いま見ていみると「VECCHIO」とある。

 

やや重めのどっしりとしたワインだったような気がするが、あまり覚えていない。

ただし旨いワインだったことは確かだ。

 

この店には本格的な石窯がある。

ダイニング・バーとは言え、ここまで本格的な石窯を備えるバーも珍しいのでは。

本物志向ということだろうが、生地から作るピザが旨いのはモチロンで、イタリアンを名乗る店を凌ぐ旨いピザが饗される。

 

で、四種のチーズのピザだ。

焼きたて熱々のピザで、焼け具合の目安のヒョウ柄もバッチリ。

 

食べればこれが旨い。

サクッとしたクリスピータイプの美味しいピザに、ワインがピッタリだ。

 

彼女もパクパクといっているから、やはり美味しいということだろう。

美味いワインにピザ、それに美女と一緒なんて最高の贅沢ではないか。

 

彼女との話しは多岐に渡る。

仕事のこと、人生のこと、本のこと(彼女は文学少女だ)や趣味のことなど、どの話題も興味深いのだが、いま彼女は仕事のことで悩んでいることがあると言う。

 

内容は書けないが、私には解決策もないし解答も持ち合わせていない。

だが、ちょうど読み終えた本が、今の彼女の問題にサゼッションを与えてくれるのではと紹介したら、すごい興味を示して直ぐに読むという。

 

その本がコレ。

「楽しくなければ仕事じゃない」というタイトルだが、タイトルほど単純な内容ではない。

 

働き方の教科書とも書いてあるが、その方が内容に合う。

何れにしても今の彼女にはきっと得るものがあるのでは、と紹介したのだが、食い付きが凄くて、紹介した私の方がタジタジになるほど。

 

それほど彼女の悩みが大きいということだろうが、この本で少しでも前が見えるようになれば幸いだ。

 

彼女は二杯目のカクテルに。

二杯目は色で選んで、緑色のカクテルとオーダーしたもので、青リンゴのカクテルとか。

何でも作ってしまうバーマンの技量は大したものだ。

 

アテは生ハムサラダ。

生ハムがタップリ乗せられたサラダで、美味しい。

 

私は白ワインにしてみた。

チリのワインで、これがスッキリ爽やか、素晴らしく美味しいワイン。

 

ブドウの味がするって当たり前だが、酸味の効いた味がいい。

がぶ飲みしたくなるワインだ。

 

一軒目の「欒」でビールから日本酒、そしてここ「1109」で赤ワインに白とくれば、お次はウィスキーでしょ。

例によって銘柄はバーマンにお任せだが、これが深くコクのあるウィスキー。

 

濃い味で余韻を引く。

ロックなのでチェイサーが付いてくるのだが、チェイサーには炭酸水が充てがわれた。

炭酸水は初めてだけど、バーマンによれば水よりスッキリするとのこと。

確かにスッキリとしてリフレッシュされるから、ウィスキーの旨さが持続する。

 

それにしても男の味のウィスキーで、アイリッシュでないことは私でも判る。

恐らくスコッチだろうと思って聞けば、やはりスコッチとのこと。

TALISKER(タリスカー)と言うブランドで、これは10年物とか。

 

これが合いますよとバーマンが持ってきたのは、なんと ”塩”。

日本酒に塩を合わせることはあるが、スコッチにもそんな飲み方があるとは驚き。

 

恐る恐る試してみたが、気のせいかお酒が甘く感じられた。

だが私にはハードルが高すぎる。

スコッチを塩で味わうほどの ”大人” ではないのだ。

 

私には生ハムサラダでいい。

もう少し修行します。

 

と思っていたら、バーマンがこんなのもありますと注いできたのがコレ。

プロバンスというスコッチで、さっきのタリスカーが10年物なら、これはその8年物とか。

 

バーマンによれば、タリスカーとプロバンスは元は同じものらしいが、説明を忘れてしまい、詳しいことは不明。

味は全く違っていて、私には荒く感じた。

スコッチも奥が深い、と言うか私のレベルが低いということか。

 

結構飲んでいるからボチボチ締めに。

この店では必ず頼むものがあって、それはリゾット。

ここのリゾットは本物で、ちゃんと生米から作っているのだが、これが頗る旨い。

 

イタリアンを謳う店でも、炊いたご飯で作ったものをリゾットと称して出す店があるが、あれは ”おじや”。

”おじや” をリゾットとして出しているイタリアンの店を知っているが、虚しくなる。

 

お客さんはそれをリゾットだと思って、ブログにも美味しいと書いているが、お客さんに罪はない。

ニセモノを出す店が悪いのだが、もしかしてその店のコックがド素人なのかもだ。

どちらにしてもヒドイ話だ。

 

頼んだのはウニのクリームリゾット。

これが抜群に旨い。

旨すぎて、物も言わずに完食。

 

彼女も美味しいの一言で、アッという間に平らげていた。

美味しすぎて他の店のリゾットが食べられなくなってしまうが、それほどに美味しいということだ。

 

ダイニング・バー 1109(食べログ)

 

これで今夜はお開き。

で、来月も一杯やりましょうと言うことで、予定確定。

あの本のことなどを話したいらしいのだ。

 

楽しかったし美味しかった。

ごちそう様でした。

 

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