朝はアサリとレタスで作った「ペペロンチーノ」で【自宅】

朝はアサリとレタスで作った「ペペロンチーノ」で【自宅】

 

この日、奥殿が朝ご飯を食べられないと言う。

体調が悪いのではなく、晩ご飯を食べ過ぎてしまいお腹が空いていないとのことだ。

 

そういう事は誰にもあることで、無理に食べることもない。

と言うことで私だけの朝ご飯になったので、好きなものを好き勝手に作ることにした。

 

この日の朝はパスタの気分。

冷凍物だけどアサリがあるから、アサリを使ったペペロンチーノにすることにした。

 

パスタとアサリを出して用意し始めたら、奥殿がパスタにするの?と聞いてきた。

アサリのペペロンチーノにすると答えれば、ペペロンチーノなら私も食べたいと宣う。

 

エッ?
数分前の「お腹が空いていない」というのは何だったのか。

 

ケーキは別腹ということはよく聞くが、パスタも別腹なのか。

とは言え食べないより食べる方が健康的だから、二人前のペペロンチーノを作ることにした。


 

ペペロンチーノで使うものと言えば、ニンニクにオリーブオイル、それに唐辛子。

イタリア語ではニンニクはアーリオ、オイルはオリオ、唐辛子をペロンチーノと言い、その三つの食材を使って作るパスタなので「アーリオ オリオ ペペロンチーノ」。

 

それを日本では単に「ペペロンチーノ」と呼んでいるが、正しくは「アーリオ オリオ ペペロンチーノ」だ。

基本的にそれ以外の食材は使わないパスタ料理で、日本で言えば ”素うどん” みたいな感じ。

 

だけどそれだけでは寂しいから、今回はアサリを入れることにした。

使うアサリはこれ。

先日行った「トミーの魚や」で買ったもので、大袋に入って980円という冷凍もの。

 

ニンニクと唐辛子も用意した。

ニンニクは乾燥ニンニクで、水で戻して使っている。

生のニンニクの方が風味も香りも圧倒的にいいのだが、私の家ではニンニクの出番があまりないので、乾燥ニンニクしか常備していないのだ。

 

使うパスタはディチェコのフェデリーニ。

1.4 ㎜ という細麺で、ペペロンチーノによく合う。

 

レタスも入れることになった。

奥殿からレタスを使い切りたいということで、急遽パスタに入れることにしたのだ。

 

準備ができればさっそく作り始める。

先ずはタップリのオリーブオイルにニンニクを入れ、ニンニクの香りを移す。

弱火でじっくりと火を入れていく。

強火は厳禁で、火が強いとニンニクが焦げてしまうからネ。

 

同時進行でパスタも茹でていく。

味付けは塩だけなので、パスタを茹でる鍋(私はフライパンを使っているが)にはキツ目の塩が入れてある。

茹でる段階でパスタに塩味を付けてしまうのだ。

 

ニンニクの香りがオリーブオイルに移ったら、麺の茹で汁を入れてかき混ぜ、乳化させる。

上の画像にはアサリも入っているが、やることは同じ。

これでソースはほぼ出来上がり。

 

パスタを入れる直前にレタスを合わせ、塩と本だしで味を調整し、ソースの完成。

ここへ茹で上げたパスタを合わせれば、アサリのペペロンチーノの出来上がりだ。

 

時々茹で上がったパスタをフライパンで炒める、と書いてあるレシピがあるが、パスタはソースと絡めるだけで、炒めない。

焼きそばではないのだから。

 

盛り付けたものがコレ。

ニンニクの香りも立って、美味しそうに出来た。

 

出来たての熱々を食べれば、これが旨い。

ニンニクと塩味がいい感じでバランスし、美味しいのだ。

自分で言うのもアレだけど、素人の私でもここまで旨いペペロンチーノができるのだ。

 

これより不味いパスタを出す店はいくらでもある。

それなりの値段もしているし、しかもその程度のパスタの店がそこそこ賑わっているのには驚く。

 

個人的にはもっと唐辛子が効いている方が好きだけど、これは好みもある。

辛いのがあまり得意でない奥殿は丁度いいと言っていたから、これはこれでいいのだろう。

 

タップリ入れたアサリも美味しいが、磯の香りは弱い。

冷凍物を使っているから仕方のないところだが、今は生のアサリでも磯の香りが少ない。

アサリに砂が入っていると大変なことになるし、クレームにもなりかねないので、砂出しを徹底的に行っているからだ。

 

そのため砂を噛んでいることはないが、同時に磯の香りも失われてしまった。

仕方のないことなのだろうが、磯の香りも残せれば嬉しいけどね。

 

それはそれとして、フェデリーニのパスタそのものも美味しい。

蕎麦でもうどんでも同じだけど、麺類の命は麺。

 

麺さえ美味しければ塩でも食べられると言うが、ペペロンチーノも同じ。

麺が美味しければ、塩とニンニクに唐辛子だけで味付けたペペロンチーで美味しいのだ。

 

ただしアルデンテに茹でることが絶対条件だけどね。

これも蕎麦やうどんでも同じで、麺の茹で加減には気を使うところだ。

 

それと日本ではスープパスタとかあんかけパスタというものがあるが、あれはパスタ料理ではない。

ソースは全部パスタに吸わせるのが本来の姿で、食べ終わってお皿にスープが残るようなものは邪道なのだ。

 

スープパスタやあんかけパスタなどは日本独自のもので、”和食” と思えばいいという人もいる。

だが逆に寿司にケチャップを使って、その上に餃子を乗せた物を ”寿司” としてイタリアで出していたとすれば、「これは寿司ではない」と大方の日本人は言うだろう。

 

それと同じで、スープパスタやあんかけパスタはパスタ料理では無い。

情報も食材も乏しい50年も前なら話も分かるが、今の時代にパスタの専門店がそういった物を出すとはネ。

 

プロのコックなら知っていると思うのだが。

日本の寿司屋で、ケチャップ味のマグロの握りを出すことはないのと同じことだ。

 

って、今の回転寿司にはハンバーグの握りなんてものもあるそうだから、何でもありかもだが。

 

いずれにしてもアサリのペペロンチーノが美味しかった。

奥殿からも「久しぶりのペペロンチーノが美味しかった」とのことでご同慶の至りだが、「満腹で朝ご飯は抜きで、」というのは何処へ行ってしまったのだろう。

 

朝イチのパスタが美味しかった。

ごちそう様でした。

 

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