業務スーパーの500g87円の格安パスタの出来は?

業務スーパーの500g87円の格安パスタの出来は?

 

最近、行くようになった業務スーパー。

当初この店のことを「業務 ”用” スーパー」と勘違いしていて、私のような素人の行く店ではないと思っていた。

 

ところが一度行ってみたら、そこには面白い商品がたくさんあり、それから行くように。

そして店名も正確には「業務スーパー」だと分かった次第。

 

そんな業務スーパーだけど、時々驚くようなものがある。

今回買ってきたのもそんな中の一つで、それはパスタ。

 

驚くのはその値段で、500g入りのものが何と87円!

あまりの安さに驚いたが、安いゆえに思いっきり不味いのではとビビってしまい、却って手が出なかったもの。

 

だけど実際に食べてみなければ、本当の良し悪しは分からない。

と言うことで、意を決して(←大袈裟)買ってきたのがこのパスタ。

イタリア REGGIA(レッジーア)というメーカーのパスタで、クドいようだけどこれが87円なのだ。

 

パッケージにはスパゲッティと書いてあるが、太さ1.4 mm なので正しくはフェデリーニ。

日本では全部ひっくるめて ”スパゲッティ” と呼ぶことが一般的なので、これが間違いとは言えないけどね。

 

どうでもいいことだけど、ロングパスタは太さによって名前が違う。

参考までにロングパスタの名前と太さの関係は、このようになる。

名前 太さ
カッペリーニ 1.0ミリ
フェデリーニ 1.4ミリ
スパゲッティーニ 1.6ミリ
スパゲッティ 1.9ミリ

日本で素麺、ひやむぎ、うどんが、麺の太さによって名前が違うのと同じようなこと。

 

それにしてもこのパスタがたったの87円とは、驚き以外ない。

どうしたらこんなに安くできるのだろうか。

 

いつも使っているデュチェコのフェデリーニは、500gで260円する。

それを思うと業務スーパーのパスタは1/3の価格。

あまりの安さにビビって、却って手が出なかったこともご理解いただけるのでは。

 

値段もさることながら、味も肝心。

いくら安くても不味くて食べられないのでは、それこそ「安物買いの銭失い」になりかねない。

早速この格安パスタを作ってみることにした。


 

使う量はいつもと同じ120g(二人分)。

そうそう、このレッジーアのパスタは色が濃くて、少し黄色っぽい。

 

パスタは上等な小麦粉(デュラム小麦)を使っている方が色が白い。

このパスタの色が濃いのは、それなりの小麦粉を使ってコストを抑えているためだろう。

 

茹でます。

パッケージには茹で時間4分と書いてあったけど、4分ではとても茹で上がらない。

一筋摘んでみたけど、試食するまでもなくバリカタ。

 

どういう基準で4分と書いてあるのか分からないけど、もしかすると茹で上げてからフライパンで炒めることを前提にしているのかも知れない。

料理のレシピにパスタの茹で時間を、書いてある時間の1分前に引き上げよとあるのを見かける。

やってみれば分かるけど、時間前に引き上げると大抵は茹で上がっていない。

 

このパスタだと時間通りでもバリカタなので、それより1分前に引き上げたらとんでもないことになる。

標準の茹で時間より1分前に上げよというのは、何を根拠に書いているのだろうか。

 

プロのような人の中にもそういう人がいる。

そういう人は茹でたパスタをソースと絡める時、フライパンで再加熱しているのではと思うが、それでは ”焼きそば” になってしまう。

 

パスタは、ソースをパスタに吸わせるのが本来の姿であって、焼き絡めるものではない。

尤もスープパスタやあんかけパスタなどという、意味不明なパスタを売りにしている店もあるのだから、この世界は何でもアリか。


 

話が横道にれて恐縮。

4分ではバリカタだったので、それから30秒ごとに茹で具合を確かめて、いい感じになったのが6分後。

何のことはない、いつものディチェコのパスタと同じ茹で時間だった。

 

あとは茹で上がったパスタをソースに絡めるのだけど、使ったのはインスタント物のたらこソース。

絡めるだけで出来上がりという、超簡単なパスタソースだ。

 

出来たたらこパスタがこれ。

オォ、なかなかいい雰囲気に仕上がっているではないか。

 

あり合わせのサラダを添えて、早速いただきます。

食べればこれが意外なほどに美味しい。

 

いつものディチェコのパスタに比べれば、ちょっと柔らかい感じを受けるけど、大差ない。

ディチェコのパスタに比べて1/3の価格ということを考えれば、何の遜色もない。

コストまで含めればむしろこちらの方が上で、これが87円のパスタとはにわかに信じがたい出来の良さだ。

 

奥殿からも美味しいとのことなので、これは私だけの独り合点ではない。

500gのパスタが87円なので、一皿60gだと11円ほどの計算になる。

パスタソースも加わるから単純に11円のパスタという訳ではないが、それにしても驚異的に安いことは間違いない。

 

費用対効果(cost performance)は抜群で、そのコストの安さには驚かされる。

こんな商品がある業務スーパーが、消費者の支持を得るのは当然で、全国で店舗数を伸ばしているのも納得だ。

 

こういう新しい発見があるから、買い物は面白い。

 

今日は業務スーパーの格安パスタで作った朝ご飯が美味しかった。

ごちそう様でした。

 

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