手間をかけて作るしめ鯖は、刺し身ではなく ”料理” だと思う
- 2022.02.03
- 家飲み/家食べ
前の日に二時間半かけて作ったしめ鯖。
すぐに食べるより、一晩寝かせた方が味が落ち着いて旨くなる。
それにしめ鯖を作りながら飲んでいたので、その日はもう飲めず、しめ鯖は次の日に持ち越しに。
で、翌日。
久しぶりにしめ鯖で一杯と思うだけで、ヨダレが出そう。
って、子供か。
さっそく盛ってもらったのが、このしめ鯖。
オォ!キレイに出来ているではないか。
私の作るしめ鯖は、刺し身のようにナマっぽく仕上がるのだけど、それは初めに砂糖で締めて作っているからだ。
しめ鯖は塩で締めるのが普通だけど、それを砂糖で締めるのは、砂糖の方が浸透圧が強いため。
そのため短い時間で鯖の水分を抜くことができ、その後の塩と酢を使っての締めの時間も短く済む。
その結果ナマっぽい仕上がりのしめ鯖になり、そしてこれが美味しいのだ。
他にオニオンスライスのおかか和えなども並んでいるけど、今日のメインは何といってもしめ鯖。
しめ鯖メインで一杯だ。
しめ鯖には冷酒の方が合うだろうけど、初めの一杯はビールがお決まりなのでビールから。
グイッといけばいつもの通り美味い。
さて今日のしめ鯖の出来具合はどうだろうか。
緊張の一瞬だが、食べればこれが旨い!
感嘆符一つではとても足りない。
メッチャ旨い !!、と二つ付けたけど、そんな感じの旨さだ。
画像の通り腹身の脂の乗りも素晴らしく、間違いなくトロサバで旨い。
身もしっかりとしているし、酸っぱいとか塩辛い感じも全くないので、黙って出せばしめ鯖と気づかない人もいるかと思う。
奥殿からも、私の作るこのしめ鯖が最高に美味しいとのこと。
自画自賛で恐縮だけど、これほど旨いしめ鯖は、居酒屋でも滅多に味わえない。
こんな美味しい鯖が、たったの480円で買えるのだから、やはり今が鯖の旬ということか。
それにしても旨い、旨すぎる。
刺身があまり得意ではない私だけど、しめ鯖は別。
切って盛るだけの刺身とは違い、手間暇かけて締めるという ”工程” があるので、しめ鯖は料理だと思う。
やはり料理は手をかけただけ美味しくなり、切って盛るだけの刺身とはそこが大違いなのだ。
これは合間に出してくれた、厚揚げとちくわの煮物。
これはこれで美味しいけど、しめ鯖の前では分が悪い。
それほど今日のしめ鯖が美味しいということだ。
しめ鯖のあまりの美味しさに、お代わりをしてしまった。
この頃には冷酒に切り替えているけど、お酒との相性もバッチリ。
この日は吟醸香の香る小左衛門で合わせているけど、豊潤な味のしめ鯖の味に負けない。
と言うか、脂の効いたしめ鯖に、柑橘系の果物のような酸味の小左衛門のキレが合うのだ。
小左衛門としめ鯖の相性が良く、お互いを高め合う見事なハーモニーを見せる。
お酒も追加で飲んでしまったが、酔っ払うことはない。
それどころかそれはまさに至福の時で、久しぶりにお酒と肴の旨さに出会った気がする。
それにしてもこの鯖が、たったの480円だったとは。
手間はかかっているけど、一皿に換算すればわずか120円と言う恐ろしいほどのコストパフォーマンス。
高いものだけが美味しいのではない、と言うことの見本のような鯖だった。
美味しかった、ごちそう様でした。
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