日本で作るドイツブランドの包丁「ツヴィリング」

日本で作るドイツブランドの包丁「ツヴィリング」

 

新しい包丁を買った。

買ったというのは正しくなく、正確には ”選んだ” もの。

少し前に親戚で葬式があり、その香典返しで送られてきたカタログギフトから選んだものだ。

 

この手のカタログギフトに興味がない私はハナから無関心で、奥殿も特に欲しいと思うものがなく放置していた。

気が付けば引き換え期限が間近に迫っているとかで、奥殿が慌てて選んだのがこの包丁。

”ツヴィリング (ZWILLING) ” というドイツの牛刀だ。

 

ややこしい話だが、ツヴィリングはドイツの刃物メーカー「ヘンケルス」のブランドの包丁だけど、生産は岐阜・関市の工場で行なわれているので、Made in Japan。

更にややこしいことに、”ヘンケルス” のブランドの包丁もあるから混線する。

訳が分からなくなりそうなので、この話はここまでにするけど、企業がグローバル化した結果かと。

 

ブランドのことはともかく、この包丁の第一印象は重い。

牛刀なので大きくて重いのだが、それにしてもズッシリとくる重さ。

 

どれほどの重さがあるのかと計ってみれば、195g。

大したことないと思われるだろうが、かなり重く感じる。

 

いま使っている包丁(関の孫六)は、111g。

195gと111g で倍近いから、重く感じるのは当然だ。

 

奥殿に持たせてみれば、重く大き過ぎて使えないという。

重いだけではなく、サイズも一回り大きいのだ。

 

刃渡りは 21cm 。

今の関の孫六が 18 cm だから 3 cm の違いだけど、持った感じはかなり長尺に感じる。

 

大きくて重い ”プロ仕様” の包丁を、素人の私が使いこなせるだろうか。

それより肝心の切れ味や使い心地はどうだろう。

 

とにかく使ってみないと分からないからと、新しい包丁を使って作ったご飯がこれ。

包丁が変わったからといって、作るものが変わる訳ではないけどな。

 

包丁の切れ味や使い勝手が分かるのは、野菜や肉を切るとき。

この日はキャベツの千切りとトマトを切ってみたけど、非常によく切れる。

かといって今の関の孫六と比べて、劇的に違いがあるかと言うと、そこまでの違いはない。

それだけ今の包丁の切れ味が良いということで、定期的に包丁を研いできた成果かと。

 

違いといえば、関の孫六がカミソリのようにシャープな感じで切れるのに対し、ツヴィリングは重厚感を感じさせる切れ味。

ツヴィリングで肉、と言っても鶏のささ身を切った時は、包丁自体の重さでスーッと沈み込むような雰囲気で切れていく。

使い始めてみると倍近い重さがあると言う感覚はなく、違和感はない。

 

これはハンドル(柄)と包丁部分のバランスがいいためかも。

重心のバランスがいいので、それで重さを感じないのだと思う。

 

それと包丁を使っていても疲れない。

ハンドルの形状と質感が、握りやすくて手にしっとりと馴染むのだ。

 

と、いいこと尽くめだけど、今まで使ってきた関の孫六はもっと馴染んでいる。

長い間使っているから、体にフィットしているのだ。

新しいツヴィリングの包丁も、使い込んでいけば馴染んでくると思うけどね。

 

包丁が変わっても飲むことは同じ。

いつもと同じように旨い。

 

餡かけの卵焼きも美味しく出来ている。

って、これは包丁の違いではないけどな。

 

今ふと思ったことだけど、奥殿がこの包丁を選んだのは、ご飯作りにますます励めという、私に対する無言の ”圧” なのかも。

そんな事とは知らず、新しい包丁が手に入ったと無邪気に喜んでいる私は、オメデタイ男?

 

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