”家庭料理に失敗なし”、肉じゃがと手羽の甘辛煮
- 2024.05.27
- 家飲み/家食べ

日経新聞の日曜版に、玉村豊男さんのインタビュー記事が出ていた。
玉村豊男さんとはエッセイストで画家でもあり、そして今ではワイナリーのオーナーとしても有名な多彩な人。
⇒ 玉村豊男
随分前のことになるけど、豊男さんの書いた本を読んだことがある。
その本は「隠居志願」という本で、豊男さんが長野の東御市へ移住した頃のことを書いた本だ。
移り住んだ場所は3500坪もある山中で、そこからは雄大な北アルプスが望め、フランス人ならきっとここでワインを作るだろうなということで、ぶどうを植えてワインを作り始めたのだ。
しかしそこは寒冷地でワインの醸造には適しておらず、素人の道楽で始めたワインは不味かったとか。
その後、紆余曲折を経て本格的にワインを作ることになり、苦労の末、美味しいワインができるように。
そしてワイナリーと共にレストランも開き、今の形になった。
今から20年ほど前だけど、豊男さんが始めたそのレストランに行こうとしたけど、結局は諦めたことがある。
なぜならその店はワインを味わうためのレストランであり、車で行っては肝心のワインが飲めないから。
今ではその地域一帯がワインの一大産地となり、素人の道楽で始めたワイン作りが地域振興のために大いに役立ったという。
思わぬ形で地元に貢献できて、豊男さんも嬉しいらしい。
それと豊男さんは料理も得意、と言うか好き。
日々の暮らしで一番幸せを感じるのは、ワインを飲みながら料理を作る時間だという。
知らなかったけど毎日の料理は豊男さんの担当で、そんな生活が50年以上続いているというから筋金入りだ。
そして「家庭料理に失敗はない」が彼の持論。
思ったような味にできなくても、それはそれで夕食の話題になって楽しいというのだ。
余裕と言うか小さなことに拘らないというか、そんな生き方を見習いたいもの。
ということで私も料理を作って飲むことにした。
作るのは肉じゃがと、鶏手羽先の甘辛煮。
肉じゃがはジャガイモが余っているので作って欲しいと、奥殿からの要望。
そして手羽先の甘辛煮は私が食べたいから作るのだけど、どちらも私の担当なので頑張らないといけない。
肉じゃがで用意したのはこれ。
ジャガイモに豚肉、糸こんにゃくにニンジン、それにタマネギというごく普通のもの。
肉は鍋に入れたら少なかったので、実際は画像の量の倍を使った。
肉じゃがの美味しさの決め手は味。
濃厚な甘辛の味に仕上げるのが私の好みだけど、その味に上手く仕上げるのは、料理素人の私には難易度が高い。
だけどそれを救う策がある。
それはすき焼きのたれを使うこと。
コレを使えばコクのある美味しい肉じゃがが、簡単に作れるのだ。
大鍋に油をひき肉を軽く炒め、他の食材を鍋に入れてすき焼きのタレで煮込んでいく。
水は入れない。
食材から出る水分だけで、いい感じに仕上がるから。
そうそう、ジャガイモは予め電子レンジで火を通してある。
時短になるからだけど、それでも15分ぐらいは煮込む。
これで肉じゃがは完了だ。
そして次は鶏手羽先の甘辛煮。
使う手羽先はこれ。
冷凍ものなので前日から冷蔵庫で解凍していたけど、一晩かかっても溶けきらず、朝から常温で放置していた。
この手羽先は大きいのが特徴で、手羽先の先端の部分を切り落として ”手羽中” にしてもこのボリューム。
食べやすいように肉と骨の間に切れ目を入れ、軽く塩コショウを振って準備完了。
ニンニクをスライスし、フライパンに油をひきニンニクの香りを移す。
そのままだとニンニクが焦げてしまうので一旦取り出し、そこへ手羽を入れ軽く焦げ目を付ける。
ついでに唐辛子も投入。
味付けは焼肉のタレにお任せ。
この時点でニンニクを戻し、ニンニクの旨味もつけていく。
焦げないように煮詰め、飴色になれば出来上がり。
う~ん、美味しそう。
出来たて熱々の手羽をアテにビールにしても良かったけど、この日はBリーグの決勝戦があるのでそれを見ながら飲むことに。
豊男さんならワインだろうけど、ワインの用意がない私はコーヒーでひと休み。
大物の料理を2つも作ったから、休憩なのだ。
で、バスケの試合が始まったのでこれをアテに昼から飲みにすれば、これがシビれる旨さでメチャ旨だったけど、長くなってきたのでその話は次回ということで。
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