砥石には砥石を研ぐ「面直し砥石」が必要だった【自宅】
- 2019.05.31
- 家飲み/家食べ
分かりづらいタイトルで恐縮だが、包丁を研ぐには砥石が要るが、砥石を研ぐ「面直し砥石」も必要ということだ。
変に書き方を変えると余計に分かりにくくなりそうだったので、そのままタイトルにしたが、「面直し砥石」というものを初めて使ってみたので、レポートしてみたい。
アレコレ書く前に先ずは「面直し砥石」の画像をご覧いただきたい。
オレンジ色の箱に入っているのが面直し用の砥石だ。
中身はこんなもの。
コレを使って砥石を研ぐのだ。
包丁は使えば切れ味は必ず落ちる。
それがどれだけ高価な包丁であっても、使っていれば切れ味は必ず落ちるから、切れ味を保つためには研ぐ必要がある。
包丁は砥石で研ぐのだが、研げば砥石も減る。
その減り方が平面を保ったまま減っていけば問題ないのだが、これが凹んで湾曲して減る。
これは家で使っている砥石だが、やはり湾曲して減っている。
こんな状態でも研げばそれなりに切れ味が良くなるから、これで使っていた。
だがある時、包丁研ぎ師の藤原将司さんの話を聞くことがあった。
そこで彼が何度も言っていたのは、凹んで湾曲している砥石では、いくら研いでも刃先が丸くなってまうということだ。
そこで必要になるのが砥石を直すための「面直し砥石」。
ブロック塀にこすって平らにするのでは(私もこれでやっていた)、面が荒れてしまいキレイに研げないらしい。
そこでホームセンターへ「面直し用の砥石」を買いに行ったのだが、そこには無く、ネットで注文し届いたのがコレだ。
値段は送料込みで三千円ほどだったが、送料が790円もしたのにはちょっとビックリ。
宅配便の送料も高くなったものだ。
使い方は箱書きの通り。
凹んでしまった砥石を、平らになるように研ぐということだ。
せっかく買ったのだから、さっそくやってみた。
十分に湿らせてセットしたが、箱のイラスト通りの減りように思わず笑ってしまう。
初めての事なのでどの程度研げるのか分からなかったが、取り敢えずガリガリとやってみる。
が、これが意外と削れない。
頑張ってやっているが、あまり削れないから疲れる。
これは非力な女性では大変な作業で、男の私でも嫌になってくるほどの力技。
かなり頑張ったつもりだけど、それでもきれいな平面にならない。
もっと頑張ればキレイな平面になるだろうが、もう嫌になってしまいこれでギブアップ。
初めの状態がこれだったから、それに比べればかなり良くなったのでは。
と言うことで、それなりにキレイになった砥石を使って、今度は包丁を研ぐことにした。
ここで威力を発揮するのが ”トゲール”。
包丁を研ぐ時に、角度を一定に保ってくれるものだ。
これを包丁の背にはめて研げば、角度がブレずに包丁の刃付けができる。
単純な物なのだがスグレモノだ。
詳しいことはこれを買った時の記事があるので、そちらを参照願いたい。
⇒ トゲールの記事
面直しした砥石で包丁を研げば、切れ味は以前よりも確実に良くなるはず。
ワッセワッセと研いだのだが、果たして切れ味はどうなっただろうか。
さっそく奥殿にオニオンスライスを切ってもらったが、スゴ~イとのこと。
スッとした切れ味で、オニオンスライスも今までよりもっと極薄に、しかも楽に切れると言う。
今までも切れ味に不満を感じたことは無かったそうだが、これはスゴイとのこと。
やはりやることをやれば切れるようになるのだ。
因みに研ぎ師の藤原さんの話しによれば、プロが使う鉄製の包丁(彼は ”錆びる包丁” と呼んでいる)でも、一般的なステンレスの包丁でも、切れ味には大した差はないとのこと。
それより研ぎ方ひとつで天地の差がつくということで、包丁は研いで活かすものとのことだ。
これでますます料理の味がアップすれば万々歳だが、砥石の面直しをやるのはやっぱり私か。
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