器を求めて岐阜・東濃方面へツーリング

器を求めて岐阜・東濃方面へツーリング

 

都の友人のインスタを見ていたら、素敵な器が写っていた。

彼女は多趣味で、パラグライダーで空を舞ったり、土と戯れて野菜も育てているとか。

加えて陶芸やガラス工芸もやっていて、人生をエンジョイしている様子。

 

そんな彼女のインスタに素敵なお皿が写っていたのだが、この器は彼女が作ったものではなく、知り合いの作家さん?から買ったものらしい。

で、彼女曰く、ここに何を盛ろうかと。

 

同時に「先ずは料理の腕をあげるべきかな?今さらだけど、」と謙遜しているが、そこに盛られた料理がこれ。

空間をたっぷり開けた盛り付けのセンスが素敵で、シックなお皿が生きている。

 

そこに盛られている食材は、有機農法で彼女が育てたものとかで、日常的に冷凍食材やレトルト物を多用する私とは大違い。

彼女の上質な暮らしぶりが伺える一皿だ。

 

そんな彼女の器に刺激され、私も落ち着いた器が欲しくなった。

”馬子にも衣装” と同じで、冷凍食材で作った料理でも、器が良ければ多少は上等に見えるかと。

 

ということで久しぶりに晴れた週末、器を求めて美濃焼の産地、岐阜・東濃方面へツーリングしてきた。


 

キューンとかっ飛んで着いたのは、岐阜・土岐市の道の駅「どんぶり会館」。

どんぶり会館というだけあって、どんぶりをモチーフにした建物だ。

 

建物の1階は美濃焼の販売コーナー。

美濃焼とは岐阜県の東濃地方(多治見、土岐、瑞浪)で焼かれる陶器のことで、有名な志野・織部も美濃焼に含まれる。

 

同じ美濃焼の産地と言っても地域によって特徴があり、ある地域では酒器が得意とか、また別の地域では茶碗が得意という具合に、狭い地域でもそれぞれに違いがある。

このどんぶり会館のある地域は、志野や織部、黄瀬戸などの高級品ではなく、普段使いの器を得意としている。

それで「どんぶり会館」という名の道の駅になったのかと。

 

どんぶりと言えば庶民的なイメージで、値段も手頃なものと思っていたが、なかなかどうして。

天丼やうな丼に使われそうな華やかな丼は、2,970円とか4,620円もする。

左が並丼で、右が上丼のイメージか。

それにしても高いよね。

 

箸置きも結構な値段が付いている。

どんぶり会館という庶民的なイメージとは大違いで、これでは手が出ない。

 

時間はちょうど昼なので、2階にある食堂でご飯を食べて行こうと思ったが、これも高い。

朴葉寿司ときしめんのセットに、丼がオマケで付いてくるランチが1,380円。

 

丼が付いていないセットでも1,180円というから、やはり高い気がする。

それにこの看板が汚くて、食べる気が失せた。

 

結局何も買わず、何も食べずにここを後にすることにした。

窓から見える景色は素敵だけどな。

 


 

に向かったのは、同じ土岐市内にある道の駅「志野・織部の里」。

どんぶり会館からは車で15分と、近いところだ。

 

昼ご飯を食べていないので、先ずはご飯にすることにした。

入ったのは「みわ屋」という店で、初めて入る。

道の駅の中にある店なので、味の期待はできないが、他に選択肢がないのでここにした。

 

いま思えば土岐市の街中を抜けてきたのだから、街にあるレストランで食事をしてくればよかった。

土岐の街には美味しい店が多くあり、ファーマーズキッチンにでも寄ってくればよかったが、イマサラだ。

 

初めて入るみわ屋は、うなぎと麺類が得意の店と書いてある。

しかもこれが安い。

 

うな丼とざるうどんのセットで1,280円というから、驚きの安さでは。

奥殿は脇目も振らず、コレに決め打ち。

 

私もそれにしようかと思ったが、メニューを見ていれば、こんな魅力的なセットも。

ひつまぶしに天ぷら、それにミニうどんがついているという豪華バージョンで1,780円。

 

豪華なセットで値打ちだけど、これだとお酒が欲しくなってしまうからヤメにした。

美味しいものをお酒抜きで味わうのは ”罪” と思うから。

 

あれこれ見たけど、頼んだのは天丼のセット(1,180円)。

奥殿の頼んだうな丼のセットが、天丼に置き換わったものだ。

 

待つほどのこともなく運ばれてきた。

ミニ天丼とミニざるうどんとのことだが、見た感じ普通の天丼にざるうどんの量がありそう。

 

こちらは奥殿のうな丼。

1,280円の値段からすれば、立派なうな丼なのでは。

 

丼ものとうどんとなると食べる順番に迷うが、先ずはうどんからいってみた。

食べればこのうどんが旨い。

 

少し細目のうどんで腰があり、しかも喉越しがいい。

うどんといえば家で食べる冷凍の讃岐うどんで満足していた私だけど、このうどんはそれをはるかに凌ぐ旨さ。

 

そしてコレに合わせる汁がいい。

見た目は濃い感じでタレといった雰囲気だったけど、全然そんな感じではなく、しっかりと出汁の効いた深い味なのだ。

 

三河の醤油辛い汁に慣らされているので、この濃いけど辛くない汁は新鮮な驚き。

このうどんだけを食べに来てもいいぐらいに美味しかった。

 

天丼は普通。

チェーン店の天丼と同じような雰囲気。

とは言え決して不味いというレベルではなく、値段相応の味。

 

これ以上のものを求めるなら、天ぷら屋へ行かなくては。

ただし値段も倍以上するかもだが。

 

量はかなりあって腹パンパン。

奥殿はうどんを少し食べてギブアップで、残りのうどんを私が食べたから余計に腹パンだ。

店の人もよく気がつくし居心地もいいからか、お客さんも多い。

気楽に入れて値打ちな店なので、フラっと食べるにはいいと思った。

 


 

ご飯が済めば器だ。

志野・織部の里というだけあって織部焼も多い。

だけどそそられるものは無い。

数があっても気に入るものは少ないのだ。

 

そんな中でいいなと思ったのはこれ。

ただし値段が4,500円もしていて諦め。

普段使いにこんな高級なお皿は使えないから。

 

結局この道の駅「志野・織部の里」にも気に入るものはなく、隣りの織部ヒルズにある「姿月窯しづきかま」へ行ってみた。

ところがここにもコレといったものがなく、何も買わずじまい。

 

それに2階にあるアウトレットコーナーは、倉庫作りのため空気の抜けが全くなく、サウナ状態。

5分どころか3分も居られず、そそくさと退散。

 

結局この日はツーリングしてランチを食べて帰ったけど、雲ひとつない青空の下、緑に包まれた山間地を駆け抜けるだけで気分爽快。

東濃は近いからまた行けばいいし、それにちょっと気の利いたカフェも見つけたから、今度はそこへ行くのも楽しみだからね。

 

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