「ファーマーズキッチン」で味う上等なハンバーグ【岐阜県 土岐市】

「ファーマーズキッチン」で味う上等なハンバーグ【岐阜県 土岐市】

 

器を買うために訪れた、土岐市の下石(おろし)界隈。

だがそこには我々の求める器はなく、ランチにも縁が無かった。

 

急遽ネットで探した店へランチに向かったのだが、その店が「ファーマーズキッチン」。

新築された土岐市役所の近くにある店だ。

”ファーマーズ” というから古民家風の農家レストランを想像していたが、それとは真逆で、コンクリート造りのガッチリとしたレストラン。

 

店はほぼ満席の様子だったが、川沿いに面した席に案内された。

いい雰囲気だ。

 

窓の外には手入れの行き届いた庭が広がり、その向こうには土岐川が流れるという素敵なロケーション。

今は冬枯れで寂しいが、春になって木々が芽吹けばもっと美しい景色になると思う。

 

お客さんは若い人に混じって中高年(私もだが)の人も多いが、それがこの地方の特徴。

豊田だと、この手の店で高齢者の人を見かけるのは少ない。

東濃の人達の食文化がよく分かる光景で、彼らは外食に慣れている感じがする。

 

ランチにはこんなセットが用意されていた。

デザートにコーヒーまで付いて1,500円は、値打ちなのでは。

 

レギュラーのメニューも出来ますとのことで、そちらにはピッツアやパスタ、カレーにリゾットにステーキなど、多くのメニューが用意されている。

どれも美味しそうで、選ぶのに困るほどだ。

 

初めての店なので、ここはランチセットで攻めてみる。

奥殿はエビフライ、私はハンバーグのセットにしたが、ソースも選べるとのことで、それぞれタルタルソースにデミグラスソースをオーダー。

レストランでハンバーグを食べるのは久しぶりで、どんなハンバーグが来るのか楽しみだ。

 

初めにやってきたのは奥殿オーダーのエビフライセット。

大きなエビフライが2本付いて、立派なランチセットだ。

 

付け合せの野菜も美味しそう。

これにスープとライスが付いているから、ボリュームもたっぷりだ。

 

ハンバーグはかなり遅れてやってきたが、見た瞬間に美味さが伝わるビジュアルで、笑みがこぼれる。

ちゃんとしたハンバーグは焼くのに時間がかかるもので、早く出てくるハンバーグがオカシイのだ。

 

食べればこれが見事なハンバーグ。

実に美味い。

分厚くてしかも肉々しいハンバーグで、牛肉100%のロゴも納得の味。

掛けられているデミグラスソースもバッチリの、美味しくて上等なハンバーグなのだ。

 

火の入り具合も良く、しっとりジューシーな仕上がり。

火の入りが足りないと生焼けになってしまうが、ハンバーグの生焼けはアウト。

 

赤身の残ったレアなハンバーグをウリにしている店もあるが、あれは邪道なのでは。

ハンバーグはひき肉で作るから、中まで火を入れないと食中毒を起こしかねない。

 

ステーキとは違うのだから、レアのような焼き具合のハンバーグは有り得ないのだ。

だがハンバーグの中心までキレイに火を通すことは、実は難しい技。

 

焼くのが難しいから赤身の残ったままのハンバーグを出し、それをお客さんがペレット(焼いた鉄)で焼いて食べるようにしているのでは、と思うのは邪推のし過ぎか。

それはともかく、このファーマーズキッチンのハンバーグはとても美味しかった。

 

それと奥殿のエビフライも太くて立派なエビで、とても美味しかったとのこと。

衣を厚くして大きく見せる ”上げ底” のエビフライもあるが、ここのは掛け値なしのサイズ。

ここは ”上等な洋食屋” という言葉がぴったり来る、いい店なのだ。

 

食後のデザートは選べたが、奥殿に任せた。

用意されたのはマスカットのケーキで、この店の奥さんの手作りとか。

酸味と甘味の混じり合ったマスカットケーキで、美味しかった。

 

ケーキ単品でも売っているらしいが、300円という。

それを思うとランチセットの1,500円は、かなりのバーゲンプライスだ。

 

しかもコーヒーまで付いてくるのだから。

適当に選んで入った店だったが、大アタリだった。

 

洋食店 ファーマーズキッチン(Aimoku)

 

こんな良店がさり気なくあり、お客さんもさり気なく使っている。

土岐の人達の、食のレベルの高さを垣間見た気がした。

 

美味しかった、ごちそう様でした。

 

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