雪も舞う氷点下の夜は謎の美女と「1109」で一杯【豊田市】

雪も舞う氷点下の夜は謎の美女と「1109」で一杯【豊田市】

 

 

今夜は飲み会だけど、外は思いっきり寒い。

雪も舞う夕方7時の気温がなんとマイナス1.1℃。

 

何十年ぶりかの強烈な寒波が来ているらしいが、飲みに行くとなれば元気ハツラツ。

コートにマフラー、それに手袋という防寒仕様でレッツ・ゴー。

 

向かった先はレストランバーの「1109」。

右側の「ウェスト5」というビルの地下にある店だ。

 

地下というのは入りにくいイメージがあり、それにこの雰囲気なので、初めてだと入るのをためらってしまいそう。

でも一歩足を踏み入れれば、そこには上質でシックな空間が広がり、デートにはピッタリの店だ。

 

今夜一緒に飲んでくれるのは、昔から知り合いの女性なのだが、彼女の希望で ”謎の美女” ということに。

彼女とは別に怪しい関係ではないのだが、そこは諸々の事情があるということで。

 

彼女は私が席につくなり直後にやって来た。

一分ほどの違いだったが、私のほうが先着していてよかった。

女性を待たせては申し訳ないからね。

 

先ずはビールで、SAPPOROの白穂乃香(しろほのか)。

ビールサーバーをリンスしているバーテンダーの眼差しが真剣。

酒のプロだけあって、美味しく飲ませることに関しては妥協を許さないのだ。

 

丁寧に注がれた白穂乃香。

クリームのような泡がとても綺麗。

「今年もよろしく」でカンパイ!

 

ウーン、旨い。

ウットリするほどに旨くて、至福の瞬間だ。

角のない柔らかな口当たりとのど越しに、彼女からもこんな美味しいビールは他にはないとのこと。

それほどに美味しいビールなのだが、980円と高価なことが玉に瑕。

 

二人ともお腹が空いているから、先ずはピザからいってみた。

ここのピザは生地からコネコネして作る手作り。

生地を練っているコックさんの後ろにあるのはピザ窯。

こんな本格的な窯まで持っているバーなんて、他では見たことがない。

レストランバーを謳うだけのことはある。

 

程なくやってきたマルゲリータのピザ。

クリスピータイプのピザで、これが美味しい。

ヒョウ柄の焼け具合もいい感じ。

 

これには赤ワインを合わせてみた。

銘柄は分からないけど、とても美味しいワイン。

この店でのお酒は、バーテンダー君に任せておけばハズレがない。

 

肉が得意ではない彼女だけど、ソーセージはOKとのことで自家製のソーセージをオーダー。

見るからに美味しそうなソーセージで、実際食べても美味しい。

こんなソーセージを作ってしまうコックさんが素晴らしい。

 

そんなソーセージに合わせたのはウィスキー。

前に飲んだNIKKAの ”竹鶴” が美味しかったので、それをお願いしたら欠品とのこと。

それで他のNIKKAの物を出してくれたが、飲んだことのない ”宮城峡” にしてみた。

 

今日はこれを基準にして飲み進めることに。

”基準にする” と書いたけど、今夜は次々と飲んでしまい、このウィスキーの味を忘れてしまった。

 

二杯目はどうしましょうかと聞かれても、答えられるだけの経験がないので、バーテンダーにお任せした。

で、彼が選んでくれたのは長野県駒ヶ根にあるマルス ウィスキーの作る ”駒ケ岳”。

スッキリとして軽いタッチのウィスキーで、これもサラッと飲んでしまった。

抵抗なく飲めるというのは、美味しいということなのだろう。

 

余談だが、マルスウィスキーの蔵へは行ったことがある。

もう随分前(10年以上前?)のことだが、その時はウィスキー目当てではなくワインを狙って行ったのだが、今はウィスキーにも力を入れているのだろう。

 

アテがないと飲めないので、寒ブリのカルパッチョをお願いした。

これがそのカルパッチョで、見るからに美味しそう。

オリーブオイルの香りも豊かなカルパッチョで、これが美味。

彼女からも 「これ美味しいね、」とのことで、この店の料理がとても気に入った様子。

 

カルパッチョというと時々酢を使ったものが出されることがあるが、あれはマリネ。

その点この店のカルパッチョは正統的で、後から頼んだリゾットもお米がアルデンテに仕上げられている本物。

この店のコックさんは、どこかで本格的なイタリアンを習ったのだと思う。

もしかしたらイタリア本国で修行してきたのかもしれない。

 

こんな美味しい料理を出されれば飲まずにはおれない。

次もバーテンダーさんお薦めのウィスキーで、今度はスコッチだ。

琥珀色も綺麗なウィスキーで、ほのかな甘味を感じる。

 

飲みやすいウィスキーに始まり、だんだんと芳醇で膨よかな味のウィスキーに移っていくのが私でも分かる。

そこら辺りはちゃんと計算されたものだろうが、流石バーテンダーだ。

 

THREE WOOD とあるのは、樽に三種類の木を使ってあるということらしい。

ワインの樽とバーボン樽、それと何だったか忘れてしまったけど、とにかく三種の樽をばらして再組立し、その樽で寝かせたのがこのウィスキーだとか。

そんなウンチクを聞きながら飲めば、また一段と旨く感じる。

 

彼女オーダーの ”キノコとチーズのリゾット”。

ちゃんと二人用に取り分けられて出された。

濃厚な味のリゾットで、食事にもツマミにもなる。

先程も書いたが、生のお米から作った本物のリゾットで、”おじや” とは全く別のもの。

こんな本格的なリゾットを出す店は、この店以外には知らない。

 

味ですか?

旨いに決まってます。

 

締めにお願いして出されたのは、このスコッチ。

GLEN MORANGIE (グレン モレンジ)という銘柄で、これが旨かった。

 

気品ある大人の女性という感じのウィスキーで、上品で美味しいのだ。

それとグラスの氷が丸氷ということがお分かりだろうか。

バーテンダーくんがナイフ一つで削り出してくれたもの。

 

グラスの中でコロコロと回る氷を見ていると、いつまででも飲んでいたくなる。

こうしてウィスキーの沼にハマっていくのだろうな。

そしてどっぷりと浸かって、と話していたら、「どっぷりと浸かって下さい」とオーナーの声。

 

いいウィスキーに出会うというのは、ステキな女性に出会うのと同じようなものかもしれない。

出会いというのは、不思議な縁で繋がっているのだから。

 

デザートは ”苺のミルフィーユ”。

最後にこんな美味しい甘味が食べられるとはビックリ。

しかもこれも手作りと言うから、更に驚く。

 

この店の厨房は魔法の厨房か。

次々に繰り出される料理のレベルの高さに、脱帽。

 

ダイニング セラー 1109

 

素晴らしい料理とウィスキーに参りました。

ごちそう様でした。

また行きますので、よろしく。

 

 

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