「鱈の天ぷら」は軽いタッチで優しい味わいの料理【自宅】

「鱈の天ぷら」は軽いタッチで優しい味わいの料理【自宅】

 

最近、家で出される魚と言えば、赤魚に鱈(タラ)が多い。

どちらも白身の魚で、煮付けや天ぷらに合うからだ。

 

この日はタラの天ぷらが食べたいと、奥殿のリクエスト。

天ぷらは私の担当なので自動的に私が作ることを意味するが、お安いご用。

 

と言うのも、天ぷらは思うほど難しいものではない。

などと書くと、プロの板さんに ”10年早い” と言われそうだが、ワタクシ的には簡単なのだ。

 

それは味付けをしなくてもいいからで、衣を付けて揚げるだけで済む。

味付けをしなくていいというのは、とても楽なのだ。

 

タラの天ぷらなので用意したのはタラ。

当たり前のことだけどね。

画像で見るとそれほど大きくは見えないが、大きな切身だったので、実際はこの半分しか揚げなかった。

残ったタラは、バター焼きにでもしてもらうつもりで残した。

 

小骨があるから骨抜きで骨を抜くけど、これが面倒。

だけどこれをやらないと骨が残ってしまうから、手は抜けない。

プロの料理人は、こういう下ごしらえの姿を客に見せない。

客の前では格好良く調理している姿しか見せないが、実はこういうことを影で黙々とこなしているのだ。

 

こちらは野菜のネタ。

ナス、ニンジンにオクラで、ソーセージとカニカマも揚げる。

 

これでネタの準備は完了。

あとは衣の用意だけど、難しいことは出来ないので市販の天ぷら粉を使っている。

これなら卵も必要ないし、混ぜ方にコツも要らない。

 

泡立て器を使ってグルグルに混ぜてしまえばいいから、楽勝。

天ぷら粉100gに対して水150g(ml)という 1 : 1.5 の比率さえ間違わなければ、誰でも上等な衣が出来る。

この天ぷら粉があるから、スキルの低い私でも天ぷらが作れるのだ。

 

用意が整えば揚げるだけ。

180℃の油で、ジャー。

物によるけど、だいたい3~4分揚げれば出来上がる。

 

揚げた天ぷらがこれ。

天ぷらはキレイに揚がったと思うけど、盛り付けが下手なのは相変わらず。

この辺りはレシピにも書いていないから、居酒屋や料理屋の盛り付けを見て覚えるしかない。

 

それとセンスの問題もあって、土井善晴さんに言わせれば「才能なし」というところかも。

才能なしでも作るだけエライ、と自分を褒めておこう。

 

今夜はこんなセットで「いただきます」。

先ずはビール。

 

これがないと始まらないから。

グイッといけばやっぱり旨い。

暑くても寒くても、初めの一杯はビールがいいね。

 

天ぷらもいいアテになる。

タラの天ぷらは軽いタッチの優しい味で、美味しい。

 

優しい味なのでこれを嫌う人は少ないと思うが、家で天ぷらをやらない家庭も多いと聞く。

台所が汚れるとか、洗い物が面倒とかでやらないらしいが、こんな美味しいものを家で味わえないとは、勿体ないと思う。

スキルの低い(無い)私でも天ぷらが出来るようになったのだから、なんとかなると思うけどね。

 

そう言えば天ぷらに使う魚というと、鱚(シロギス)とか穴子、ヒラメや鯛などの白身魚が多い。

海老は魚ではないけど、白身魚と同じようにクセのない味が身上。

 

アジやサバも天ぷらになるのだろうけど、青魚の天ぷらをあまり見ないのは、魚自体の味が濃いからだろうか。

天ぷらには白身の魚が合っていて、青魚は塩焼きや煮付けの方が合っているということかも。

 

野菜の天ぷらも美味しい。

何の味付けもせずに揚げただけだけど、天つゆで味わえばジワッと野菜の旨さが広がる。

 

野菜の炒め物とか煮物は味を付けてしまうけど、天ぷらは味付けをしない。

野菜本来の味を味わうには天ぷらが一番いいのではと思うし、実際、美味しいのだ。

 

それに加えて天ぷらにはビールがよく合う。

って、結局は飲む話に落ち着いてしまうが。

 

食後、奥殿から恐ろしい提案が、「鶏肉が余っているから、明日はとり天で」って、それ、私が揚げるってことでしょうか?

 

今日も美味しかった、ごちそう様でした。

 

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