大正ロマン漂う「鳳来館」【新城市】
- 2013.11.26
- 愛知県(豊田市を除く) ツーリング
乙女チックな「さんぽ道」を後にして、再びR.151を、今度は旧・鳳来町方面に北上です。
行き先はレストラン「鳳来館」。
JR飯田線の三河大野駅の近く。
R.151は渋滞していて、時間がかかりそう。
12時過ぎに着いた店は、石造りのガッシリした建物。
大正時代、こんな山奥の田舎(失礼)に、何故これほどの銀行が有ったのか、、、
しかもここが本店(大野銀行)だというから、驚き。
多分、当時は産業(林業?)が盛んだったのでしょう。
看板には「美術珈琲」とあり、レストランではなかった。
何はともあれ、早速入店。
一歩足を踏み入れれば、そこは大正ロマンそのものの雰囲気。
お客さんもレトロ。
元々がしっかりとした建築なのか、大掛かりな改造はしていない様子。
外開きの木製の窓など、細工もデザインも素敵で、非常に手が込んだ造り。
色硝子の配色など、今見てもモダン。
90年間使い込まれた、本物のフローリング。
意外と磨り減っていないのは、硬い木を使っているからでしょうか。
門外漢の私には、材が何なのか分かりません。
柔らかな照明が、気持ちを癒してくれます。
現代の蛍光灯やLED照明では、決して味わえない優しさ。
暖かい照明で、和みます。
メニュー。
お値段処は少々高め。
雰囲気料込みとすれば、こんなものか。
同行者は「オムライス」。
私は「パンでランチ」をオーダー。
オムライス。
映画「タンポポ」に出てきた、「タンポポ オムライス」風のプレーンなオムレツ。
同行者によれば、味は至って普通とのこと。
遅れてやってきた「パンのランチ」。
パンは暖められており、熱々。
スープ、サラダ付き。
野菜は、新鮮な味で美味しい。
コーンのポタージュは濃厚な味で美味しい。
カリカリのクルトンが入ってるスープは、久しぶり。
パンはどれも生地がしっかりしてて、材料が濃い感じ。
手前のパンは、くるみパン。
多分ライ麦を使ったパンで、くるみもたっぷり入ってて美味しい。
水分量も控えめのしっかりしたパンで、手でちぎるのが難しいほど、生地がしっかりしてます。
噛むほどに甘みが出て、近頃のウェットでもちもちとした食感のパンとは大違い。
これが本来のパンの味ですよ、と主張してるようなパンです。
右のレーズンパンと左のクロワッサンは、バターがたっぷり練りこまれてます。
レーズンも多いというか、これでもかという程にふんだんに入ってます。
水分の少ないクルミパンのおかげで、口の中がぱさつき、コーヒーを持って来てもらいます。
酸味の効いた
旨い珈琲。
単独で頼むと
500円という珈琲。
面白い形の
シュガー。
ザラメを
固めたような感じ。
パンのことは詳しくないので分からなですが、旨いパンだと思いました。
パンに詳しい人なら、どう判断されるでしょうか。
食後に館内を散策。
応接室のシャンデリア。
恐らく当時の物。
二階で、ステンドガラスの展示販売をやってました。
芸術に疎い私では、語る資格なし。
銀行時代は、この部屋が業務室だったとか。
シャンデリアは当時の物ではなく、今の物でしょう。
天井のレリーフは、当時の物の様子。
漆喰仕上げで、当時の左官の素晴らしい仕事。
大正時代に建てられた銀行の「鳳来館」。
内部の設えも調度品も、当時の人達の心意気が伝わるような建物。
それらが生み出すものが、現代の人の心に優しく響くのは何故なのでしょうか。
レトロでアナログで、現代社会とは違う、スローなペース。
良い物を長く使う、、、
それが人の感性にフィットして、心が和むのでしょうか。
◆ 店データ (情報は確認して下さい)
店名 : 美術珈琲 「鳳来館」
住所 : 愛知県新城市大野字上野 17
電話 : 0536-32-2332
営業 : 10:00~17:00 / 月曜定休
⇒ 紹介ページ 食べログ
⇒ 鳳来館 ホームページ
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