庶民的な鮨屋「よし田」で味わう上等な鮨【豊田市】
- 2018.10.12
- 豊田市内
打ち合わせを兼ねて、鮨処「よし田」へ行ってきた。
この店は豊田市北部の保見町にあるので、電車で出動だ。
暮れなずむ夕焼けを見ながら、新豊田駅へ。
時間は6時前だが、日はもう沈んでいる。
グラデーションに染まる秋の空はどこかロマンチックで、人恋しくなる。
電車に乗れば10分ほどで保見駅に到着。
鮨処「よし田」は駅に隣接しているので、極めて便利な立地。
ただしガード下にある店で、田んぼも広がる田舎なので周りは真っ暗だ。
この店の明かりが灯っていて、ホッとする。
店に入れば一気に鮨モード。
頼むものはいつもの通り「おまかせ」。
おまかせの値段は不明だけど、値打ちにやってくれるから心配は不要だ。
先ずはビールでカンパイ。
今夜はちょっとした打ち合わせの話しがあり、どうせなら鮨でも食べながらと、私がお誘いしたもの。
この店が初めての彼女は、こんな暗いところに鮨屋があるとは思ってもいなかったようだ。
腹も減っていて鮨が待ち遠しいが、先ずは突き出し。
茎わかめ?の醤油漬けで、いつものことながら美味しい。
これを食べるとやはりお酒が欲しくなるね。
一貫目はイカの握り。
ヤリイカだと思うけど、上品な甘みのイカで美味しい。
この店は江戸前の鮨なので、醤油は塗られている。
付き合ってくれた彼女がシャリが小さいと言っていたが、鮨は一口で食べられるのが粋。
回転寿司や田舎寿司のように、シャリの大きな鮨はご飯。
鮨は酒のアテとしても摘むものなので、このサイズの握りがちょうどいいのだ。
玉子。
焼いたばかりで、熱熱。
玉子を店で焼くのは鮨屋の心意気。
天使の海老握り。
生のエビで、プチッとした食感に甘さがプラスされた上等な握りだ。
マスターに拠ると、車海老(ブラウンタイガー)やブラックタイガーなどのタイガー種でもなく、また白エビなどとも違うと言う。
産地はニューカレドニアとかで、現地では高級食材とのこと。
食べれば美味しくて、「天使の海老」というのは伊達ではない。
高級な食材だからか、この店以外でお目にかかったことがない。
このエビ握りが食べられただけで幸せだ。
こんな美味しい鮨を味わえば、たまらずお酒にチェンジ。
銘柄は八海山の純米吟醸。
この店には八海山しか用意されていないのが残念だが、これさえあればいいとも言える旨い酒ではある。
ただたまには他のお酒も飲んでみたいけどね。
何だったか忘れてしまった握り。
鯛ではないと思うけどね。
アワビ。
少し火を入れたアワビで、温かい握りだった。
これが美味しくて、柔らかいアワビの握りに彼女も感激していた。
これも何だったか覚えがない。
というのもマスターも交えて話が弾んでしまい、食べることに集中していなかったのだ。
話が弾んでしまったのはマスターの経歴の話で、マスターはなんと東京理科大卒という理数系バリバリの人。
東京理科で建築(土木だったかも)を学び、大阪の建設会社に就職。
そんな彼がいま鮨を握っているのは、それなりの訳と理由があるのだけど、プライベートなことなのでここでは書けない。
人生なんて何がどう転ぶか分からないけど、それがまた面白い。
NHKの連ドラ「まんぷく」で、インスタントラーメンを発明した安藤百福さんのことをやり始めたけど、百福さんも戦争で全てを失ってしまい、それでチキンラーメンを開発したのだから、何が幸いするか分からない。
どんな世界でも一生懸命やっていれば道が開けるということかな。
理工学部卒のマスターだけど、握る鮨は美味しくて、店もよく賑わっているからね。
マグロ。
本マグロの中トロかと思えば、キハダマグロとのこと。
キハダは白っぽいのが普通だけど、これは全く違う。
食べてもアッサリとしたキハダではなく、ネットリとして上品な油の乗り。
こんな上等なキハダになるのは、食べているエサの違いらしい。
因みにこのキハダは三重・尾鷲のものだそうだが、いいものを手に入るのが素晴らしい。
イクラの軍艦。
大きなイクラで美味しかった。
穴子。
江戸前の穴子で旨い。
締めは巻物二種。
シンコ巻きにトロ鉄火だ。
締めが出たけどまだ食べたいということで、追加で頼んだのはエビマヨ巻き。
子供っぽい鮨で恐縮だけど、頼めば気良く巻いてくれる。
ホントは6切れあったけど、彼女に2切れ取られた。
いよいよオーラスというこで、最後はやっぱり干瓢巻。
ワサビを効かせた干瓢巻で、大人の味。
これが実に旨いのだ。
打ち合わせの件も滞りなく済んだし、鮨も美味しくて満腹様。
彼女も満足してくれたようで、ご同慶の至りだ。
⇒ 鮨処 よし田(食べログ)
以上で約8千円だけど、ビール1本にお酒が二本(1.5合✕2)に追加の鮨も含んでの値段なので、かなりのバーゲンプライス。
居心地のいいカウンターで美味しい寿司が値打ちに味わえるとなれば、中心市街地から離れた立地でも賑わうのは納得だ。
ごちそう様でした、美味しかった。
また寄ります。
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