極上の大人の空間で味わう美酒と料理「1109」- 前編【豊田市】

極上の大人の空間で味わう美酒と料理「1109」- 前編【豊田市】

 

 

バレンタインデーの夜。

そんな夜に美女と食事ということで、高揚した気持ちを抑えつつ向かったのは「1109」。

豊田市では珍しほどの上質な大人のダイニング・バーだ。

 

この店にしたのは彼女の希望。

彼女から聞いたのは「109」へ行きたいということで、「109」ってどこの店?ということでネットで探したが見つからない。

大文字、小文字、果ては 「イチゼロキュー」とカタカナ入力でも探したけど、それらしき店が無いのだ。

 

フト気付いたのが「1109」。

おそらくは彼女の記憶違いだろうとメールしてみれば、やはり勘違いしていたとのこと。

で、めでたく「1109」に来れたのだが、もし「109」という店が実在していれば、訳も分からぬままにそっちへ行ってしまったと思うと、店が無くてよかった。

 

平日の夜、しかも6時過ぎというこの手の店にしては早い時間の入店だったので、一番客。

とは言え店は準備万端で、テーブルセッティングも綺麗に済んでいる。

 

我々は当たり前のようにカウンター席へ。

今夜の席はカウンターの一番奥、バーマンの定位置の前という特等席。

 

バーマンの目の前なので気後れする方も居られるかもだが、相手はプロのバーマン。

お客さんが主役ということは決して外さないから、何の心配もいらない。

それどころかバーマンから酒に関する楽しい話などが聞けて、楽しくも有意義な夜が過ごせる。

この日も正にその通りの夜で、実に楽しかった。

 

窓越しにはピザ窯が鎮座する。

ピザ窯があるバーなんてここ以外でお目にかかったことがないが、この窯で焼かれるピザが絶品で、この日もピザを頼むつもりだ。

 

バーマンから何からいきましょうとの問に、彼女には季節のカクテルを。

ただし彼女は車なのでノンアルコールのカクテルになるが、その辺りは心得たもので、こんな綺麗なカクテルを作ってくれた。

イチゴと伊予柑?のカクテルで、見た目もオシャレ。

綺麗な彼女に合わせました、とのことで盛り上げてくれる。

 

私は赤ワインからいってみた。

ボルドーのものとか。

 

カンパイ。

彼女から「美味しい」とのことで、ご同慶の至り。

 

私の赤ワインも渋みのない味で、酸味と甘味のバランスの取れた美味しいワイン。

流石にバーマンが選んでくるだけのことはある。

 

とても美味しいワインで、続け様に二杯も飲んでしまった。

放っとけばボトルごと飲んでしまいそうだったが、そこは抑えた。

 

アテに野菜好きな彼女は「菜の花のキッシュ」を、私はソーセージをオーダー。

別々の料理だが一緒に盛ってくれた。

彩りも鮮やかな盛り付けで、キッシュやソーセージの間にはアボガドやポテトサラダも盛ってあって、野菜好きな彼女にはうってつけの料理だ。

 

ここのソーセージは自家製。

歯応えのある肉々しいソーセージで、美味しいひと品。

ソーセージそのものまで店で作ってしまうとは、この店のコックの腕の確かさが分かる。

 

これから頼む料理も実に美味しかったが、サーブするためカウンターに出てきたコックさんの画像を撮り忘れてしまったのが残念。

実直そうな穏やかな人で、真面目に作っているというのが伝わる。

 

飲んだワインはこれ。

シャトー ギレーム ド・メストレ というものだが、ワインについては知らないので、詳しいことはワイン通の方にお任せする。

見立て違いかも知れないが、軽めのフルボディーといった感じのワインだった。

 

お次はウィスキー。

この店に来れば、やはりウィスキーは外せない。

 

軽いところからということで、アイリッシュから始めてみた。

バーマンが勧めてくれたもので、ディーリング(TEELING))。

 

仄かな甘さを感じるウィスキーなのだが、その秘密はポートワインを作った樽にウィスキーを入れて熟成したからとか。

そのためラベルには PORT の文字が見える。

ポートワインを作った樽に入れて熟成させるだけで、バニラっぽいと言うかブドウっぽいというか、その辺りの複雑な味がウィスキーに移り香のごとくに影響するのが面白い。

 

試しにポートワインを飲んでみますか?と出されたのがこれ。

洒落たワイングラスに注がれて出されたので、画像もちょっと気取ってモノクロベースに仕上げてみた。

初めてのポートワインで、ハチミツのような甘美な香りを放つ。

車のため飲めない彼女にも香りだけ嗅いでもらったが、甘酸っぱいいい香りとのこと。

 

このポートワインは20年物で、そのためか琥珀色している。

それにアルコール度数も20度前後というから、ワインとしては高い。

 

飲めば甘い。

甘いと言っても単純に甘いのではなく果実のような甘み。

それとコクがあると言うか深みのある甘さなのだ。

 

このワインを作った樽に入れて熟成させたのが、先程のディーリングの PORTと言うことだ。

話はこれで終わる訳ではなく、同じディーリングでも BRANDY の樽に詰めたものもあるということで、話がどんどん深まる。

私は飲めるからいいが、飲めない彼女が退屈してしまうといけないからと、ここらで一息入れてピザにする。

 

ピザは定番のマルゲリータやハムなどがあるが、彼女のチョイスはチーズ。

コックさんがチャッチャと焼いてくれたのがコレ。

オォ、きれいに焼けたピザで美味しそう。

上手く焼けた証のヒョウ柄もクッキリ出ていて、実にいい感じ。

 

アツアツを食べればこれが旨い。

薄焼きのクリスビータイプのピザで、表面カリッとしてチーズの乗っているところはシットリ。

ピザ生地にチーズの塩気が効いて、これほど上等なピザがバーで食べられのは、いつものことながら驚きだ。

 

ピザ屋を謳う店でも、ここまで美味いピザにはなかなか出会えない。

ここがバーと言うことを思わず忘れてしまいそうだ。

 

チェイサー代わりにビールが飲みたくなって、頼んだのは ”白穂乃香”。

白穂乃香をチェイサー代わりで飲むとは不届き者かもだが、美味しいことには変わりない。

 

この後、食事もお酒もまだまだ続く。

長くなってきたので、この続きは後編でいうことで次回にする。

 

久しぶりに訪ねた「1109」は、大人の雰囲気に包まれた極上の世界なのだ。

まだまだ飲みますよ。

続きは 後編 にて。

 

 

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