旨辛の味が美味しかった「新宿 中村屋」の麻婆豆腐【自宅】
- 2020.07.02
- 家飲み/家食べ
湿度が高く、ベタッとして不快な梅雨の季節。
こんな時はピリッと刺激のあるものが食べたいもので、麻婆豆腐が食べたくなった。
麻婆豆腐といえば中国・四川の定番料理だけど、ここ最近食べた記憶がない。
その前に中華料理屋へ行っていないから、中国料理自体を食べていないのだ。
麻婆豆腐が食べたければ中華料理屋へ行けばいいのだが、出向くのが面倒。
ここ最近、新型コロナで外食を自粛していたためか、飲食店へ行くことが億劫になっている。
それに天気も雨模様なので、余計に外へ行く気がしない。
ということで家で麻婆豆腐を作ることにした。
当たり前だけど、料理のスキルの低い私が麻婆豆腐なんて作れる訳がない。
そんな時の助っ人はレトルトのソース。
それさえあれば私でも何とかなるはずだ。
今回使った麻婆豆腐のソースはコレ。
”コクと旨み、ひろがる麻婆豆腐” という、商品名なのか説明文なのよく分からないネーミングのパッケージ。
ネーミングはともかく「新宿 中村屋」と書いてあるのが印象的。
そう書いてあるだけで美味しそうに感じるが、実際に「新宿 中村屋」という麻婆豆腐の店があるかどうかは不明。
これはネーミングのマジックで、うどん店の「讃岐製麺」や「丸亀製麺」は、讃岐うどんの本場、四国・香川県とは何の繋がりもないけど、讃岐うどんの店として知られている。
お客さんも讃岐うどんと思って味わっているようで、コメントにも「コシがあって美味しいのは、さすが讃岐うどんだ」というのを見かける。
だが実際は讃岐とは縁もゆかりもない、外食企業の一部門に過ぎない。
これは販売面においてイメージ戦略が如何に大事なことかを教えてくれる例で、ブランドのイメーを連想させる手法はよく使う手だ。
鰻は「三河一色産の”うなぎ”」が有名だけど、うなぎの産地には浜名湖もあるし鹿児島もあるし、時期によっては台湾や中国のモノのほうがいい時もあるが、それでは通用しない。
これは消費者に見る目がないことからくる偏見で、うなぎといえば三河一色のものが一番いいと思っていて、いくら中国や台湾のものが良くても、中国・台湾産と言うだけで拒否られる。
そのために産地偽装事件があったのだが、これはイメージ戦略を悪用したもの。
だけど、名前だけで美味しいと ”盲信” する消費者の側にも考える余地があるのでは。
それはともかく、この麻婆豆腐の作り方はいたって簡単。
簡単に言えばソースと豆腐をフライパンで煮立たせれば出来上がり。
ソースはアルミパウチに包まれている。
青い小袋は「四川山椒」で、辛味としびれが強いので少量ずつ使えと、恐ろしいことが書いてある。
辛いのが苦手な奥殿には刺激が強過ぎる感じなので、盛ってから好きな量をかけてもらうことにした。
それにしても相当に辛さが強そうなスパイスで、”お子ちゃま” 向きの麻婆豆腐ではなさそうだ。
チャチャッと煮立たせれば、ハイ出来上がり。
美味しそうな感じがする。
熱々が食べたいから、さっそく乾杯。
食べれば美味しいではないか。
辛いことは辛いが、単純に唐辛子辛いというのではなく、深みのある辛さ。
加えてコクを感じる味だ。
ノーマル、と言ってもこれで十分に辛いが、添付されている四川山椒を掛けてみることにする。
最初は恐る恐る、ほんの少しパラリとかけてみたけど、いい香りが立つ。
食欲を誘う芳しい香りで、食べれば確かに辛くなっているけど、旨味がアップしている。
興味深そうに眺めていた奥殿も、少し掛けてみると言って掛けたけど、元々辛さに強くない奥殿には辛味が強すぎたようで、顔から汗が出る感じとのこと。
この辺りの感じ方は個人差のあるところで、私はとても美味しく感じる。
私は残った四川山椒を全部かけてしまったけど、もっと掛けたいほどだった。
付け合せということではないけど、トマトスライスのサラダが、麻婆豆腐の辛味を抑えてくれる。
塩とオリーブオイルに黒コショーで仕上げてあるけど、麻婆豆腐の辛味に押されて、黒コショーの味が全く感じられない。
それでもちゃんと美味しいし、いいアテになっている。
いつも思うことだけど、トマトとオリーブオイルに塩の味付けがいい感じ。
この日は燻製の鴨も一緒に盛ってあったけど、これで立派なひと品になっている。
食べたくて作った麻婆豆腐。
レトルト物とは言え、家で作った割には美味しかった。
家で作って美味しいと言って食べていれば、ますます外食から遠ざかってしまう。
新型コロナの感染者数も、ここ愛知県ではゼロが続いているから外へ食べに行ってもいいのだが、一人では飲みに行けないという軟弱者のわたし。
美女のお誘いがあればすっ飛んで行くけど、それも期待薄か。
今日も美味しかった、ごちそう様でした。
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