老舗洋食店「おきな堂」 【松本市】

松本城に登城して、カフェで一服してもランチにはまだ時間が早いので、松本市内をブラブラ。
ここは蔵の街のインフォメーションセンターのような所。
杉玉があるところを見ると、元は造り酒屋か。
直ぐに開店します、と声をかけられた蕎麦屋。
カウンターだけという、蕎麦屋としては珍しい形の店だったけど、今回はパス。
蕎麦は当たり外れが大きいので、何の情報もなしでは入りづらい。
で、やってきたのは洋食屋の「おきな堂」。
松本の人なら知らない人はいないという、老舗洋食店。
創業は1933年(昭和 8年)ということなので、もしかすると旧制松本高校時代の北 杜夫も来たことがあるかも。
北 杜夫、、、高校生の時に読んだ彼の「どくとるマンボウ青春記」。
おもいっきり笑わせてもらったし、青春のペーソスも感じたもので、思い出すと懐かしくて鼻の奥がツンとしてくる。
あの頃は青春してたなぁ・・・
入店したら、ほぼ満席。
二階の一つだけ空いていたテーブル席に案内されます。
メニュー。
ビフテキ丼なんか旨そう。
プロフェショナルでフレンドリーなウェイトレス。
長く続いている店は、従業員のレベルも高い。
それと水が旨い。
いつも飲んでる水(水道水)が不味いと思ったことはないけど、信州松本の水が旨いのです。
今日のおすすめ。
ボルガライス?
頼んでみましょうということで、ボルガライスとオムライス&煮込みハンバーグをオーダー。
オムライス&ハンバーグ。
一見して量が多い。
オムライスは正統的で、ケチャップで炒めたチキンライスを巻いたもの。
ハンバーグは練った感じのもので、今風のあらびきタイプではない。
看板にある通り昔風の洋食で、味も古い感じ。
不味いというのではなく、盛り付けも味付けも全てが昔のままのイメージ。
ノスタルジーに浸る洋食なのです。
こちらがボルガライス。
デミグラスソースかけのオムライスにチキンカツ。
事前にウェイトレス嬢から「オムライスは小盛りにされたほうがいい、」ということで小盛りにして助かった。
小盛りでも結構な量だから、通常の量だと食べきれない。
添えられたケチャップソースが、ぶどう(ワイン?)の酸味がしっかり効いて、抜群に旨い。
味については書いたとおりで、今風の味ではない。
しかしそれが不味いということではなく、この味がこの店の味なのでしょう。
ここまで伝統があると、店の味というよりも、既にお客さんの味になってるのかも。
この味を変えると、お客さんが承服しないのだと思います。
私が生まれるよりはるか以前からやってて、80年以上も続いてる店に初めて行き、それで味がどうのこうのというのは、10年早い。
というよりも、味について述べるなどとは、おこがましい。
周りを見渡せば常連と覚しき人たちで満席。
本当に不味ければ満席にならないし、それに80年も続かないでしょう。
これが伝統の味、と思わされた店です。
◆ 店データ(情報は確認して下さい、画像クリックで食べログにジャンプ)
◆ ⇒ おきな堂のHP
味のあるホームページです。
隣のテーブルの人がオーダーしてた「ポークステーキ」、これがとっても旨そうだった。
次に行くチャンスがあったら、これが食べたい、、、
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