オシャレ感は無いけど、人情大盛りの「家カフェ」【豊田市足助】

オシャレ感は無いけど、人情大盛りの「家カフェ」【豊田市足助】

 

新型コロナの騒ぎがあっても季節は確実に巡り、うららかな春の陽気に。

春爛漫の陽気に誘われて、桜を愛でつつ車の屋根を開け、ランチに出向いてきた。

 

向かった先は豊田市の足助あすけにある「いえカフェ」。

ほとんど情報のないまま場所だけを確認して向かったのだが、着いてみればごく普通の民家。

 

「家カフェ」という手書きの看板がなければ、ここが店だとは気付かない。

古民家を改装したというより、古い家に少し手を加えて喫茶店に仕立てもので、オシャレ感は無い。

縁側に置いてあるロードバイクが、唯一の ”演出” らしいところか。

 

玄関先に置かれている車は、スズキのカプチーノ。

カプチーノはメタルトップを持つ軽のオープンカー。

だけどオープンにするには屋根を外す必要があり、手間がかかる。

 

慣れれば5分もかからずオープンにできるらしいが、車から下りて屋根を外し、その屋根をトランクに仕舞わなければならないから面倒。

そのためかオープンで走っているカプチーノにお目にかかったことは殆どない。

 

この店にあるカプチーノは外装のコンディションが悪く、塗装が荒れているのが残念。

とは言え、90年代のオープンモデルを所有しているのがオーナーの心意気。

きっと”スキモノ” なのだろう。

 

民家のような玄関を上がれば、そこそこ店らしくはなっている。

店というより知人の家に来た感じは否めないが、それもあってか緊張感も無い。

キッチンにいる人がママで、人当たりの柔らかいフレンドリーな人だ。

 

メニューはこれ。

入場料と書いてあるけど、コーヒーにはソフトクリームが付いていて、それが450円ということ。

コーヒーはお代わり自由という。

 

これはモーニングサービスのメニュー。

トーストにサラダ、それに茹で玉子が無料で付いてくる。

 

ここまででも450円のモーニングとして上等なのだが、さらに玉子サンドなどが選べるというからスゴイ。

ここまで付いて450円というのは格安で、量もタップリ。

しかもコーヒーのお代わりも自由で、さらにソフトクリームも付いてくるのだから、これで採算が合うのかと逆に心配になってしまう。

 

昼時間はランチのセットがあるという。

ランチセットのメニューは見当たらなかったけど、ママが丁寧に説明してくれるからマゴツクことはない。

 

メニューらしきものにランチのセットが載っているけど、値段の表示は無い。

肉盛りの山の上に温泉卵を乗せたもので、その名も「足助城あすけじょう」。

 

こちらはエビフライとナンチャラの弁当。

よく分からなかったけど、足助城と弁当を頼んだ。

 

値段の表示はなかったけど、心配するほどのことはないだろう。

何と言ってもあの内容のモーニングが450円と言うのだから。

 

ランチにもコーヒーが付いていて、先にコーヒーを勧められた。

今日はパンを焼いたから、パンをサービスでどうぞと。

リスやヒヨコなどのパンで、お子ちゃま向き。

 

どれでもどうぞということで、選んだのはクマのプーさん。

と思ったら、実はウリ坊だったけどネ。

 

奥殿はウサギさんだ。

これなら間違えないけど、ウリ坊は分からないよね。

 

それはいいけど、コーヒーは美味しかった。

こんなに美味しいコーヒーがお代わり自由なのだから、驚く。

 

コーヒーを飲んでいれば ”足助城” が運ばれてきた。

山盛りのローストポーク丼で、ご飯が見えないほどの肉盛り。

そうそう、ご飯は普通盛りでいいですかと聞かれたけど、無料で大盛りにも出来るらしい。

 

これは菜の花のお浸しで、サービスですとのこと。

近所の人が菜の花を差し入れてくれたので、それで作ったものとか。

 

驚くことに鶏もも肉のソテーも、サービスで出してくれた。

テーブルでフランベしてくれたのがこれ。

 

ファイア!

だけど炎が大き過ぎて、炎しか写っていない。

マスターも炎が大き過ぎて失敗ということで、もう一度フランベするという。

 

そこまで気を使うことはないと言ったけど、練習のためにやらせて欲しいということで、再挑戦したのがコレ。

今度は上手くいって、画像もバッチリ。

 

炎が収まって熱々を頂戴したけど、ブランデーでフランベしたことで表面の脂が抜けた感じに。

画像では大きさが分かりづらいけど、握りこぶし程もある大きな鶏もも肉で、柔らかくて美味しかった。

それにしてもランチ本体の ”足助城” だけでもかなりのボリュームなのに、それに加えてこんな鶏もも肉のソテーまで出されて、すごい量になっている。

 

これは奥殿のエビフライとナントカのランチ。

小さいとは言え、エビフライが5本も乗っている。

 

それにメンチカツ?もあって、こちらもすごいボリュームだ。

それと画像は無いけど、近所のおばあさんに貰った梅干しもサービスで出してくれるということで、こちらも山盛りのランチに。

 

何とか食べ終えれば、マスターが私がロードスターで来たことを見ていたらしく、それでロードスターの話に。

なんとマスターも昔ロードスターに乗っていたと言うのだ。

 

しかも名車の誉れ高い初代のモデル(私のは二代目)。

諸般の事情で手放してしまったらしいけど、それで今はカプチーノに乗っているという。

やはり ”スキモノ” だったのだ。

 

そんなこんなを話していれば、ママがコーヒーのお代わりをどうぞと出してくれた。

二杯目は一杯目と違うコーヒーで、少し酸味が効いた味。

 

それと一緒に出されたのがソフトクリーム。

その名も「塩ソフト」。

 

足助あすけの街道は塩を運んだ「塩の道」だった関係で、昔は塩問屋があったらしい。

その名残りで今も塩を売り物にしていて、このソフトクリームはその塩が振りかけてある。

 

これが抜群に美味かった。

乳脂肪タップリの濃厚な味のソフトクリームに、塩が小気味よく効いているのだ。

暑い季節なら、これだけを食べに来てもいいほどに美味しかった。

 

これでランチは終了で、お値段は税込み890円。

あれこれとサービスで出してくれて、食べ切るのが精一杯の盛り盛りの量。

おかげで満腹になってしまい、晩ご飯が食べられなかった。


 

この店の評価は難しい。

食べ盛りの中高生ぐらいの子が、田舎のお祖母さんの家でご飯を食べるような雰囲気で、味付けも洗練された味ではなく素朴な味。

懐かしさを覚える味で、盛り付けもその雰囲気。

 

誰にでも勧める店ではないけど、この雰囲気と素朴な味の食事が合う人にはハマる店だろう。

いずれにしてもフレンドリーなママとマスターの店で、これからも頑張って欲しいと思う。

 

いえカフェ(HP)

 

店の住所などはこちら。

豊田市の篭林かごはやしという所だけど、言葉では説明しにくい場所。

グーグルマップなどで検索していただきたい。

 

家カフェ、ここは食事の量と人情味タップリの喫茶店なのだ。

ごちそう様でした。

 

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