オシャレ感は無いけど、人情大盛りの「家カフェ」【豊田市足助】
- 2021.03.29
- 豊田市内
新型コロナの騒ぎがあっても季節は確実に巡り、麗らかな春の陽気に。
春爛漫の陽気に誘われて、桜を愛でつつ車の屋根を開け、ランチに出向いてきた。
向かった先は豊田市の足助にある「家カフェ」。
ほとんど情報のないまま場所だけを確認して向かったのだが、着いてみればごく普通の民家。
「家カフェ」という手書きの看板がなければ、ここが店だとは気付かない。
古民家を改装したというより、古い家に少し手を加えて喫茶店に仕立てもので、オシャレ感は無い。
縁側に置いてあるロードバイクが、唯一の ”演出” らしいところか。
玄関先に置かれている車は、スズキのカプチーノ。
カプチーノはメタルトップを持つ軽のオープンカー。
だけどオープンにするには屋根を外す必要があり、手間がかかる。
慣れれば5分もかからずオープンにできるらしいが、車から下りて屋根を外し、その屋根をトランクに仕舞わなければならないから面倒。
そのためかオープンで走っているカプチーノにお目にかかったことは殆どない。
この店にあるカプチーノは外装のコンディションが悪く、塗装が荒れているのが残念。
とは言え、90年代のオープンモデルを所有しているのがオーナーの心意気。
きっと”スキモノ” なのだろう。
民家のような玄関を上がれば、そこそこ店らしくはなっている。
店というより知人の家に来た感じは否めないが、それもあってか緊張感も無い。
キッチンにいる人がママで、人当たりの柔らかいフレンドリーな人だ。
メニューはこれ。
入場料と書いてあるけど、コーヒーにはソフトクリームが付いていて、それが450円ということ。
コーヒーはお代わり自由という。
これはモーニングサービスのメニュー。
トーストにサラダ、それに茹で玉子が無料で付いてくる。
ここまででも450円のモーニングとして上等なのだが、さらに玉子サンドなどが選べるというからスゴイ。
ここまで付いて450円というのは格安で、量もタップリ。
しかもコーヒーのお代わりも自由で、さらにソフトクリームも付いてくるのだから、これで採算が合うのかと逆に心配になってしまう。
昼時間はランチのセットがあるという。
ランチセットのメニューは見当たらなかったけど、ママが丁寧に説明してくれるからマゴツクことはない。
メニューらしきものにランチのセットが載っているけど、値段の表示は無い。
肉盛りの山の上に温泉卵を乗せたもので、その名も「足助城」。
こちらはエビフライとナンチャラの弁当。
よく分からなかったけど、足助城と弁当を頼んだ。
値段の表示はなかったけど、心配するほどのことはないだろう。
何と言ってもあの内容のモーニングが450円と言うのだから。
ランチにもコーヒーが付いていて、先にコーヒーを勧められた。
今日はパンを焼いたから、パンをサービスでどうぞと。
リスやヒヨコなどのパンで、お子ちゃま向き。
どれでもどうぞということで、選んだのはクマのプーさん。
と思ったら、実はウリ坊だったけどネ。
奥殿はウサギさんだ。
これなら間違えないけど、ウリ坊は分からないよね。
それはいいけど、コーヒーは美味しかった。
こんなに美味しいコーヒーがお代わり自由なのだから、驚く。
コーヒーを飲んでいれば ”足助城” が運ばれてきた。
山盛りのローストポーク丼で、ご飯が見えないほどの肉盛り。
そうそう、ご飯は普通盛りでいいですかと聞かれたけど、無料で大盛りにも出来るらしい。
これは菜の花のお浸しで、サービスですとのこと。
近所の人が菜の花を差し入れてくれたので、それで作ったものとか。
驚くことに鶏もも肉のソテーも、サービスで出してくれた。
テーブルでフランベしてくれたのがこれ。
ファイア!
だけど炎が大き過ぎて、炎しか写っていない。
マスターも炎が大き過ぎて失敗ということで、もう一度フランベするという。
そこまで気を使うことはないと言ったけど、練習のためにやらせて欲しいということで、再挑戦したのがコレ。
今度は上手くいって、画像もバッチリ。
炎が収まって熱々を頂戴したけど、ブランデーでフランベしたことで表面の脂が抜けた感じに。
画像では大きさが分かりづらいけど、握りこぶし程もある大きな鶏もも肉で、柔らかくて美味しかった。
それにしてもランチ本体の ”足助城” だけでもかなりのボリュームなのに、それに加えてこんな鶏もも肉のソテーまで出されて、すごい量になっている。
これは奥殿のエビフライとナントカのランチ。
小さいとは言え、エビフライが5本も乗っている。
それにメンチカツ?もあって、こちらもすごいボリュームだ。
それと画像は無いけど、近所のおばあさんに貰った梅干しもサービスで出してくれるということで、こちらも山盛りのランチに。
何とか食べ終えれば、マスターが私がロードスターで来たことを見ていたらしく、それでロードスターの話に。
なんとマスターも昔ロードスターに乗っていたと言うのだ。
しかも名車の誉れ高い初代のモデル(私のは二代目)。
諸般の事情で手放してしまったらしいけど、それで今はカプチーノに乗っているという。
やはり ”スキモノ” だったのだ。
そんなこんなを話していれば、ママがコーヒーのお代わりをどうぞと出してくれた。
二杯目は一杯目と違うコーヒーで、少し酸味が効いた味。
それと一緒に出されたのがソフトクリーム。
その名も「塩ソフト」。
足助の街道は塩を運んだ「塩の道」だった関係で、昔は塩問屋があったらしい。
その名残りで今も塩を売り物にしていて、このソフトクリームはその塩が振りかけてある。
これが抜群に美味かった。
乳脂肪タップリの濃厚な味のソフトクリームに、塩が小気味よく効いているのだ。
暑い季節なら、これだけを食べに来てもいいほどに美味しかった。
これでランチは終了で、お値段は税込み890円。
あれこれとサービスで出してくれて、食べ切るのが精一杯の盛り盛りの量。
おかげで満腹になってしまい、晩ご飯が食べられなかった。
この店の評価は難しい。
食べ盛りの中高生ぐらいの子が、田舎のお祖母さんの家でご飯を食べるような雰囲気で、味付けも洗練された味ではなく素朴な味。
懐かしさを覚える味で、盛り付けもその雰囲気。
誰にでも勧める店ではないけど、この雰囲気と素朴な味の食事が合う人にはハマる店だろう。
いずれにしてもフレンドリーなママとマスターの店で、これからも頑張って欲しいと思う。
⇒ 家カフェ(HP)
店の住所などはこちら。
豊田市の篭林という所だけど、言葉では説明しにくい場所。
グーグルマップなどで検索していただきたい。
家カフェ、ここは食事の量と人情味タップリの喫茶店なのだ。
ごちそう様でした。
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