赤レンガのカブトビールから半田運河と蔵の街へ【愛知県半田市】

赤レンガのカブトビールから半田運河と蔵の街へ【愛知県半田市】

 

愛知県に出されていたまん延防止処置。

それが3月21日で解除された。

 

桜の咲くいい季節なので、久しぶりに出かけることにした。

出かけた先は愛知県の半田市。

 

半田は縁のないところだけど、走れば近い。

高速道路のような衣浦豊田道路と R.419 で、1時間かからない。

そんな縁のない半田に出かけたのは、赤レンガの建物と蔵の街へ行きたかったから。

 

パキューンと走って着いたのがここ。

赤レンガの建物とは昔のカブトビールの醸造蔵のことで、解体寸前のところを半田市が買い取り、補修して公開している。

綺麗な青い空にレンガ造りの建物が映えるね。

 

建物の前の広場にはキッチンカーが出ていたり、マジックのショーが行われたりで賑わっていた。

春休みを迎えた子供達もウキウキとした感じ。

このままコロナも収まってくれればと。

 

建物の内部はこんな感じ。

こちらは再現された部分で、それらしく見えるけど実は新しい。

 

昔から残っている部分は有料で、そちらは写真撮影がダメなので画像がない。

撮影が許されていたところはイベントをやっていた部屋で、ここへは無料で入れる。

 

それがここで、アクセサリーなどの手作り小物を売っていた。

館内では説明のミニムービーがあって、その説明によると温度が上がらないようにレンガを三重に積んであるという。

もちろんビールを作るためで、空気の層を挟んで外からの熱気を遮断しているのだ。

 

そんな凝った建物であるけど、説明を聞いてもあまり感激はなかった。

有料(200円)の内部を見るより外観を見ている方がいいと思った。

200円を払って見るのが微妙に思えたけど、これは人によって受け止め方が違うかも。

 

建築に詳しい方なら興味深いだろうけど、私には外から見る方がインパクトがあって、それだけでよかった。

そんなカブトビールの工場跡を後にして、次に向かったのは「半田運河」と「蔵の街」。

 

ここにはポン酢で有名なミツカン( mizkan)の本社と工場がある。

半田は昔から醸造業の盛んなところで、お酒とか酢、味噌などの産地。

ミツカンもそんな会社の一つで、江戸時代から続く「中埜酢なかのす店」がルーツ。

 

ミツカンの会社が建っている所は、半田運河に面している。

なかなか雰囲気のあるところで、デートスポットにもなりそう。

 

遠景はこんな感じに広がっている。

運河の先は半田港て、海がすぐそこなのだ。

 

ここには「ミツカン ミュージアム」もある。

ここを見学する気でいたけど、コロナ禍のために休館している。

 

休館していることを事前に知っていたからいいが、知らずに来ればガッカリするところだ。

こんなところまでコロナの影響があるとはね。

 

半田運河から次に向かったのは「蔵の街」。

蔵の街へ行く途中と言うかミュージアムの目の前にあるのは、「魚太郎」という和食レストランだ。

周囲の景観に合わせて、蔵造りを模した立派な店。

大箱で収容人数もすごいだろうけど、お客さんの数も半端ない。

 

昼前というのに駐車場はほぼ満車。

我々も後から食事に寄ろうと思うが、この雰囲気では満席かも。

 

魚太郎の横の路地を入ったところが蔵の街。

いきなり現れるのは、黒く塗られた板塀の古民家。

板塀が黒く塗られているのは板を保護するためで、昔は墨とか漆を塗っていたとか。

松本城や熊本城の外観が黒いのも同じ理由。

 

今で言う防腐剤で、それが独特の美しさを醸している。

こちらの古民家には暖簾が出ていて、何かの店の様子。

 

誘われて入ってみればバームクーヘンの店。

趣のあるいい雰囲気で、女子受けしそうなシチュエーション。

レストランなら入ったけど、バームクーヘンでは食事にならないから入らなかった。

 

路地を進めば、さっきのバームクーヘンの暖簾がまた出ていた。

一軒の敷地が続いていたのだ。

 

ここは裏庭で、今は半六庭園として公開されている。

大きな屋敷の豪邸なのだ。

 

桜も咲き始めて爽やかな佇まい。

画像は遠慮して撮らなかったけど、若いカップルやベビーカーを押したママさんたちが寛いでいた。

こんな環境で育てば心も穏やかになりそう。

 

ここでもバームクーヘンが買える。

ロールだとかなり高そうだけど、ここではカットした一切れが300円で買える。

カップルが一切れを分け合って食べていたのが微笑ましい。

 

お弁当を持ってきて、ここで食べるのもいいのでは。

半田の街の懐の深さを感じる場所でもある。

 

半六庭園の隣りに、板塀に囲まれた大きな建物がある。

中埜なかの酒造の蔵だ。

 

こちらが正面で大きな蔵だが、今は蔵としては使っておらず、醸造場は左手奥の方に移転している。

ここは「酒の文化館」になっていて、開館中だったので寄ってみた。

 

200年前の建物なので、階段もご覧の通りの急角度。

200年前の建物とは思えないしっかりとした造りで、今でも十分使えそうだ。

 

昔のお酒の作り方がジオラマで展示されている。

木の樽がステンレスになったりしているけど、基本的には今と変わらない。

 

こちらはお酒を絞る工程で、昔は大きなテコで絞っていたようだ。

今は油圧プレスを使うけど、やっていることは同じだ。

 

見学コースの先に、この蔵で造られているお酒を売っていた。

館内の見学コースよりこちらのほうがウレシイのは、酒好きの思考回路。

メインブランドである「國盛」の大吟醸が目に付いたけど、720ml(四合)が2,545円と高価。

 

もう少し値打ちなものと探したのがこれ。

彩華春さいかはる」という今の季節らしいネーミングのお酒で、価格も1,312円とお手頃。

しかもこの値段で大吟醸酒と言うから、速攻でお買い上げ。

 

ついでに国盛の名入りグラスもあったので、それもお買い上げ。

カブトビールの赤レンガ建物を見に来たのに、土産に買ったのがお酒というのもナンだけどな。

 

あっちこっちブラブラとしていれば、お腹も空いてきた。

さっき見た魚太郎でご飯にしようと行けば、満席で待ちになっている。

待つのが嫌いな私なので、近くにあった天ぷら屋へ向かったが、コロナのため休業中。

 

土地勘がないのでネットで店を探すのだけど、それも面倒になってしまい、帰って家で食事することにした。

ここからなら1時間で帰れるし、それに家なら買ったお酒も飲めるからね。

 

ということで半田の散策もこれで終了。

初めて訪ねた半田だったけど、歴史と伝統のある懐の深い街で、いい所だった。

さ、バキューンと帰ってイッパイにしますか。

 

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