コゴミの天ぷらに菜の花と筍の炊合せで春爛漫の味

コゴミの天ぷらに菜の花と筍の炊合せで春爛漫の味

 

ピンポ~ンとスマホにメッセージが着信。

誰から?と見てみれば、自分のスケジュールからの着信で、この日はクリニックへ行く日だったのだ。

 

スケジュールは30分前に知らせるように設定してあり、30分後の予約ということ。

そのことをすっかり忘れていて、とても30分では着けない離れたところにいる。

 

仕方ないのでクリニックに電話して予約の変更をしてもらったが、スケジュール管理をパソコン(スマホ)でやっていると時々こういうことがある。

予定を入力した時点で完了した気になってしまい、うっかり忘れてしまうのだ。

 

昔ながらに手帳に予定を書くやり方だと、手帳を開く度に全体のスケジュールが見えるので、記憶に残りやすい。

今は何でもデジタルで管理しているけど、アナログの方が良い点もあるのだ。

 

って、忘れてしまってはデジタルもアナログも同じことだけどね。


 

そんなことがあった日、家に帰れば山菜のコゴミがあると言う。

その言葉を聞いただけで、これを天ぷらにして欲しいということだと分かる。

案の定、奥殿から天ぷらをお願いしたいとのこと。

 

いくらパソコンやスマホが発達しているといっても、コゴミと聞いて天ぷらを作ることという発想はできないだろう。

さっきのスケジュール管理ではないが、人間の能力の方が優れている面はあるのだ。

 

天ぷらは私の担当なので、さっさと天ぷらに取り掛かった。

これがそのコゴミ。

今年お初の山菜だ。

 

もちろんこれだけではなく、ナスやニンジンなどのレギュラーものも揚げる。

こんな感じで用意した。

メインのつもりでワカサギも揚げるけど、メインになる感じではないので、冷凍のチキンカツも揚げることに。

 

後は衣をつけて揚げれば出来上がり。

天ぷらは味付けが不要なので、意外に簡単な料理なのだ。

 

天ぷらは私が揚げたのだが、奥殿が何もしなかった訳では無い。

菜の花とタケノコの炊き合わせが用意してある。

タケノコも今年お初のもので、春らしい一品。

 

同じ菜の花を使っておひたしも作ってあった。

これも春の料理だ。

 

この日はこんなセットで一杯。

春爛漫のセットだ。

 

初めはビールから。

グイッといけばやっぱり美味しい。

 

奥殿の希望のコゴミの天ぷらはどうだろうか。

カリッと綺麗に揚がっていていい感じ。

山菜特有の少し苦味走った味で、春の味だ。

 

この日は天つゆで食べたけど、コゴミには塩の方が合うかも。

コゴミは半分残っているので、次に揚げるときは塩で味わってみようか。

 

このワカサギは冷凍もので、天ぷらにはとても重宝する。

天ぷらには小魚との相性がとても良く、天ぷらの発祥の地である江戸では、江戸湾の小魚や穴子を揚げていたのがよく分かる。

 

小魚としてはニギスがあればいいのだが、ニギスはいつも手に入るとは限らない。

その点このワカサギは冷凍ものなので、思い立ってすぐに使えるから便利なのだ。

 

天ぷらを味わっていると冷酒が欲しくなる。

ということで冷酒を出してもらったけど、今日は岐阜・揖斐川の房島屋ぼうじまや

パートさんを含めてわずか3人で作っているという小さな蔵のお酒だけど、これが旨い。

キレのあるサラッとしたお酒で、それでいて膨よかな飲み味。

 

サラッとして膨よかと言う相反する表現で恐縮だけど、実際その通りなのだ。

こんなに旨いお酒をわずか3人で、しかもパートさんも含めての少人数で作ってしまうのだから恐れ入る。

 

そういえばこのお酒を初めて飲んだのは、名古屋・新栄の鮨屋「とんぼ」だった。

もう随分と「とんぼ」の寿司を食べていないが、急に食べたくなってきた。

 

久しぶりに「とんぼ」へ遠征してみましょうか。

あの赤酢を使った寿司は絶品ですから。

 

今日はクリニックにも行かず、天ぷらで一杯。

次の予約日は忘れずに行かないとね。

ごちそう様でした。

 

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