予約してあった「つちや」が休業で「一献庵」へ

予約してあった「つちや」が休業で「一献庵」へ

 

久しぶりに居酒屋の元ママと飲むことになった。

店はママの希望でそば屋の「つちや」。

 

ここは夜はお酒がメインの店に変身し、そのため店の口上にも「蕎麦居酒屋」と書いてあるほど。

酒もいいものが揃っているし、アテも美味しく、そして値打ちなのも嬉しいところ。

 

そんなそば屋なので以前はよく通ったものだけど、最近はご無沙汰。

理由はもちろんコロナのため。

そのつちやに美人の元ママと行けるということで、予約して出かけてきた。

 

当日、ウキウキとつちやに出向けば、暖簾も出ていないし電気も点いていない。

アッれ~?、どうしたのかと。

 

ドアに何か張り紙がしてあるので、それを見てみればナント休業とのこと。

エ~ッ!

 

同じタイミングで現れた他のお客さんも「マジ?」と驚いていて、こんなことありますかねと。

聞けばその人も予約してあるとのことで、少々おかんむり。

 

通院のためと書いてあるので致し方ないとは思うけど、予約した際に電話番号も伝えてあるのだから、せめて臨時に休むことを連絡して欲しいものだ。

奥さんも従業員もいるのだから、電話ぐらいできると思うけどネ。

 

いずれにしても店がやっていないことを元ママに連絡すれば、もう目の前まで来ていて直ぐに着くと言う。

直後に現れた元ママも、コレは無いワと。

 

ママが言うには、通院って夜に通院するかぁ?と。

そう言われれば夜に通院するのも変な話だが、いずれにしてもやっていなければここは諦めだ。

 

さてどうしようか。

この辺りには飲み屋は多いけど「つちや」の一点に絞ってきているから、他の店が思い浮かばない。

ぶらぶらしながら適当に決めることにした。

 

目についたのは「一献庵いっこんあん」。

蕎麦と懐石料理を謳う店らしい。

蕎麦が食べたい訳ではないけど、他を探すのも面倒なのでここに入店だ。

 

店は懐石料理を謳うわりにはカジュアルな感じ。

驚いたのは注文をタッチパネルですること。

ファストフードの店とか回転寿司ならいざ知らず、懐石料理を謳う店でタッチパネルはどうかと。

 

しかも目の前に厨房が広がっていて、フロアの女性もすぐそこにいるにも関わらずだ。

この距離なら言葉で伝えた方がはるかに早いし、聞きたい事も聞けるのにね。

ちょっと違和感を感じるけど、イマサラ帰る訳にもいかず、今日はここでやることにした。

 

まずはビール。

小寒いけど、初めの一杯はビールでカンパイなのだ。

 

瓶ビールは珍しく大瓶。

この手の店で瓶ビールと言えば中瓶がほとんどで、大瓶を見るのは久しぶり。

ママと二人だから飲めるけど、一人だと体が冷えて残してしまいそう。

 

突き出しは大根と手羽元の煮しめ。

これが美味しい。

 

よく味がしゅんでいて、手羽元もホロホロと崩れるように柔らかく、美味。

料理として、もう一盛り頼もうかと思ったほどだ。

 

ビールで体が冷えてきたので温かいアテがほしいのだけど、タッチパネルには ”温かいもの” という括りはない。

揚げ物とかで探していくのだけど、これが面倒。

 

フロアのお姉さんかマスターに聞いた方がはるかに早いのだけど、ここは意地でもタッチパネルで頼んでやる。

頼んだのが角煮。

二人で食べるのだから取り皿も欲しいし、レンゲも欲しい。

結局は口頭であれこれ頼むことになるのだから、意地を張ってタッチパネルで頼むこともなかったか。

 

ビールからお酒にチェンジ。

お酒はいいものが揃っているけど、値段も思いっきり高い。

 

お姉さんにお酒はどういう形で出てくるのと聞けば、ショットで出るとのこと。

二人で飲むのでショットではなく猪口で飲みたいと言えば、冷酒用の酒器がなく徳利しかないとのこと。

しかもショットより量が増えるので、その分高くなりますと言う。

 

なんか中途半端な感じだけど、仕方ない。

それにしても豊田市の居酒屋って、酒器が揃っていない店がほとんどだ。

酒文化が未発達の街なのかも。

 

頼んだお酒は「飛露喜ひろき」。

福島・会津のお酒で美味しいお酒。

この小さな徳利一杯で1,500円というから、すこぶる高い。

 

熱燗用の徳利で冷酒を飲むのは、オシャレ感ゼロ。

酒をウリにしている店としては、失格なのでは。

 

それと飛露喜の一升瓶の値段を知っている私としては、この値段は倒れそうな高値。

プレミア付きで買っているのかもだけど、それにしても高過ぎる。

 

改めて乾杯。

お酒の好きなママからも、飛露喜は美味しいと。

 

それでもこの値段は高いという。

その業界にいたママなので、お酒の値段はだいたい分かる。

この店は平均高いとのことだった。

 

これはママオーダーの、チーズと生ハムの蕎麦ピザ。

不味いということはないが、バリバリの食感で、せんべいを食べているような雰囲気。

蕎麦を謳う店なので蕎麦粉を使うのだろうけど、普通のピザの方が美味しい。

 

これは金沢の手取川。

特に言うことはない無難なお酒。

飲みやすいといえば飲みやすいが、このお酒も1,500円と高い。

 

天ぷら。

エビをメインにして、しいたけやカボチャ、サツマイモ、甘唐辛子などの盛り合わせ。

厚衣の天ぷらなのはそば屋が揚げるからで、いわゆる ”蕎麦屋の天ぷら” だ。

 

そのため衣がフリッターのように粘る感じ。

天ぷら蕎麦ならいいだろうが、天ぷらを単品で食べるにはモタっとした感じ。

 

こんなこと言ってはナンだが、私が揚げる天ぷらの方がはるかに美味しい。

やはり天ぷらは、衣がカリッと軽く揚がっているのが美味しいのだ。

 

これ ↓ は私が揚げた天ぷらだけど、薄衣でカリッと揚がっているのがお分かりいただけるかと。

そんなことをママに話していれば、今度あなたの家に食べに行くワ、と恐ろしいことを言う。

酔いも吹っ飛ぶような言葉に、思わずうろたえる私。

 

他のものも頼んでさらに飲んだけど、以後の記憶が曖昧なのはそのせいかも。

これが何だったのか思い出せない。

 

そんなこんなでママとの飲み会も終了。

久しぶりに会ったママとの飲みは、楽しかったし面白かった。

 

今日は「蕎麦つちや」が突然の休業のため、「一献庵」での一杯。

それにしても一献庵の料理を食べてみて、私が作る料理のレベルが思った以上に高いと思った次第。

 

ただし、それをママに言ったのはマズかった。

家庭訪問だけはヤメてくれ~。

 

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