小さな和菓子屋の作る「大きんつば」と「まん十」【長野・飯田市】
- 2023.04.05
- 長野県
伊那の高遠城址で満開のコヒガンザクラを満喫し、コーヒーでもと伊那の街へ行ったけど、ピンと来る店に当たらず。
時間が朝の9時台という半端な時間だったので、そもそも開いている店が少なかったのだ。
ここにいても当てがないので、帰りつつ飯田の街へ寄ることにし、中央道の小黒川スマートICへ。
ここはパーキングエリアに併設されたインターチェンジなので、パーキングがある。
特に用事はないのだけど、折角だからと寄ってみた。
ここは 中央アルプスも見えるし南アルプスも見える。
見えているのは南アルプスの仙丈ヶ岳で、3,000m 級の山々が連なっている。
売店も併設されている。
それに白樺亭という食事処と、カレーショップも。
売店を覗いていたらこんな看板が目に入り、急に腹が減ってきた。
朝の3時に出てきたのだから、そりゃ腹も減るわけだ。
飯田の街でご飯にするつもりだったけど、我慢できず、ここで軽く食べて行くことにした。
頼んだのは朝定食(500円)。
ソーセージに生卵、それに味噌汁という定番の朝ごはん。
空きっ腹なので一気にかき込んだけど、いい卵とお米を使っているようで、卵がけのご飯が美味しかった。
奥殿は飯田で食べるからと何も食べなかったけど、私と違って我慢強い。
パキューンと走って飯田市へ。
久しぶりに訪れた飯田の街。
ハナミズキの花がこんなに早く咲くとは。
桜もハナミズキも一緒に咲くのは、冬の寒さが厳しい所だからか。
飯田は和菓子屋が多い街。
いろんな店に行ったけど、気に入っているのは和泉庄の「大きんつば」と、一二三まん十店の「一二三まん十」。
いつもはどちらかの一つしか買わないが、久しぶりなので今日は両方買うことに。
ここが和泉庄。
どこにでもあるような和菓子屋だけど、年商が2億5千万円もある驚くような店なのだ。
実はこの店、東京の歌舞伎座で売っている「いろはきんつば」の元店。
それもあって年商が2億を超えているのだろうが、この小さな店はすごい店なのだ。
➪ 和泉庄
店内も至って普通。
大きんつばの6個入りを買おうとすれば、店の親父さんから「家で食べるの?」と聞かれた。
そうですと答えれば、だったらバラで買った方が安いよと。
箱代(100円)がないから、その分安くなるという。
で、親父さんの「箱は食べられないから」とのことで大笑い。
ちなみに一個200円。
次に向かったのは「一二三屋まん十」。
和泉庄から徒歩で数分しか離れていない。
この店は看板の「一二三まん十」しか作っていない。
創業は1927年とのことなので、100年近くの歴史がある老舗。
単品の饅頭だけで100年も続けて来れたのは、ごまかしのない饅頭だからでは。
➪ 一二三屋まん十店
10個買ったら1個オマケしてくれた。
常連でもない私に、こんなサービスをしてくれるのが嬉しいネ。
大きんつばも饅頭も買ったから、次は昼ごはんだ。
飯田は和菓子屋も多いけど飲食店も多い街。
トンカツやステーキ、それに焼肉などの肉料理屋がよく目につく。
こんな ”研究所” もある。
もちろん本物の研究所ではなく、焼肉研究所という名前の焼肉屋だ。
焼肉もいいなと思ったけど、焼肉をビールなしで食べるのは辛い。
それに奥殿は焼肉は重いからと、却下。
知らない街で店を選ぶのも難儀なので、目の前あったこの店に入店。
どっしりとした構えの寿司屋だ。
ちなみに隣も焼肉屋だったけどね。
この店にしたのは、この立て看板に誘われたから。
千円程度の定食で、美味しそうだったから。
店は奥行きの深い作りで、驚くことにカウンターが表と裏に2箇所あった。
表のカウンターは握り寿司の席で、我々のような定食の人はずっと奥にある二つ目のカウンターに案内される。
ここがその二つ目のカウンター席。
先客がいたので全体を写すことは遠慮したが、歴史を感じさせるカウンター。
古いけど汚いという感じは受けない。
その古さがしっとりとした味わいを醸し、落ち着く雰囲気だ。
ランチのメニューはこれ。
どれも美味しそうだけど、奥殿はイカ焼き定食を、私は豚ロースの網焼き定食を頼んだけど、豚ロースが売り切れているとのこと。
サバ焼き定食が美味しそうだったけど、サバは家でも食べられるからと串カツ定食にしてみた。
イカは目の前のカウンターで焼く。
見れば結構なサイズのイカで、目の前で焼くので焦げる匂いが食欲を刺激する。
焼き上がったイカがこれ。
う~ん、美味そう。
立派なイカで、これで一杯飲みたくなってしまう。
待つほどの事もなく、私がオーダーした串カツもやってきた。
食べればこの串カツがすごく美味しくてビックリ。
衣というか揚げられたパン粉がサクッとしていて、抜群に美味しいのだ。
ここは寿司屋だけど、意外や意外。
この寿司屋の揚げものが、こんなに美味しいとは。
驚きました。
途中、カウンターの女性(高齢の人だけど綺麗な人だった)から、ご飯のおかわりはどうですかと言われたが、ついさっき朝定食を食べたばかりで遠慮した。
美味しいご飯で、普通なら二杯は軽くいってしまうだろうが、満腹なのだ。
イカが好きな奥殿もすごく美味しいとのことで、ご同慶の至り。
適当に入った店だったけど、ここはアタリの店だった。
ご飯も付け合わせも美味しく、どの料理 もちゃんと手が入っていて、手抜きのない味。
こういう店がやっていけるのは、それを支えるお客さん達がいるということで、飯田の街の食文化の厚さを感じる。
美味しい昼ご飯も済んで、帰ります。
ごちそう様でした。
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