小さな和菓子屋の作る「大きんつば」と「まん十」【長野・飯田市】

小さな和菓子屋の作る「大きんつば」と「まん十」【長野・飯田市】

 

伊那の高遠城址で満開のコヒガンザクラを満喫し、コーヒーでもと伊那の街へ行ったけど、ピンと来る店に当たらず。

時間が朝の9時台という半端な時間だったので、そもそも開いている店が少なかったのだ。

 

ここにいても当てがないので、帰りつつ飯田の街へ寄ることにし、中央道の小黒川スマートICへ。

ここはパーキングエリアに併設されたインターチェンジなので、パーキングがある。

特に用事はないのだけど、折角だからと寄ってみた。

 

ここは 中央アルプスも見えるし南アルプスも見える。

見えているのは南アルプスの仙丈ヶ岳で、3,000m 級の山々が連なっている。

 

売店も併設されている。

それに白樺亭という食事処と、カレーショップも。

 

売店を覗いていたらこんな看板が目に入り、急に腹が減ってきた。

朝の3時に出てきたのだから、そりゃ腹も減るわけだ。

 

飯田の街でご飯にするつもりだったけど、我慢できず、ここで軽く食べて行くことにした。

頼んだのは朝定食(500円)。

ソーセージに生卵、それに味噌汁という定番の朝ごはん。

 

空きっ腹なので一気にかき込んだけど、いい卵とお米を使っているようで、卵がけのご飯が美味しかった。

奥殿は飯田で食べるからと何も食べなかったけど、私と違って我慢強い。

 

パキューンと走って飯田市へ。

久しぶりに訪れた飯田の街。

ハナミズキの花がこんなに早く咲くとは。

桜もハナミズキも一緒に咲くのは、冬の寒さが厳しい所だからか。

 

飯田は和菓子屋が多い街。

いろんな店に行ったけど、気に入っているのは和泉庄いずしょうの「大きんつば」と、一二三ひふみまん十店の「一二三まん十」。

いつもはどちらかの一つしか買わないが、久しぶりなので今日は両方買うことに。

 

ここが和泉庄。

どこにでもあるような和菓子屋だけど、年商が2億5千万円もある驚くような店なのだ。

 

実はこの店、東京の歌舞伎座で売っている「いろはきんつば」の元店。


© RETTY

それもあって年商が2億を超えているのだろうが、この小さな店はすごい店なのだ。

和泉庄

 

店内も至って普通。

大きんつばの6個入りを買おうとすれば、店の親父さんから「家で食べるの?」と聞かれた。

そうですと答えれば、だったらバラで買った方が安いよと。

 

箱代(100円)がないから、その分安くなるという。

で、親父さんの「箱は食べられないから」とのことで大笑い。

ちなみに一個200円。

 

次に向かったのは「一二三屋まん十」。

和泉庄から徒歩で数分しか離れていない。

 

この店は看板の「一二三まん十」しか作っていない。

創業は1927年とのことなので、100年近くの歴史がある老舗。

単品の饅頭だけで100年も続けて来れたのは、ごまかしのない饅頭だからでは。

一二三屋まん十店

 

10個買ったら1個オマケしてくれた。

常連でもない私に、こんなサービスをしてくれるのが嬉しいネ。

 

大きんつばも饅頭も買ったから、次は昼ごはんだ。

飯田は和菓子屋も多いけど飲食店も多い街。

 

トンカツやステーキ、それに焼肉などの肉料理屋がよく目につく。

こんな ”研究所” もある。

もちろん本物の研究所ではなく、焼肉研究所という名前の焼肉屋だ。

 

焼肉もいいなと思ったけど、焼肉をビールなしで食べるのは辛い。

それに奥殿は焼肉は重いからと、却下。

 

知らない街で店を選ぶのも難儀なので、目の前あったこの店に入店。

どっしりとした構えの寿司屋だ。

ちなみに隣も焼肉屋だったけどね。

 

この店にしたのは、この立て看板に誘われたから。

千円程度の定食で、美味しそうだったから。

 

店は奥行きの深い作りで、驚くことにカウンターが表と裏に2箇所あった。

表のカウンターは握り寿司の席で、我々のような定食の人はずっと奥にある二つ目のカウンターに案内される。

 

ここがその二つ目のカウンター席。

先客がいたので全体を写すことは遠慮したが、歴史を感じさせるカウンター。

古いけど汚いという感じは受けない。

その古さがしっとりとした味わいを醸し、落ち着く雰囲気だ。

 

ランチのメニューはこれ。


どれも美味しそうだけど、奥殿はイカ焼き定食を、私は豚ロースの網焼き定食を頼んだけど、豚ロースが売り切れているとのこと。

サバ焼き定食が美味しそうだったけど、サバは家でも食べられるからと串カツ定食にしてみた。

 

イカは目の前のカウンターで焼く。

見れば結構なサイズのイカで、目の前で焼くので焦げる匂いが食欲を刺激する。

 

焼き上がったイカがこれ。

う~ん、美味そう。

立派なイカで、これで一杯飲みたくなってしまう。

 

待つほどの事もなく、私がオーダーした串カツもやってきた。

食べればこの串カツがすごく美味しくてビックリ。

 

衣というか揚げられたパン粉がサクッとしていて、抜群に美味しいのだ。

ここは寿司屋だけど、意外や意外。

この寿司屋の揚げものが、こんなに美味しいとは。

驚きました。

 

途中、カウンターの女性(高齢の人だけど綺麗な人だった)から、ご飯のおかわりはどうですかと言われたが、ついさっき朝定食を食べたばかりで遠慮した。

美味しいご飯で、普通なら二杯は軽くいってしまうだろうが、満腹なのだ。

 

イカが好きな奥殿もすごく美味しいとのことで、ご同慶の至り。

適当に入った店だったけど、ここはアタリの店だった。

 

ご飯も付け合わせも美味しく、どの料理 もちゃんと手が入っていて、手抜きのない味。

こういう店がやっていけるのは、それを支えるお客さん達がいるということで、飯田の街の食文化の厚さを感じる。

 

美味しい昼ご飯も済んで、帰ります。

ごちそう様でした。

 

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