実直そうな主人が打つ「風和厘」の蕎麦が旨かった【岐阜・恵那市山岡】
- 2023.04.11
- 岐阜県

岐阜・恵那市の串原地区にある「きねのしだれ桃」。
残念ながらしだれ桃の最盛期を過ぎていて、絶景を見逃してしまった。
ここで過ごす予定の時間が空いてしまったので、数年前にオープンしたという蕎麦屋へ向かうことにした。
その蕎麦屋はしだれ桃のある串原と同じ恵那市内なのだが、山岡という地区になり、串原からだと車で30分以上離れた所になる。
その蕎麦屋へ向かう途中にある「大正村」で、たまたま旧車の集まりが催されていた。
蕎麦屋は11時開店で、まだ時間があるから寄ってみた。
あまり興味を惹かれる車はなかったが、時間つぶしには良かった。
そろそろ蕎麦屋の開店時間なので、Google ナビの指示に従って蕎麦屋へ。
快晴の青空のもと、オープンエアーのツーリングには最適な天気だ。
Google ナビの指示通り走れば、サクッと到着。
初めての場所でも、今はナビが道案内してくれるから助かる。
以前は地図とにらめっこして、あっちだこっちだと右往左往していたもの。
昔、「地図を読めない女と、話を聞かない男」という言葉があったが、今は道路地図を見ることもない。
ナビが登場した今は、”地図が読めない女” でも困らないのだ。
それはそうと、この蕎麦屋は「風和厘」という名の蕎麦屋で、数年前にオープンした店。
11時の開店時間を30分ほど回っただけなのに、すでに満席という繁盛ぶり。
よく賑わうのは、美味しい蕎麦だからだろうと期待が高まる。
街道筋でもなく、しかも山奥にある店だけど、皆さんよくこの店を探してくるものだと思うが、それは我々も同じ。
おそらくネットで探してきたものだと思う。
インターネットがなければここに蕎麦屋があることを知ることもなく、一生知らずに過ごしてしまう。
Google ナビにしてもこの店の存在にしても、全てネットのおかげ。
情報化社会などと大げさなことを言うのではないが、インターネットが普及する前と後ではえらい違いだ。
満席なので順番待ちの紙に名前を書いて待つことになったが、我々の前に一組(2人)の待ちがあっただけで、激混みというほどではなかった。
我々は5分ほどで呼ばれたが、その後もお客さんは次々と来店し待ちが長くなっていったから、ギリで間に合ったようだ。
店は明るく開放的な作り。
4人掛けのテーブル席が2つに、窓に面したカウンター席が5席というコンパクトなもの。
満席だったので店内の画像は撮れず、紹介ページの画像を載せてみた。
新しい店だけあって内装もキレイ。
メニュー。
ざる蕎麦が880円と値打ち。
奥殿は天ざる(1,430円)を、私はざる蕎麦に炊き込みご飯(330円)を付けてみた。
それとアルコールの類が無いのが珍しい。
蕎麦屋にお酒は付き物だと思っていたけど、この店にはお酒の用意がないのだ。
もしかすると、主人がお酒を飲まない人なのかも。
それにこの店のシチュエーションでは、飲んでしまうと帰れなくなるから、アルコール無しでいいのかも。
待つほどのこともなく運ばれてきた、私オーダーのざる蕎麦と炊き込みご飯。
見るからに美味しそうな顔をしていて、いい雰囲気。
やや緑がかった蕎麦で、さっそく「いただきます」。
冷水でしっかり締められた硬めの蕎麦。
で、これが旨い。
喉越しがいいツルっとした蕎麦とは趣が違い、どっしりとた味わい。
蕎麦の香りと旨味を味わいながら食べる感じで、こういう蕎麦も美味しい。
腰のある讃岐うどんのイメージ、と言えば伝わるだろうか。
奥殿オーダーの海老天を一つもらったけど、天ぷらも美味しかった。
私も時々天ぷらを揚げるけど、やはりプロの揚げる天ぷらは違う。
特にこの天ぷらのように厚めの衣をまとった ”蕎麦屋の天ぷら” は、真似ができない。
これが私が揚げる天ぷらの方が旨いとなればガッカリだが(実際そういう店も多い)、この店の天ぷらはプロならでは美味しさがある。
炊き込みご飯も美味しかった。
今が旬のタケノコがたっぷり入っていて、味も出汁をきかせた京風の優しい味。
味の濃い三河の炊き込みご飯とは違って、上品な味で美味しいのだ。
そばの量もたっぷりあった。
蕎麦湯がポタージュタイプだったら最高だけど、これは店のやり方なので、私がとやかくいう筋合いではない。
席数が 13 席と小さい店なのは、これぐらいの席数でないと旨い蕎麦が出せないと言うことかも。
田舎の山奥にある蕎麦屋だけど、いい店だった。
実直そうな店主と奥さんでやっている蕎麦屋で、また食べたいと思う店だった。
➪ 風和厘
店は金~月の週4日、 11: 00~15: 00の営業。
1月と2月は冬季休業とのこと。
美味しい蕎麦をごちそう様でした。
また行きます。
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