丁寧な仕込みのされた「天良」の天ぷら【名古屋・植田】
- 2015.06.19
- 愛知県(豊田市を除く)

今日は名古屋天白区の植田駅前にある天ぷらの「天良」(テンヨシ)まで遠征。
豊田市からは名鉄の豊田新線で30分の距離。
そのまま地下鉄に乗り入れているから便利だけど、運賃が660円と異様に高い。
しかも切符が地下鉄経由のものと名鉄オンリーの物と違いがあり、地下鉄経由のものを買わないと地下鉄の駅から出られない。
というか自動改札のゲートが閉まってしまい、冷や汗をかくハメになる。
慣れていれば問題ないだろうけど、たまにしか乗らないからまごつく。
前置きが長くなったけど、無事に天白・植田駅に到着。
初めての所で土地勘がなく東西南北すら分からないけど、スマホのGoogle Mapsで店の確認が瞬時に出来るから頗る便利。
で、訳なく店に到着。
変なデコレーションが無いのがいい。
カウンターが9席という非常にコンパクトな店。
他に小上がり(テーブル席?)が一卓あるけど、夜はカウンターのみの営業とか。
店内も余計な装飾がなく凛とした雰囲気。
高級な雰囲気の中にも緊張感が漂う。
夜は4,500円のコースのみ。
コースが一巡して、それで食べ足りなければ追加していくというシステム。
こちらは酒のメニュー。
瓶ビール(中瓶)が840円という強気な価格設定に驚かされる。
福井の黒龍にしたけど、これも一合で1,380円というバブリーな価格。
黒龍はよく飲んでいた酒で、一升で三千円もしない酒。
安い割には旨い酒だけど、一升で三千円以下の酒を一合1,380円で出すというのは如何にもバブリー。
それはさて置き、まずは乾杯。
今日天ぷらにしたのは、肉と生の魚がダメという彼女のリクエスト。
突き出しというか前菜の盛り合わせ。
これは素晴らしい。
丁寧で手の込んだ仕事のされた前菜で、彼女からも感嘆の声。
料理の説明は無いけど、マスターに聞けば何でも答えてくれる。
湯葉のお浸しやトマトとアボガドのサラダ、鯛の刺身や芽ネギを使った料理などで、これだけでかなり満足できてしまうし、実に美味しい。
前菜でゆっくりと一杯やってたら、マスターがお早めに箸を進めてくださいと言う。

天ぷらを揚げるタイミングを見計らってるのと、後で分かったことだけどこのコースで3時間近くかかるため、ここでもたつくと時間がかかり過ぎてしまうということか。
それと写真の撮影は構わないけど、天ぷらを出し始めたら撮影は数枚にして欲しいとのこと。
揚げたての天麩羅をパッと出したらモタモタと撮影などせずに、パッと食べて欲しいということなのでしょう。

ここらは寿司屋にも共通することで、握ったら早く食べて欲しいのと同じこと。
料理人なら一番美味しいところで食べて欲しいと思うのが普通で、天ぷらならやはり揚げたてのサクッとしたところを食べて欲しいところ。
料理人にとっては ”勝負” ということなので、以後の画像は数枚しか無い。
初めは王道の車海老。
少し小ぶりではあるけど甘みが強く実に旨い。
同行の彼女からも美味しいということで、この店をチョイスして良かった。
ここから次々に揚げたての天麩羅が出される。
画像がないから思い出すだけで書くけど、実はあまり覚えていない。
印象的だったのはウニを湯葉で包んで揚げたもの。
これにはビックリ。
ウニの天ぷらなんて初めてだけど、これが驚くほど旨い。
彼女からも賞賛の声で、ご同慶の至り。
他にはアボガドの天ぷらや熊本の大長茄子の天ぷらなど、どれもこれも旨い。
大長茄子ってどんなものかと聞けば、長さが40cmほどあり太さも10cm位あるというから、まるで大根。
これを天ぷらにしてあったけど、言われなければ茄子とは思えないフワッとした食感。
椎茸の肉詰め、白身魚、稚鮎(揚げた姿がまるで泳いでいるが如く)、たけのこなどなどで、終わってみればお腹いっぱい。
他に何か揚げましょうかと聞かれても、もう何も入らない。
隣の客人たちは穴子を揚げてとか言ってたけど、我々はご飯にしてもらう。
マスターが有料だけど天丼に変更も出来ますとのこと。
魅力的なお誘いだけど、彼女も食べられないということでレギュラーの白飯。
最後にはデザートも。
黒蜜の何とかと言ってたけど、これも美味しかった。
いや~、美味しかった。
全体で3時間ほどかかる天麩羅のコースで4,500円はお値打ちと感じる。
豊田市にある某天ぷら店の5,000円のコースに比べたら格段の差でこの店の方が上。
取っ付きの悪い職人肌のマスターだけど、別に悪気のある人ではないしこれが個性だから仕方のないところ。
◆ 店情報 (情報は確認して下さい)
店名 : 天ぷら「天良」
住所 : 名古屋市天白区植田3-101
電話 : 052-806-3110
営業 : 11:45~1400 / 18:00~21:30(夜は予約制) / 火曜日定休
職人気質の天ぷら屋なので反りの合わない人には全くダメだろうけど、旨い天ぷらを出したいためなのだと分かれば納得できる。
客の方もそれなりの弁えが有れば値打ちに旨い天ぷらが食べられるいい店。
機会があればまた行きます。
ブログ村のバナーを押してくれると励みになります
にほんブログ村
-
前の記事
味わい深く美味しいタイ料理「タニサラ」【豊田市】 2015.06.17
-
次の記事
初挑戦のオムライスは大失敗【自宅】 2015.06.20