旬菜京肴「いっこく」 【豊田市】
中華料理が食べたい気分で思案してたけど、これという店が浮かんできません。
ふと思いついたのが 「いっこく」 という、京風料理の小料理屋。
と、いうことで今夜は「いっこく」。
初めに考えていた中華とは、ジャンルが全然違いますが、、、┏(; ̄▽ ̄)┛
簡素というか質素というか、シンプルな入り口。
オーバーデコレーションも嫌ですが、シンプル過ぎて華やかさがないのも事実。
もう少し色気が欲しいところ。
先ずは「おばんざい」。
左は生湯葉で、湯葉そのものは美味しいけど、味が薄くて醤油を貰ったほど。
そのままで食べるのが正しいのかは、不明。
今は小料理屋でも「おばんざい」というメニューを見かけるけど、本来は自宅で食べる「おかず」程度の作り置きのこと。
ですから京料理を謳う料理人が、「おばんざい」なる料理を出すのは、如何なものかと。
もし出すのなら「お通し」として出せばいいと思うのですが。
そういえばこの店、「お通し」が無かったけど、無いのがレギュラーなのか。
お酒は「松の司」。
滋賀県のお酒。
酸味の効いたフルーティーな、美味しいお酒。
ここの板長は滋賀の大津で修行したとかで、それで滋賀のお酒が置いてあるのでしょう。
板長の姿が見えないので聞いたら、二号店ができて、今日はそちらに行ってるとか。
豊田市の人ならわかるでしょうけど、豊田高専近くの「やたけ」という炭焼きの店の後に、居抜きで出店したそうです。
すごい発展ぶりで、驚き。
天ぷら。
小料理屋らしい上品な天ぷら。
綺麗にカラッと揚がっているところなどは、流石は料理人の技。
車海老の繊細な甘い味が美味しいけど、豪快さとは無縁。
続いて飲んだお酒は「浅茅生」(アサジオ)。
この「浅茅生」を作っている蔵元は大津市の「平井商店」。
創業は1658年!という古い店。
350年以上も酒を作っている蔵元って、日本でも一番古い方なのでは。
蔵は古いですが、お酒の味は今風で、果実香のある甘めのお酒。
美味しいお酒。
海老好きな同行者のために、海老マヨ。
春巻の皮を揚げて、その上に海老マヨが盛りつけてあります。
海老がプリップリで美味しい。
板さんからは「春巻の皮も是非食べてみてください、」ということだったので、食べてみれば、これが薄味の効いた煎餅のようで、旨い。
海老マヨも、板前さんが作ると一味違います。
〆は釜飯。
この店のウリの一つに釜飯があります。
この店の経営母体が木村米店というコメ屋さんなので、お米には自信があるのでしょう。
初めてこの店に来た時にも頼んだのですが、炊き上がるまでに25分ほどかかるということで、泣く泣く諦めたもの。
今回は事前に頼んでおきました。
調度よいタイミングで炊きあがった「鯛釜飯」。
これは旨い!
京料理らしく薄味で、鯛も魚臭さが全くなく、実に旨い。
ご飯も美味しく、流石は米屋。
アッという間に完食です。
◆ 店データ (情報は確認して下さい)
店名 : 旬菜京肴 「いっこく」
住所 : 豊田市宮上町7-25
電話 : 0565-42-7250
営業 : 11:00~14:30 / 17:30~22:00 / 月曜定休
備考 : 二号店(豊田高原店)あり
HP ⇒ 「いっこく」
久しぶりに訪れた「いっこく」。
ソツのない料理と清潔な店で好感が持てますが、もう少し華やかさがあると嬉しい。
客は雰囲気も楽しみに来るもので、腹を膨らすだけのために来るのでは無いのですから。
やはり非日常の華が欲しいものなのです。
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