プロが作る次元の違う旨さの豆腐料理「豆水楼」【京都・木屋町】

プロが作る次元の違う旨さの豆腐料理「豆水楼」【京都・木屋町】

 

 

嵯峨野トロッコ列車から嵐山の天龍寺と、猛暑の京都で遊んで少々へばり気味。

予定では苔庭のキレイな祇王寺まで足を伸ばすつもりが、暑さで体の方が伸びてしまった。

 

祇王寺はまたの機会にするとして、ちょっと早いけど昼ごはんにすることにした。

昼ごはんは京都らしいところでという奥殿のリクエストで、木屋町辺に向かい、適当に探して入ったのが「豆水楼」(トウスイロウ)という豆腐料理屋。

店は木屋町通から奥まった所にあり、通りからは見えない。

もちろん初めての店だ。

 

店内はカウンター席に小上がりという意外とコンパクトな設え。

後から分かったことだけど、二階に座敷があるとのことだった。

 

こちらは小上がり。

ゆかた美女が三人。

おそらくレンタル衣装の観光客だと思うけど、いかにも京都らしい。

 

昼メニューはこちら。

ランチが2,500円~3,500円(税・サ別)というと、豊田ではかなり高い部類だけど、京都だと安く思えてくるのが不思議。

やはり観光地ということか。

 

昼メニューだけではなく、通常のメニューも出来るとのこと。

豆腐料理なら値打ちだろうと思っていたけど、けっこう高級だ。

 

入ろうとした他の店なら、ランチと言えどもやはり万の単位の世界か。

こういう世界を知っておくこともいいことだが、やはり敷居は高い。

デートで使うのならという感じかな。

 

我々は一番お値打ちな ”町家膳” (2,500円)にした。

前菜はナントカ豆富。

丁寧に説明されたけど、何の豆富だったか忘れてしまった。

ただしとても美味しかったことだけは確かだ。

 

それと箸がとても繊細で、使い心地が頗るいいのに驚かされる。

加えてお客をもてなす女性の気遣いが素晴らしく、一番安い料理を頼んだからと言って、おもてなしの態度に差はない。

こういったところが老舗の老舗たる所以なのだろう。

 

湯葉のナントカ。

トロッとした湯葉で、大豆の甘さがよく分かる。

奥殿からもとても美味しいとのことで、ご同慶の至り。

 

冷やし豆腐。

キンと冷やされた豆富で、これが美味しい。

いつも食べているスーパーの豆富とは別次元の味と食感で、甘く感じるのだ。

 

それと驚くことにこの豆富はお代わり自由とのこと。

美味しい、美味しいと食べていたら、中居さんからお代わりを進められたので、喜んでお代りしたのは言うまでもないこと。

 

豆富はこの穴開きのシャベルを使って取り分ける。

豆富自体が確りとしているので箸でも取り分けられるが、やはりシャベルのほうが掬い易い。

 

それと添えられている椎茸がとても旨い。

老舗の料理屋の味は奥深いものがあるね。

 

天ぷら。

左上のものは豆富にチーズを挟み、海苔を巻いて揚げたものとか。

豆富とチーズって合うのね。

 

これは湯葉を使った冷製の茶碗蒸し。

普通の茶碗蒸しのようだけど、食べればとにかく味がいいのだ。

他の料理もそうだけど、出汁が効いているというか味が良くて美味しい。

 

そんな料理を無駄な話もせず、黙々と作っているのがこの二人の板さん。

夏の京都を代表する鱧の料理や、刺し身なども出していたから、他のものも味わってみたくなる。

尤もそうなると一杯飲みたくなるから、泊まりになるけどね。

 

〆は茶漬け。

どこがどうと言うことはない茶漬けだけど、これまた美味しい。

 

大したことではないけど、添えられた漬物の柴漬けが抜群に美味しかった。

こういった物まで吟味されているのだろうか。

 

豆乳を使ったシャーベット。

豆腐料理屋らしいシャーベットだ。

 

これで料理は終わりだけど、どれも素晴らしく美味しかった。

奥殿も満足らしく、早起きして来た甲斐があったというものだ。

 

とうふ料理 「豆水楼」

 

そう言えば街は祇園祭の最中。

このまま帰ってしまうのが惜しいけど、今日は帰ることに。

 

雰囲気も味も、それに接待も素晴らしく、とても良い店だった。

今まで京都の豆腐料理なんて、ってちょっと小馬鹿にしていたけど、前言撤回。

やはりプロが作る料理は、素材が何であれ美味しいものなのだ。

ごちそう様でした。

 

 

 

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