毎年恒例の小坂酒造場「百春」の蔵開き【岐阜県美濃市】

うなぎが食べたいという奥殿の希望で、岐阜県の関市にある「辻屋」まで行ってきた。
さすが老舗だけのことはあってうな丼が美味しく、奥殿からも味も雰囲気もとても良かったとのことで、何より。
で、せっかく関市まで来たのだからと、隣町の美濃市へ行くことにした。
美濃市にはいつも飲んでいるお酒「百春」の蔵元があり、たまたま蔵開き(新酒の試飲会)をやっているからと訪ねてみたのだ。
百春の蔵元「小坂酒造場」は、うだつの上がる町の中にある。
これがその「うだつ」。
元々は防火壁だったらしいが、いつのころからか ”装飾” の意味合いが強くなり、屋根のデザインの一部になったとか。
何れにしてもうだつの上がる町では、どの家も間口も奥行きも広い豪壮な家が並ぶ。
美濃市は美濃和紙で栄えた町で、織田信長もこの美濃和紙で手紙を認めていたというから、歴史も伝統もある町なのだ。
その名残りで今でも立派な家が並んでいるが、時代の変化とともに新しい店が出来つつある。
これは「はっぱすたんど」という店で、日本茶を今風にして出す店らしい。
「はっぱすたんど」というネーミングに違和感を覚えるが、これも新しい ”風” なのだろう。
メニューが書かれていた。
お茶の喫茶店といった感じか。
こちらは「まる伍」という蕎麦屋。
一度も入ったことはないけど、雰囲気はとても良さそう。
建物がどっしりとして品があるから、蕎麦も旨そうな気がしてくる。
機会があれば一度覗いていみたい店だ。
こちらは割烹「朝田屋」。
ここも一度は行ってみたい店だ。
準備中の札がかかっているから、もう終わりかと見てみれば予約で満席とのこと。
予約で満席になるということなので、きっと美味しい店なのだろう。
それとランチなら1,500円~2,000円とあるから、意外にリーズナブルな価格だ。
割烹料理屋なので五千円ぐらいするかと思っていたけど、この値段なら気楽に行ける。
「味の素」の立派な看板の掲げられたこの店は、実はケーキ屋。
昔の食料品店をリノベーションしてケーキ屋を開いたものか。
店内には往時の看板が残してあるが、それがオブジェになっている。
面白いセンスだね。
ケーキもいろいろとある。
観光地のここでケーキが売れるだろうかと、他人事ながら心配になる。
それと値段も意外に強気の価格設定だ。
折角だからと我々はカステラをお買い上げ。
抹茶とプレーンの二種類があるとのことだったので、プレーンを選んだのだが、家で開けてみたら抹茶だったのはご愛嬌。
今さらなのでそのまま食べてしまったけど、味についてはノーコメントということで。
若い連中が頑張っているやっているのだから、流行るといいけどね。
そう言えばここでも「うだつの町家のおひな様」というイベントで雛人形が飾ってあるが、どの町家もさり気なく飾ってあるのがいい感じだ。
これ見よがしに飾り立てないのが、伝統のある町の重みと言ったところか。
街の散策もそろそろ切りにして、本命の蔵開きだ。
ここが百春の蔵元「小坂酒造場」。
重厚感のある立派な建物で、なんと国指定の重要文化財。
蔵はこんな感じで、お酒そのものはここからずっと奥の方で作っている。
人に踏まれた石畳が磨いたように光っているのが、この蔵の250年の歴史だ。
蔵では振る舞い酒が出されている。
私も試飲したいところだが、車なので諦め。
試飲した奥殿によれば、真ん中のお酒が一番フィーリンが良かったとか。
試飲は無料というのが嬉しいね。
蔵出しの搾りたては、蔵にあるタンクから直接詰めてくれるので、ここで空の瓶を買って蔵の奥に行く段取りだ。
生のにごり酒が完売だったので、右側の新酒にしてみた。
こんなところを抜けていく。
歩きながら撮ったので、画像がブレブレで失礼。
これがそのタンク。
称して「ゆめの蛇口」。
手詰めだ。
因みにこのタンクは1,000Lタンクとのことなので、240万円でタンクごと買える計算になる、ってよう買わんけど。
食べるものも食べたし、買うのも買ったから一気に帰って家で酒盛りだ。
百春の蔵出し新酒がどんな味か楽しみだ。
何と言っても奥殿は飲めたけど、私は飲んでいないからね。
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ありがとうございました
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