家で味わうカレーライスはホッとする「家庭の味」【自宅】

このところエビ料理の頻度が高い。

海老が好きということもあるが、海老が安いからだ。

エビが安い理由は、TPPが発効しエビの輸入関税がゼロになったからではない。

元々エビにかかる関税はたったの2%で、その関税がゼロになったぐらいでは流通過程で吸収されてしまい、販売価格には反映されない。

それよりも一時期ブラックタイガーの養殖が減って値上がりしたのだが、それが回復して安くなったのが大きな理由だと思う。

いずれにしても安く買えるようになり、ありがたいことだ。

買ってくるのは大抵は冷凍の海老だけど、家で食べるのならこれで十分。

これがその海老で、ブラックタイガーだ。

この前の海老は車海老だったが（しかも天然モノ）、あれはレアケース。

普通はバナメイエビかブラックタイガーで、ブラックタイガーなら上等だ。

今日のものは30尾入って800円位だったと言うから、安い。

これぐらいの値段で買えると気楽に使えて助かる。

この日はエビマヨが食べたいと奥殿からのリクエスト。

それは私も賛成だが、エビマヨは私の担当なので作るのはワタクシ。

面倒とは思いながらも、日頃自由気ままにやっているから、頑張って作ることにした。

冷凍物なので解凍しなくてはならない。

事前に溶かしておけば良かったのだが、急に言われたので準備していない。

かと言って溶けるのを待つのも面倒なので、茹でてしまった。

これが茹で上がった海老で、解凍したとは言えないな。

このままレタスなどと和えれば ”海老サラダ” になってその方が簡単だが、ここからエビマヨを目指す。

それより ”茹で海老” になってしまったが、これで良かったのだろうか。

もしかしてそれがマズイことだったかもしれないが、今更どうしようもない。

エビマヨを作るには殻を外すなどの下ごしらえが必要で、これを省く訳にはいかない。

鮨屋もそうだが、ネタにするまでには下ごしらえに手間がかかっている。

それを ”時短” だとか ”裏技” などといって手間を省くことばかりでは、本当に旨いものは出来ない。

やはり美味しいものを作ろうとすれば手間も暇もかかると思うが、どうだろうか。

えっちらおっちらと海老の殻を外し、背開きにして背ワタもとった。

慣れないことなので要領が悪いが、慣れれば大したことのない作業。

後は粉を振って焼くだけ。

私が作るエビマヨは海老を油で揚げず、焼いてしまう。

焼けた海老を用意してあるマヨネーズソースに絡めて盛れば、ハイ出来上がり。

オォ、美味しそうではないか。

テーブルに並べて早速ビールだ。

エビマヨも出来たてが美味しいからね。

ク～ッ、冷えたビールが旨い！

奥殿はそれ程飲める方ではないのでグラスに一杯のビールで済ませているが、最初の一杯がビールの一番美味しいところ。

そこだけで済ます飲み方は、ビールの飲み方としては一番贅沢で美味しい飲み方だ。

エビマヨもいい感じで出来ていて、ホッとする。

エビを解凍するのに茹でてしまい ”茹でエビ” になってしまったので、もしかしたら不味くなっているのでは心配していたのだが、違和感もない。

スイートチリソースを混ぜたマヨネーズのソースが美味しく、酸味と甘じょっぱいいい味に仕上がっている。

奥殿からも美味しいとのことで、ご同慶の至り。

他には温泉玉子や冷奴という冷製の料理が並んでいる。

どちらも盛るだけという簡単なひと品だけど、時期的にはいい感じの料理。

こういう蒸し暑い時期は冷製の料理が美味しいからね。

冷製の料理が美味しいと書いたばかりで恐縮だが、この日の〆はカレーライス。

シメジたっぷりのカレーライスで、煮込まれたカレーが旨い。

店で食べるカレーも美味しいが、家で食べるカレーには独特の旨さがある。

カレーとか味噌汁は、家によって作り方も違うし味も千差万別。

それがその家の味であって、美味しいとかを超越した ”おふくろの味” なのだ。

それはホッとする味でもあって、その人の味の原点とも言える。

若い頃は何とも思わなかったが、歳を重ねると気付く懐かしい味なのだ。

スパイスの効いた熱々のカレーは、食べると汗がジワッとしてくるがそれがいい。

夏は冷製の料理もいいけど、カレーもいいもの。

そう言えば焼き肉も一番売れるのは夏と聞いたことがあるけど、その気持、分かるね。

汗をかきながら焼き肉とビールをガンガンいくのもいいもの。

それが似合うのはやはり夏。

入道雲がモクモクとする夏空が待ち遠しいけど、梅雨ももうすぐ明けるかな。

今夜はエビマヨとカレーライスで美味しかった。

エビはまだあるから、今度はエビサラダにしてみようか。

美味しかった、ごちそう様でした。

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