トロの握りに釣られて「はま寿司」に初入店したが【豊田市】
- 2019.07.25
- 家飲み/家食べ
暑い!、と言うか蒸し暑い。
こんな日はサッパリとした寿司がいいのだが、近くにあるのは回転寿司ばかり。
遠くても気の利いた寿司屋へ行けばいいけど、そこまでの時間がないし、それにランチで行くのは勿体無い気がする。
それがいい寿司屋であればあるほど余計に勿体無い気がして、どうせ行くのなら夜に寿司を摘みながら一杯飲みたいのだ。
加えて美女と一緒なら最高だが、それはまた別の話か。
気の利いた寿司屋はムリだけど旨い寿司は食べたい。
矛盾した話で弱りました。
そんな時「はま寿司」の広告のことを思い出した。
確か本マグロのトロ握りが150円であると書いてあったはず。
ネットで見てみればやはりそうだ。
しかも一貫とは言え本マグロのトロ握りが150円とは安っい!
というより安過ぎだ。
マグロが減っていると言われている昨今、こんな値段で出していいのか。
言ってはナンだが、回転寿司に本マグロのトロは相応しくない。
な~んも分かっていない クソガキ おぼっちゃまには勿体無いのだ。
こういった高級なネタは高級な値でいいのであって、安く大量に売るべきものではない。
だが普通の寿司屋に本マグロのトロがいつもあるとは限らない。
仕入れが高価ということもあるが、高価なトロを食べてくれる客が少ないからだ。
そんな高級な物が回転寿司にあるのもナンだが、大トロに釣られて「はま寿司」へ行くことにした。
向かったのは「はま寿司」の 豊田御立店。
混むのを恐れて一時過ぎに入店したが、約8割の客の入りで賑わっている。
子供連れのママさんたちが多いのは、学校が夏休みに入ったからか。
初めての「はま寿司」なので要領が分からなかったが、前の女性客がペッパーくんのタッチパネルで入力していたので、それを参考にする。
お一人様なので当然のようにカウンター席にしたが、女性の一人客もそこそこいる。
以前は女性の一人客を見かけることは無かったと思うが、時代は変わったのだ。
回転寿司とは言え寿司はレーンに流れておらず、タッチパネルで注文する方式。
そうすると目の前のレーンに ”注文品” と書かれたトレーが流れてくる。
どれが自分のオーダーしたものか分からなくなりそうだが、そこはちゃんと考えられていて、目の前のタッチパネルから音声で「間もなくご注文の品が到着します」というアナウンスがある。
駅のホームに到着する電車のアナウンスがあるのと同じだ。
では早速「トロ握り」をいってみよう。
タッチパネルでピピッと入力すればオーダー完了。
簡単だ。
直ぐに流れてきた大トロの握りがこれだ。
絵にあるトロの握りと比べるとネタが薄くてショボいが、まぁこんなものか。
醤油を入れるノゾキが見当たらないが、それは用意されていない。
醤油は垂らして付けるようで、戸惑うとともに違和感を感じる。
その醤油はアレコレと用意されている。
それなりの醤油のようだが、いちいち垂らして付けるのが面倒。
トロの握りは確かにトロの握りなのだが、感激はない。
ロボットが握ったシャリに、ネタを乗せただけと言う感じがアリアリ。
寿司の形はしていても寿司ではないのだ。
この時点で早くも軽く後悔してしまったが、今更他へ行くのも無理。
こうなれば回転寿司を味わってやろうと、腹を決めた。
続いて頼んだのは ”活け縞鯵(シマアジ)”。
縞鯵は高級品だが二貫で150円と、これまた格安。
これもネタが薄くペラっとした食感。
ハッキリ言って全然大したことはない。
縞鯵自体に味がないのはどうしてなのか。
それとさっきも書いたが、シャリの上に切り身(刺し身)を乗せただけで、シャリとネタが渾然一体となって味わう寿司の味わいは何処にもない。
これで「寿司を食べた」うちに入るのだろうか。
それとワサビ抜きなのが気に入らない。
レーンに流れているワサビを取って自分で付けるが、なんか変。
刺し身にワサビを付け、醤油をボトルから垂らすのがいちいち面倒で、パッと摘む感覚で食べられずギクシャク感半端ない。
寿司は粋に食べるもので、こんなゴチャゴチャしていては粋な感覚など皆無。
味わうのではなく、腹を満たすだけ。
これではデートに使えない。
光り物三種。
右から炙りしめ鯖、しめ鯖、鯵。
シャリとネタが握られていないので、寿司が崩れかけている。
海老天握り。
海老天がシャリから完全にズレてしまっていて、もはや寿司の形も怪しい。
当たり前だが海老は極細。
天ぷらの衣の味で味わう海老天握りといった感じか。
鉄火。
見た通りの鉄火で、悲惨。
スマホで「はま寿司」をチェックしていたら、あおさ汁が無料とあったので頼んでみた。
無料とはありがたいが、寿司があれでは嬉しさも半減だね。
あおさ汁はレーンで流れてくるのではなく、スタッフが持ってきてくれた。
アオサの入りが少ないけど、アオサは高いからこんなものか。
それでも多少の潮の香りもあって美味しい。
ここで食べたものでこれが一番美味しかった、と言うと言い過ぎか。
〆に干瓢巻をと思ったが、無い。
ならばと茄子の握り(ワサビ茄子)を頼んだが、これは失敗。
思いっきり塩辛かったのだ。
この茄子の握りだけでなく、他のものも含めてハッキリ言って不味かった。
それがたとえ100円の寿司であっても、不味いのだ。
ここの支払いは800円ほどだったが、家で800円もかければ相当に美味しいものができる。
この前、家で作ったエビマヨでも、材料費だけを計算すれば150円もかかっていないのでは。
作るという手間はかかっているけど、美味しさという観点で比べれば家で作った方が圧倒的に旨い。
ここで食事をしているママさんたちは、この寿司が本当に美味しいと思って来ているのだろうか。
家で作る方が遥かに美味しい料理が出来ると思う、しかももっと安く。
ママさんたちがこの寿司を美味しいと思うのであれば、それはダンナさんにも責任の一端がある。
ちゃんとした寿司屋へ連れて行かないダンナが悪いのだが、ダンナさん自身が回転寿司が旨いと思っているのであればお手上げだ。
回転寿司を否定するものではないが、ある程度の歳を重ねたら、やはりちゃんとした寿司屋へ行くべきだと思う。
不幸なのは子供たち。
初めて食べる寿司が回転寿司、初めて食べるステーキがファミレス、初めて食べるパスタは大手チェーン店のもの。
これでちゃんとした味覚が育つのだろうか。
土井善晴さんが「お母さんの作る料理は美味しくなくてもいいのです」と言っているけど、その通りだと思う。
昨日の味噌汁はちょっと辛かったな、今日のカレーは美味しかったな、そんなことが繰り返されて家の味が作られるもので、そうやって親も子も育っていくものだとある。
それが自然だと思う。
それにしても回転寿司の寿司があれほど酷いものとは。
もう回転寿司屋へ行くことはないと思う。
今日はマイナスの話で恐縮。
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