古民家カフェ「神谷家」は書道の先生の家だった【恵那市 岩村】

古民家カフェ「神谷家」は書道の先生の家だった【恵那市 岩村】

 

タカドヤ湿地から、R.257を流して着いたのは岐阜県の岩村。

今は恵那市岩村となっているが、女城主で有名な城下町だ。

 

それよりNHKの朝ドラ「半分、青い」の舞台となった所、と言った方が通りがいいかも。

NHKの影響力は絶大で、ロケ地になったことで観光客が大挙押しかけ、かなり賑わったらしい。

 

そんなフィーバーも過ぎ去り、今は落ち着いた本来の城下町の姿に戻っているようだが、今日は町へは寄らず、町外れにある古民家カフェへ行ってみた。

 

ここがその古民家カフェの「神谷家」。

店は農村地帯の真ん中にある。

 

道は分かりにくくややこしいが、ナビに任せれば楽勝で着いた。

カフェは正面の母屋ではなく、右側の横屋の方。

 

入り口は撮り忘れてしまったが、ガラス戸の大きな引き戸なので迷うことはない。

中から外を見たのがこの画像。

古民家とは言え手入れが行き届いていて、落ち着いた空間が広がっている。

店はゆったりとした広さがあり、居心地は頗るいい。

 

知らなかったが、オーナーは書道の先生。

そのため壁には障壁画のように「書」が書かれていて、アートしている。

 

書道の先生というと慇懃な感じの人を思い浮かべるが、ここの先生は腰の低い優しい人。

外にいるのがその先生だ。

お客さんからも「先生、先生」と呼ばれているが、実に親しみやすい人柄で、それも寛げる一因。

 

朝のメニューはこれ。

その先生がオーダーを取りに来てくれたのだが、選ぶ前から「おにぎりが終わってしまい、パンになって申し訳ない」と、オーダーはモーニングにするのが当たり前になっているようだ。

 

もちろんそれで構わないのだけど、改めて他のテーブルを見てみれば全部モーニング。

モーニング以外に選択の余地はないようだ。

 

ランチもあるが、何時からランチができるかは聞き漏らした。

それとランチの内容も聞き漏らしてしまったが、もしかするとこれも千円のランチの一択なのかもしれない。

 

薪ストーブには火が入れられていた。

岩村は冷える所なのだ。

 

待つほどもなく運ばれてきたモーニングセット。

すごい盛りのセットで、これで450円って値打ちなのでは。

思わず「スゴイ盛りですね」と言えば、「いつもこんなものですよ」と。

 

それより「パンに味噌汁が合わないかもで、」と言われて、改めて見てみれば味噌汁も付いている。

ここのモーニングは食べる方がメインで、オマケにコーヒーが付いているといった感じ。

モーニングセットのコーヒーは脇役なのだ。

 

パンは卵サンドになっている。

卵がたっぷり挟んであって、ボリューム満点。

 

他にはスパゲッティやゆで卵、寒天?、バナナ、ぶどうなどが盛られている。

洒落た感じは無く、大盛り&古いイメージ。

 

これは大根の煮物かな。

これに味噌汁とコーヒーが付いているから和洋ゴチャ混ぜのセットだが、モーニングセットと言えばこんな感じか。

 

どの料理も取り立てて言うほどの味ではなく、この家の人が食べているものを、そのまま出した感じ。

築250年の古民家カフェという触れ込みだったので、洗練されたモーニングが出るかと思っていたけど、予想とは違った。

ここは農村にある庶民的なカフェなのだ。

 

お客さんも近所の人が多いようで、朝の野良仕事を終え、ここで ”喋っていく” のが目的の感じ。

コーヒーやモーニングなどどっちでもいいのであって、メインは ”社交” なのだ。

 

そんな常連さんたちが作り上げている世界にいきなり入っていって、味がイマイチだとか言うのは不遜。

ここは地元の人を中心にしたコミュニティなのであって、我々のような ”ビジター” がアレコレ言う資格は無い。

 

そんなことより、先生たちの快く迎えてくれる「オモテナシ」の心を味わうのが一番かと。

ここはリラックスする空間なのだから。

 

帰り際に見つけたのは本。

先生の本で、ペン字の書き方の教習本。

 

字の下手な私なので、少しでも上手に書けるようになればと一冊お買い上げ。

その時に先生と少し話すことが出来たのだけど、元々は高校の教師だったとか。

高校の教師を定年で退職し、その後、家で書道を教えるようになったとかで、今でも250人ほどの生徒さんに教えていると言うから驚く。

 

先生と話していて感じたことは、人柄がホントに優しいということ。

偉ぶらず、ニコニコとして、先生といるだけで心が和む。

先生のその雰囲気が伝わり、それでお客さんも寛いでいる。

 

古民家カフェ「神谷家」

 

古民家カフェ「神谷家」は ”寛ぎ” の空間なのだ。

ごちそう様でした。

 


 

ここを後にして家に帰るのだが、せっかく岩村まで来ている。

恵那までは(岩村も恵那市だが)20分も走れば着くから、”あそこ” へ寄ってみることにした。

 

”あそこ” とは「あまから本店」。

久しぶりに五平餅が食べたくなったのだ。

 

バキューンと走って「あまから本店」。

店の前には珍しくバイクが停まっている

 

見れば大阪ナンバー!

大阪から食べに来たのだろうか。

それにしてもスゴイね。

 

ここで頼むものは五平餅の一択。

焼きたてを頬ばれば、やはり美味い。

三河の五平餅は御幣型で、型に入れて成形するから固い感じになるが、ここの五平餅は団子型でフワッとした食感。

 

それとタレが旨い。

ゴマやクルミが入っていて、味噌辛くないコクのある味。

 

久しぶりにここの五平餅を食べたが、私の中ではここの五平餅が一番だ。

美味しかった。

余談だが値上げされていて、一串110円になっていた。

 

あまから本店(食べログ)

 

今日はタカドヤ湿地の紅葉から古民家カフェ、五平餅と楽しいツーリング。

久しぶりにロードスターで走ったが、澄んだ秋空の中をオープンで走るのは、爽快そのもの。

 

調子に乗って来週は蕎麦ツーリングに行きたくなったけど、天気はどうだろうか。

オープンにとって雨は大敵だからね。

 

さ、バキューンと帰ってラグビー ワールドカップの決勝戦を見ますか。

 

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