里山の風景をアートにしてしまった「鍵屋珈琲」【岐阜県 土岐市】

里山の風景をアートにしてしまった「鍵屋珈琲」【岐阜県 土岐市】

 

土岐市の日本料理屋「あん堂」で食事をしたあと、コーヒーをということで喫茶店へ向かった。

初めから行くつもりにしていたけど、サプライズにしようと黙っていたのだ。

 

向かった喫茶店は「鍵屋珈琲」。

土岐市という田舎(失礼)の風景を ”魅せる” 景色にしてしまった、大人のセンスの店だ。

 

先ずこの画像をご覧いただきたい。

店のカウンター越しの窓に外の風景が広がるが、見えているのは田んぼと雑木林。

それが一枚の絵のように広がっているのだ。

 

外が明るく中が暗いというカメラにとっては厳しいシチュエーションなので、キレイに写っていないが、実際は素晴らしい景色が広がっている。

 

今は田んぼも刈り取られて何もないし、雑木林も冬枯れで寂しいが、春夏秋冬それぞれの表情を見せてくれる。

春は田んぼに水が張られ、植えられた稲が青々としているし、秋はその稲が黄金色に輝き風に揺らぐ。

そこに鳥たちも飛んできて、目を楽しませてくれるのだ。

 

店は古民家風に建ててあるが、新しい建物。

周りの景観に合わせてデザインされているのだろうが、オーナーの趣味かもしれない。

 

店内にも古材が使われていて、デザインが統一されている。

建築には詳しくないが、梁に使われているのは ”手斧(ちょうな)削り” の材。

 

手斧削りとは鉋(かんな)が無い時代の材木の削り方で、斧のような道具で削ったもの。

そのため表面に凸凹の削り跡が付くが、それが独特の美しさを見せる。

白壁に手斧削りの梁がマッチして、心が落ち着く空間を作っている。

 

ここはコーヒーしか無いが、喫茶店だから当たり前か。

私は鍵屋ブレンドにしたが、他の方はそれぞれ好みのブランドのコーヒーを頼んでいた。

 

コーヒーはよく分からない私なので、大抵は店の名前が付いたものを頼むことにしている。

更に言えば、自分がどんなコーヒーが好みなのかさえ分からないのだから、情けない。

 

オーダーを取りに来たのはこの店のママで、南 果歩に似たチャーミングで綺麗な人。

写りが悪いが、右の人がママ。

ここへ来るのは数年ぶりで、ママに会うのも数年ぶりだけど、以前より若返っているしキレイになっている。

そのことを伝えると少女のように照れていたが、歳を重ねて美しくなるのは素晴らしいことだ。

 

私はコーヒーに砂糖もフレッシュも使う。

これは砂糖だが、お洒落な包にくるまれていてお菓子かと思った。

美味しいコーヒーに砂糖は邪道かもだが、まぁいいか。

 

こちらがコーヒーのアテ。

右にあるのはイチジクの干したもので、ママのお手製。

味のあるドライフルーツで、お土産に買わせてもらった。

 

コーヒーが運ばれてきた。

上品なカップに注がれたコーヒー。

酸味も渋みもなく、マイルドな味そのもので美味しいの一言。

 

静かに流れるJAZZを聞きながら、美味しいコーヒーを味わう。

目を外に向ければ里山の風景が絵画のように広がり、心が洗われる至福のひと時。

 

この癒しの雰囲気は何処から来るのだろうか。

一時間でもボーッとしていたくなる。

 

一緒の皆さんも心から寛いでいるようで、リラックス。

土岐にはいい店が多いが、ホントに不思議な街だ。

 

鍵屋珈琲 (食べログ)

 

場所はとても分かり難く、カーナビによっては表示されないことも。

乗せていってもらった車の車載ナビも表示されず、スマホのナビゲーションでたどり着いたから、行かれる場合はお気を付けて。

それと子供(小学生以下)は入店不可なので、ご注意願いたい。

 

 

鍵屋珈琲、久しぶりに訪ねたが、やはいいい店だった。

また寄ります。

 

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