天ぷら屋が一品づつ出すのは、その方が楽だから?【自宅】

天ぷら屋が一品づつ出すのは、その方が楽だから?【自宅】

 

奥殿から鱈(たら)の天ぷらにして欲しいとのリクエストがあった。

鱈の天ぷらは奥殿の好きな料理で、それでリクエストがあったのかと思えばそうではなく、鱈の賞味期限がギリだからとのこと。

それで使って欲しいということで、単純な理由だった。

 

それはいいが、天ぷらは私の担当。

だが最近は天ぷらをよく作っていて、天ぷらを揚げることが全然苦にならない。

 

それどころか炒め物よりも簡単とさえ思える。

慣れというのはこんなものだ。

 

天ぷらに用意したのはこれ。

メインになる鱈の他にレギュラーのナス、ニンジンで、青梗菜は彩りで揚げてみる。

青梗菜は初めて揚げるけど、ナントカなるでしょ。

 

天ぷらの楽なところは、ネタをカットすれば後は揚げるだけで出来るところ。

その衣が難しいと思っていたけど、市販の天ぷら粉を使うことを知ってからは、天ぷらが得意な料理になっている。

 

この日ももちろん天ぷら粉を使う。

粉と水の量さえ間違わなければ、誰でも上等な衣が出来る。

ド素人の私ですら出来るのだから。

 

衣に付ければ、あとは揚げるだけ。

揚がったかどうかの見極めが難しいところだが、この辺りは経験するしかない。

プロの板さんだって経験を積んで一流になるのだから、ド素人の私が多少のミスをするのは当たり前。

 

だが最近は大きく外すことはない。

天ぷらを揚げるのに慣れてきたということだ。

 

出来上がった天ぷらがこちら。

いつもの通り自画自賛で恐縮だけど、いい感じで揚がったのでは。

 

心配だった青梗菜もキレイに出来た。

蕎麦屋の天ぷらと違って、薄衣の天ぷらに仕上がっている。

 

蕎麦屋の天ぷらは、天そばにすることが主なので、蕎麦つゆが染み込むように衣が厚い。

天ぷらを揚げるときに衣を鍋におとして厚い衣にするが、これを「天ぷらの花を咲かせる」と言うらしい。

蕎麦と天ぷらの好きな “江戸っ子” らしい粋な言葉だ。

 

薄衣が上等で厚衣が下品ということではなく、向きが違うということ。

バリッとした食感の蕎麦屋の天ぷらも美味しいからね。

 

こんなことを書いていたら蕎麦が食べたくなった。

新型コロナも収束の気配なので、ぼちぼち外食に行ってみますか。

 

蕎麦屋の天ぷらの話はともかく、こんなセットで一杯に。

アテとしてなら立派な盛りなのでは。

 

飲んでいるのはサッポロのゴールドスター。

グラスは麦とホップのものだけど、このグラスが飲みやすい。

さすがビールメーカーが作っただけのことはあって、美味しく飲める。

 

天ぷらも美味しい。

鱈もナスもいい感じで揚がっていて、ビールにピッタリ。

 

それと大根おろしをいれた天つゆが美味しいけど、これは市販の天つゆ。

天つゆまで手が回らないし、それより私では作れない。

 

話は飛ぶが、天ぷらを自分で揚げてみて思ったことは、天ぷら屋は一品づつ揚げたてを出すが、それが上等だと思っていた。

だがそれは「結果」としてそうなっているだけなのでは、と。

 

天ぷらのネタはそれぞれ揚げる時間が違うし、天ぷら鍋の大きさもあって一度には全部を揚げられない。

家でも揚げたてを次々に出そうと思えば出せるが、家では作る人と食べる人が同じなので、それがやれないだけ。

 

私が作る人で、奥殿が食べる人と決まっていれば可能だが、それでは私が永遠に食べられない。

なので全部揚げて、盛り合わせにして出している訳だ。

 

天ぷら屋は揚げたてを一品づつ出すけど、実はその方が簡単。

エビを揚げてキスを揚げて、ナスを揚げてホタテを揚げて、それらを次々に出す方が楽なのだ。

 

全部まとめて揚げることの方が面倒で、結果、一品づつ出す形になると思うが、如何だろうか。

 


 

天ぷら以外のお菜は、奥殿が用意してくれた。

これは冷奴。

ついこの間までは餡かけの温奴だったが、もう冷奴の時期だからね。

何ということのない豆腐だけど、これもいいアテだ。

 

こちらは貰い物の松前漬け。

美味しくてパクパクと食べていたから、もうこれで最後の一盛りになってしまった。

 

そんなこんなでこの日の一杯もお終いに。

美味しい天ぷらとお菜で、ごちそう様でした。

 

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