たまには外飲みしないと男の「矜持」が保てない?【自宅】
- 2020.06.18
- 家飲み/家食べ
新型コロナの緊急事態宣言が発令されてから、外で飲むことが無くなってしまった。
今はその宣言も解除されているから外食も大丈夫なのだが、家で飲むのが普通になってしまい、外へ飲みに出ることがない。
家飲みがイヤだとか面白くないということはなく、メリットもある。
第一にお金が余りかからない。
お酒は酒屋で買ってくる値段で飲めるから、原価そのもの。
ツマミも自分で作れば食材だけの費用で済む。
プロが作るような見栄えとか味には追いつけないが、格安には済む。
気楽な点もいい。
家なら予約の必要もないし、定休日や時間を気にすることもない、ってこれは当たり前か。
他の人もいないから気を遣うこともないし、服装も気にしなくていい。
極端に言えばパジャマだって構わないのだ。
ただいくら家飲みが安上がりで気楽だからといって、それに安住していてはダラけた態度になってしまい、緊張感の欠片もない男になってしまう。
飲食店へ行く、店で飲むというのは服装にも気を付けるし、他の人も居るからマナーも必要になる。
加えて美女と飲むとなれば心構えも違ってくるから、やはり外で飲むという緊張感がないと、男としての「矜持(きょうじ)」が鈍ってしまう。
例えが変かもだが、平和ボケしていてはダメなのだ。
とカッコいいことを書いたけど、美女を誘って飲みに行くチャンスもキッカケもない。
かと言って一人で飲みに出かける根性もない。
結局は家飲みでということで、この日もアテを作って飲むことにした。
食べることも飲むことも好きだし、料理を作ることも嫌いではないが、作ることの出来る料理が少ないのが難。
この日も鶏肉のミートソース炒めという、もう何度も登場している料理でいってみた。
鶏のもも肉と野菜を適当な大きさに切り、フライパンで炒める。
入れた野菜は、タマネギにニンジン、チンゲンサイにシメジ。
冷蔵庫にあった物を適当に入れただけで、こだわりは何もない。
ちょっと野菜が多過ぎたようだが、このまま進行ゴー。
塩とコショーで軽く味付けし、レトルトのミートソースを加えて少し煮込めば出来上がり。
簡単お手軽なひと品だ。
他には盛っただけのものを並べてみた。
オニオンスライスのサラダ。
朝の残り物を、オリーブオイルと黒コショーでリメイク。
冷奴。
切って盛るだけのひと品だけど、夏はこんなのが美味しい。
これにもオリーブオイルをかけてみたけど、いい感じで美味しかった。
こんなセットでカンパイ。
居酒屋の気分はないけど、飲むことは同じ。
でもなんか雰囲気がネ。
飲むぞ!という感じではないのだ。
だけどビールは旨い。
今の季節にはやっぱりビールがいいね。
鶏もも肉のミートソース炒めは、味が薄かった。
野菜を入れ過ぎたためか味が薄く、オイスターソースを足したけど、いつもとは味が違うのだ。
この辺りが素人の悲しさで、私では味が定まらない。
プロは適当に味付けしているようでも、その日の食材の違いなどを加味して、一定の味に仕上げてくる。
目分量で味の修正ができるのは、やはり経験が為せる技で、プロはどこそこ違うのだ。
家飲みと言えばこんなもので、味が多少違うことなど日常茶飯事。
この前は上手く出来たけど、今日は上手く出来なかったというのも、人間らしくていいではないか。
家の料理とはそういうものだし、それぐらいは誤差の範囲だ。
この日の締めは山芋を摩り下ろした「とろろ蕎麦」。
冷凍の蕎麦を加熱し、冷水で晒してとろろをかけたもの。
ついでに温泉卵と天かすをかけて「冷やしとろろ たぬき蕎麦」にしてあるけど、関西方面では違う名前になるのかも。
以前、関西地方のある蕎麦屋で「冷やし たぬき蕎麦」を頼んだら、短く切った油揚げが乗ったのが出されて、ビックリしたことがある。
私の住んでいる三河では、天かすを盛った蕎麦を「たぬき蕎麦」と言うけど、地方によって言い方が違うようだ。
それも面白いことだけど、地方へ行ったときに混乱して訳が分からなくなる。
「冷やし たぬき とろろ蕎麦」は美味しかった。
冷凍とは言え、この蕎麦が旨い。
加ト吉(テーブルマーク)の冷凍蕎麦だけど、下手な飲食店の蕎麦を凌ぐ旨さがある。
その蕎麦に山芋のとろろが絡み、それに温泉卵の濃厚な味も絡まって、実に旨いのだ。
天かすもいいアクセントになって、家で味わう蕎麦としては最上級の出来。
奥殿からも美味しいの一言で、ご同慶の至り。
家飲みは気楽でいいから、この日のように失敗気味の鶏のミートソース煮になっても、大して気にならないけど、これはあまり良いことではない。
もっと緊張感を持っていないと、失敗してもそれで流れてしまう。
決めるところは決めないとダラダラと過ぎてしまうことになって、 ”惰性” だけの飲みになる。
もっと緊張感をもって飲まないと。
と言うことで、たまには美女と飲みに行きますか、って相手がいればの話だけどネ。
今夜もごちそう様でした。
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