トマトのスライスがメインディッシュ?の晩ごはん【自宅】
- 2020.06.29
- 家飲み/家食べ
最近の家ごはんのトレンドはトマト。
トマトをスライスして、塩とオリーブオイルを振っただけのものだが、これが美味しく、この日はついにメインディッシュの位置にまで進出してきた。
その晩ごはんの並びがコレ。
右端の二種の天ぷらを差し置いて、”一等地” を占めているのがトマトスライスのサラダ。
普通なら天ぷらが ”主” で、トマトのサラダは ”従” の関係になると思うが、この並びは主従が逆転している。
料理の世界は意外に保守的で、序列と言うか ”格” というものが厳然として存在している。
人間社会には江戸時代のような序列のある身分社会は消え去っているが、料理の世界にはある。
代表的な例として、西洋料理の ”メインディッシュ” で、その前に出されるものは ”前菜” の扱い。
主と従がハッキリしているのだ。
座る席にしても席次があり、上席と末席があって、迎える側の人がお客さんの座る上席に座ってはダメなのだ。
そういう意味で言えば、この日に出されたトマトのサラダは、どう見ても前菜。
それが堂々と一番いい場所に出されていて、本来 ”主菜” なるであろう天ぷらが脇に追いやられている。
これは置き間違いではなく、トマトのサラダが美味しいということで、それでこのメインの位置に並べられているのだ。
家で使うトマトはごく普通のトマトで、有名なブランド物ではない。
それをスライスして、塩とオリーブオイルで仕上げただけのもの。
それに黒コショーが振ってあるだけなのだが、これが美味しい。
塩とオリーブオイルの相性がどうしてこれほどいいのか知らないけど、トマトの酸味にピッタリと合っているし、黒コショーも味に深みを与えてくれる。
それにビールとの相性もいい。
酸味の効いたトマトスライスとビールとの組み合わせもいい感じで、気分は地中海のイタリアン。
この味わいなので、メインディッシュの位置に置かれるのも納得だ。
この日は燻製の鴨ロースも並べられていた。
画像ではよく分からないが、これにもオリーブオイルがかけられていて、味のグレードが上がっている。
オリーブオイルには調味料のような働きがあるのだろうか。
よく分からないけど、トマトのサラダにしてもこの鴨の燻製にしても、オリーブオイルで味が良くなっているのは確かなこと。
で、ここからが本来のメインになる天ぷらだ。
野菜とタラ(鱈)の天ぷらの二種が分けて盛ってある。
タラも野菜の天麩羅も美味しく出来ているけど、熱々でないのが残念なところ。
天ぷら屋なら揚げたてを出してくれるが、家だとそうはいかない。
作る人と食べる人が同じためで、そうでなければ家でも揚げたてが味わえる。
こんなことを書いては天ぷら屋に失礼かもだが、揚げたてを一品づつ出すのが高級な天ぷら屋の証しと言うが、あれは結果的にそうなっているだけなのではと思う。
天ぷらを揚げてみれば分かるが、ネタによって揚がるタイミングが違う。
それに天ぷら鍋の容量もあるから、エビも穴子もナスもタマネギも、一度には揚げられないのだ。
結果、一品づつの天ぷらを揚げて直ぐに出すことになる。
天ぷら屋がカウンター越しに揚げたてを一品づつ出すのは、その方が楽だし簡単なのだ。
しかも「これはどこどこの穴子で、」などと講釈も語れるから、余計に高級に見える。
むしろ天丼のように、あれもこれも一度に揚げて盛ることの方が、実は難しい。
雰囲気を味あわせてくれるのも飲食店の要件だから、美味しく見せる演出だと思えばそれもアリ。
だからそれを否定している訳では無いけどね。
家でも揚げたての天ぷらを味わいたいだけのことだ。
ただし誰が揚げるのか、実はそれが一番の問題なのだが。
トマトのスライスに始まって鴨の燻製、そして天ぷらで一杯が済めば、締めのご飯だけど、お腹が膨れてご飯が食べられそうもない。
だけどちょうどラーメンのことをテレビでやっていて、それを見ていたら急にラーメンが食べたくなった。
ケーキは別腹と言うが、ラーメンも別腹なのか。
何れにしてもラーメンが食べたくなってしまい、ササッと作ったのがこのラーメン。
乾麺のインスタントラーメンで、醤油味。
温泉卵と天ぷらのついでに作った天かすをトッピングして、美味しいラーメンに。
こんな美味しいラーメンが簡単に、しかも一食100円以下で味わえるのだから、素晴らしい。
コンビニのコーヒーよりも安いが、インスタントラーメンの方が内容ははるかに濃い。
これもインスタントラーメンを発明した安藤百福さんのお陰だ。
この日はスタートがトマトスライスで、締めがラーメンだったけど、とても美味しかった。
しばらくはトマトの料理が続きそうだけど、飽きませんから。
今日も美味しかった、ごちそう様でした。
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