紅葉を求めて愛知の最高峰「茶臼山」へツーリング【愛知県豊根村】

紅葉を求めて愛知の最高峰「茶臼山」へツーリング【愛知県豊根村】

 

季節も進んで10月の末。

山の紅葉も見頃になっている時期で、紅葉を求めてツーリングに出かけてきた。

 

この日はツーリングには絶好の天気で、雲ひとつない青空が広がっている。

だが行き先が決まっていない。

 

どこへ行こうか?

それが問題で、ここへ行きたいという所が決まっていないのだ。

 

車も汚れていたので洗車をしていれば、時間も過ぎて9時半過ぎ。

ツーリングに出かけるには遅きに失してしまい、結局は近いという理由で、愛知県の最高峰「茶臼山」を目指すことにした。

 

豊田市から茶臼山へはR.153を北上し、稲武(いなぶ)でR.257へ右折し、道の駅「なぐら」から茶臼山高原道路で向かうのが常道。

だがこのルートは行楽時期には混む。

 

道の駅「いなぶ」も停めるところもないほどの混雑ぶりだったから、高原道路も混んでいるはず。

なので高原道路は避け、長野県の根羽村から登る ”裏ルート” で向かった。

思った通りこのルートは空き空きで、ストレスなく走れる。

 

その代わりバカッ速いバイクもいるが、道を譲ればちゃんと挨拶をしていくマナーの良さも備えている。

彼らは ”族” ではなく、ジェントルなライダーたちなのだ。

 

バキューンと走って着いたのは、茶臼山直下のパーキング。

ここは見晴らしのいい場所で、南アルプスが一望できる。

 

それよりも私の関心事は、後ろに停まっているオレンジ色のスポーツカーとサイドカーを付けたBMW。

オレンジの車はGINETTA(ジネッタ)G4という珍しい英国車で、60年代の車。

そんな旧車がここまで登ってくるのも凄いが、現役で走らせていることが素晴らしい。

 

画像を撮らせてもらおうと思っていたら、直ぐに出発してしまい撮影が出来なかったので、ネットの画像を載せておくが、こんなレーシーな車。

ジネッタのG4は、スパルタンでレーシーな車なのだ。

 

ジネッタは one off に近い車なので、補修用のパーツを確保するだけでも大変。

そんなレアな車を現役で走らせているオーナーの情熱が素晴らしい。

 

それとサイドカーを備えたBMWとは、この先の茶臼山の駐車場で偶々隣同士になったが、その話は後ほど。

 

間近には茶臼山がそびえている。

標高が1,415mもある山だが、ここから見ると小高い丘か小さな山のようなイメージ。

茶臼山は高原の開けた場所にあるので高い山に見えないが、愛知県で一番高い山なのだ。

 

紅葉は今が最盛期だと思うけど、紅葉というよりも “茶葉” といった感じなのは、自然の山だからだ。

 

茶臼山の反対方向には雄大な南アルプスが広がっている。

持ってきたカメラが単焦点のレンズでズームが出来ないが、肉眼では雪を被った南アルプスがバッチリ見える。

 

案内の看板があったのでそちらを参考にしていただきたいが、北岳、赤石岳、聖岳など南アルプスの主だった山々はすべて見渡せる。

素晴らしい見晴らしだが、寒い。

 

ダウンパーカーを持ってきたから良かったが、防寒の用意のない人たちは車に逃げ込んでいた。

感覚的には5℃くらいの感じだが、風が吹き抜けていたから余計に寒く感じたのかも。

ここは寒いところなのだ。

 

左手には恵那山に加えて、中央アルプスの駒ケ岳も頂上だけチラッと見える。

さらにビーナスラインの車山まで見えるのには驚いたが、それだけ今日は見通しがいいということだ。

 

ここは寒いからと、スキー場の方へ向かった。

スキー場周辺の紅葉の具合は、こんな感じ。

色づきは今一歩という感じだが、自然林なのでこれで見頃なのかも知れない。

 

画像の左下から伸びているのはスキー場のリフトで、雪のない時期も観光リフトとして営業している。

このスキー場は愛知県で唯一のスキー場だが、天然雪だけでは賄えず人工雪に頼っている。

ここで滑ったことはないが、ファミリー向きの優しいゲレンデが広がる。

 

見えているのはレストハウス。

沢山の人で賑わっている。

 

斜面の途中にはドッグランもある。

こんなところで思いっきり走れれば、犬も楽しいだろう。

 

レストハウスの周りの飲食ブースは、どこも行列ができている。

ここは三河フランクのブースで、ここが一番の賑わいを見せていた。

 

一本350円と高いが、食べれば肉々しい味の旨いソーセージ。

久しぶりに食べたかったが、行列の長さを見て諦めた。

 

レストハウスの食堂も、食券を買う行列。

食券を買うだけでも並んでいるので、座る席は空きが無いと思い、中にも入らなかった。

 

他は土産物で占められていて、土産に関心のない私には縁のない世界。

五平餅も蕎麦も買う気がないからね。

 

外はキレイな空が広がっている。

ここは弁当を持ってきて外で食べるのが一番いいのでは。

それがたとえコンビニの弁当でも、その方が美味しいと思う。

 

展望デッキのような店もあったけど、パス。

家で一杯することにしたからだ。

 

駐車場に戻ってみれば、隣りに立派なサイドカー付きのバイクが停まっている。

サイドカーというだけでも珍しいが、そう言えばさっき見かけたバイクなのでは。

 

BMWのビックバイクだったから、間違いない。

立派なバイクですねと声をかければ、ライダーは後期高齢者というお歳の人。

 

更に驚くことに、サイドカーには奥さんも乗っていた。

写真を撮っていいですか、と聞けば、どうぞとのことだったが、奥さんは恥ずかしがって画面の外へ逃げてしまったが、この歳の方がBMWのビッグバイクを操るのが凄い。

しかもサイドカー付きだから、尚更だ。

 

前輪の太さには驚かされる。

サイドカーはリーンが出来ないので、それでこんな太いタイヤを履いているのだろうが、それにしてもコーナリングは大変だろう。

 

ガッチリとした作りのディスクキャリパーで、作りも美しい。

さすがBMWと言ったところか。

 

バイク本体に、バニアケースやカウルなどの装備一式で4~500万ぐらいか。

それにサイドカーだから、トータルで600万は下らないだろう。

 

高齢者は運転が下手だと言われるが、こんな高齢者もいるのだから、十把一絡じゅぱひとからげげに高齢者の運転をバカにしてはいけない。

尤もこの人は別格だけどね。

 

さ、バキューンと帰って家でカンパイだ。

 

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