紅葉を求めて愛知の最高峰「茶臼山」へツーリング【愛知県豊根村】
- 2020.10.28
- ツーリング
季節も進んで10月の末。
山の紅葉も見頃になっている時期で、紅葉を求めてツーリングに出かけてきた。
この日はツーリングには絶好の天気で、雲ひとつない青空が広がっている。
だが行き先が決まっていない。
どこへ行こうか?
それが問題で、ここへ行きたいという所が決まっていないのだ。
車も汚れていたので洗車をしていれば、時間も過ぎて9時半過ぎ。
ツーリングに出かけるには遅きに失してしまい、結局は近いという理由で、愛知県の最高峰「茶臼山」を目指すことにした。
豊田市から茶臼山へはR.153を北上し、稲武(いなぶ)でR.257へ右折し、道の駅「なぐら」から茶臼山高原道路で向かうのが常道。
だがこのルートは行楽時期には混む。
道の駅「いなぶ」も停めるところもないほどの混雑ぶりだったから、高原道路も混んでいるはず。
なので高原道路は避け、長野県の根羽村から登る ”裏ルート” で向かった。
思った通りこのルートは空き空きで、ストレスなく走れる。
その代わりバカッ速いバイクもいるが、道を譲ればちゃんと挨拶をしていくマナーの良さも備えている。
彼らは ”族” ではなく、ジェントルなライダーたちなのだ。
バキューンと走って着いたのは、茶臼山直下のパーキング。
ここは見晴らしのいい場所で、南アルプスが一望できる。
それよりも私の関心事は、後ろに停まっているオレンジ色のスポーツカーとサイドカーを付けたBMW。
オレンジの車はGINETTA(ジネッタ)G4という珍しい英国車で、60年代の車。
そんな旧車がここまで登ってくるのも凄いが、現役で走らせていることが素晴らしい。
画像を撮らせてもらおうと思っていたら、直ぐに出発してしまい撮影が出来なかったので、ネットの画像を載せておくが、こんなレーシーな車。
ジネッタのG4は、スパルタンでレーシーな車なのだ。
ジネッタは one off に近い車なので、補修用のパーツを確保するだけでも大変。
そんなレアな車を現役で走らせているオーナーの情熱が素晴らしい。
それとサイドカーを備えたBMWとは、この先の茶臼山の駐車場で偶々隣同士になったが、その話は後ほど。
間近には茶臼山がそびえている。
標高が1,415mもある山だが、ここから見ると小高い丘か小さな山のようなイメージ。
茶臼山は高原の開けた場所にあるので高い山に見えないが、愛知県で一番高い山なのだ。
紅葉は今が最盛期だと思うけど、紅葉というよりも “茶葉” といった感じなのは、自然の山だからだ。
茶臼山の反対方向には雄大な南アルプスが広がっている。
持ってきたカメラが単焦点のレンズでズームが出来ないが、肉眼では雪を被った南アルプスがバッチリ見える。
案内の看板があったのでそちらを参考にしていただきたいが、北岳、赤石岳、聖岳など南アルプスの主だった山々はすべて見渡せる。
素晴らしい見晴らしだが、寒い。
ダウンパーカーを持ってきたから良かったが、防寒の用意のない人たちは車に逃げ込んでいた。
感覚的には5℃くらいの感じだが、風が吹き抜けていたから余計に寒く感じたのかも。
ここは寒いところなのだ。
左手には恵那山に加えて、中央アルプスの駒ケ岳も頂上だけチラッと見える。
さらにビーナスラインの車山まで見えるのには驚いたが、それだけ今日は見通しがいいということだ。
ここは寒いからと、スキー場の方へ向かった。
スキー場周辺の紅葉の具合は、こんな感じ。
色づきは今一歩という感じだが、自然林なのでこれで見頃なのかも知れない。
画像の左下から伸びているのはスキー場のリフトで、雪のない時期も観光リフトとして営業している。
このスキー場は愛知県で唯一のスキー場だが、天然雪だけでは賄えず人工雪に頼っている。
ここで滑ったことはないが、ファミリー向きの優しいゲレンデが広がる。
見えているのはレストハウス。
沢山の人で賑わっている。
斜面の途中にはドッグランもある。
こんなところで思いっきり走れれば、犬も楽しいだろう。
レストハウスの周りの飲食ブースは、どこも行列ができている。
ここは三河フランクのブースで、ここが一番の賑わいを見せていた。
一本350円と高いが、食べれば肉々しい味の旨いソーセージ。
久しぶりに食べたかったが、行列の長さを見て諦めた。
レストハウスの食堂も、食券を買う行列。
食券を買うだけでも並んでいるので、座る席は空きが無いと思い、中にも入らなかった。
他は土産物で占められていて、土産に関心のない私には縁のない世界。
五平餅も蕎麦も買う気がないからね。
外はキレイな空が広がっている。
ここは弁当を持ってきて外で食べるのが一番いいのでは。
それがたとえコンビニの弁当でも、その方が美味しいと思う。
展望デッキのような店もあったけど、パス。
家で一杯することにしたからだ。
駐車場に戻ってみれば、隣りに立派なサイドカー付きのバイクが停まっている。
サイドカーというだけでも珍しいが、そう言えばさっき見かけたバイクなのでは。
BMWのビックバイクだったから、間違いない。
立派なバイクですねと声をかければ、ライダーは後期高齢者というお歳の人。
更に驚くことに、サイドカーには奥さんも乗っていた。
写真を撮っていいですか、と聞けば、どうぞとのことだったが、奥さんは恥ずかしがって画面の外へ逃げてしまったが、この歳の方がBMWのビッグバイクを操るのが凄い。
しかもサイドカー付きだから、尚更だ。
前輪の太さには驚かされる。
サイドカーはリーンが出来ないので、それでこんな太いタイヤを履いているのだろうが、それにしてもコーナリングは大変だろう。
ガッチリとした作りのディスクキャリパーで、作りも美しい。
さすがBMWと言ったところか。
バイク本体に、バニアケースやカウルなどの装備一式で4~500万ぐらいか。
それにサイドカーだから、トータルで600万は下らないだろう。
高齢者は運転が下手だと言われるが、こんな高齢者もいるのだから、十把一絡げに高齢者の運転をバカにしてはいけない。
尤もこの人は別格だけどね。
さ、バキューンと帰って家でカンパイだ。
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