「魚の味醂粕漬け」でファーストクラスの朝ごはん【自宅】

「魚の味醂粕漬け」でファーストクラスの朝ごはん【自宅】

 

この日の朝ご飯に焼き魚にしたけど、これが抜群に美味しかった。

焼き魚と言ってもこれは “みりん粕漬け” の魚で、お歳暮で頂戴したもの。

 

魚の粕漬けと言えば、京都の「一の傳」が有名だが、頂戴したのは名古屋・大和屋のもの。

大和屋と言えば細長い大根を粕漬けにした「守口漬」で有名だが、魚を漬け込んだものがあるとは初めて知った。

 

これがその魚のみりん粕漬けで、一切れづつパッキングされている。

中の魚の切り身には味醂と酒粕を塗り込んで、更にガーゼで包まれるという丁寧な仕上げ。

漬けられている魚もそれぞれで、画像にあるのは「白ひらす」と「さわら」とある。

白ひらすがどんな魚か知らないけど、美味しい魚だった。

 

魚の粕漬けは焼き方が難しく、下手をすると黒焦げになる。

それもあってか、上手な焼き方が指南されている。

フライパンを使って焼く方法に加え、オーブントースターを使うやり方、魚焼き器で焼く方法と、それぞれ丁寧に説明されている。

 

しかもフライパンで焼く方法には、専用のクッキングシートまで添付されているというから、至れり尽くせり。

これで上手く焼けなければ、それは焼く人の問題ということになるか。

 

三つある焼き方の中から選んだのは、フライパンで焼く方法。

これが一番簡単そうで、しかも上手くやれそうだったからだ。

 

様子を見ながら途中でひっくり返して焼けば、ハイ出来上がり。

ちょっと焦げてしまったところもあるけど、これぐらいの焦げ目は、焼き魚らしくて却っていい感じなのでは。

 

ご飯に合わせて食べれば、これが旨い!

抜群に旨いのだ。

ご飯にも合い過ぎるほど相性がよく、朝ご飯は一生これでいいと思えるほどに美味しい。

 

味醂と酒粕の醸す甘じょっぱい味が魚に溶け込み、上等な味に仕上がっている。

味醂と酒粕で漬け込んだだけで、魚がここまで美味しく変身するのが驚き。

なんなん、この美味さは。

 

素晴らしく美味しい魚の粕漬けで、こんなに美味しいものが名古屋にあることを、今の今まで知らなかったのは全くの迂闊。

私の住んでいる三河には、これに匹敵するものが思い当たらないから、名古屋独特のものかも。

 

味噌汁は普段は麹味噌を使った白味噌が多いけど、この日は赤だし。

特に深い理由があるのではなく、気分で赤だしにしただけのこと。

 

だしの効いたワカメとエノキの赤だしで、これはこれで美味しい。

白味噌にも赤味噌にもそれぞれに伝統があり、それぞれに美味しさがあるのだ。

 

ご飯はいつもと同じ岐阜のハツシモ。

大粒のキレイなお米で、食べれば私でも粒の大きさとサッパリとした食味が分かる。

 

いいお米に巡り合ったものだが、それにも増して、この大和屋の味醂粕漬けの焼き魚との相性が素晴らしくいいのだ。

サッパリとした味のご飯に、酒粕で漬け込まれた甘じょっぱい濃厚な味の魚が合う。

 

焼き魚と味噌汁の朝ごはんが、大和屋の味醂粕漬けの魚のお陰で、エコノミークラスからファーストクラスにグレードアップした。

 

美味しかった。

上等な朝ごはんをごちそう様でした。

 

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