ニギスとメギスは名前が違うだけで同じ魚だった
- 2021.02.15
- 家飲み/家食べ
天ぷらにすると美味しいニギス。
クセのない上品な魚で、しかも安いということで、家で揚げる天ぷらのネタの中では一番の優良銘柄。
高級な天ぷら店ならニギスではなく、本物の鱚(キス)を使うのだろうけど、鱚は高いので、家ではニギスの一択になる。
ただし魚屋にいつもあるとは限らないのが難。
ニギスは鰯や鯵などと同じように足の早い魚なので保存ができず、その日に水揚げが無ければ店頭に並ばないのだ。
そんなニギスだけど、気になるのは ”メギス” という魚。
この辺りでは見たことがないけど、メギスの天ぷらも美味しいらしいので、ニギスがなければメギスでもいいと思っていた。
そのメギスのことが日経新聞に出ていた。
”天ぷらやフライにしたら絶品の白身魚” と書かれているから、やはり上等な魚なのだ。
その記事を読んでみれば、なんとメギスとニギスは同じ魚だと書いてあるではないか。
メギスの正式名は「ニギス」とあるのだ。
メギスとニギスが同じ魚だとは、全然知らなかった。
ニギスは高級魚の鱚に似ているからニギスと呼ばれていて、イメージ的には鱚の “まがい物” のような雰囲気。
でも日経の記事を読めばメギス(ニギス)はとても美味しい魚で、町おこしにも一役買っているとか。
いまの今までニギスのことをまがい物扱いしてきて、ごめんなさい。
これからは堂々と「ニギスの天ぷらが旨い」、と胸を張って言わせてもらいます。
日経の記事は奥殿も読んだのだが、奥殿がニギスの天ぷらが食べたくなったとのことで、魚屋へ行ってくると言う。
あるか無いか分からないけどと言いつつ、速攻で出かけていった。
ニギスがあれば今夜のご飯は天ぷらに決定だが、それはイコール私が揚げることになる。
天ぷらの担当は私だからだが、まあいいか。
帰ってきた奥殿から、ニギスがあったとのことで嬉しそう。
これで私の調理担当も決定。
決まればグズグズしているヒマはない。
さっそく天ぷらに取り掛かることにした。
買ってきてくれたニギスがこれ。
立派なサイズのニギスで、この状態で15~16センチぐらいあるから、大きなニギスだ。
4匹で248円だったというから、一匹60円ほど。
やはりニギスは安価で大衆的な魚なのだが、これがビックリするぐらい美味しいのだ。
もちろんニギスの天ぷらだけでは足らないから、野菜も揚げる。
ナスやニンジンなどに加えて、最近ハマっているエノキもある。
それとご飯のおかず用に、かき揚げも揚げる。
タマネギと水菜のかき揚げだけど、これだけでも揚げれば美味しいかき揚げになる。
こんなセットでネタの準備は完了。
天ぷらは味付けの必要がないから、味では失敗がない。
料理初心者の私には助かるところだ。
衣は市販の天ぷら粉。
これがあるからこそ、初心者の私でも天ぷらが揚げられる。
後は揚げれば出来上がり。
初心者の私が揚げた割には、きれいに揚がったのでは。
トマトのサラダを添えて、晩ごはんの完成だ。
さっそくカンパイ。
この日は岐阜・瑞浪の小左衛門でいってみた。
薄濁りで、薄っすらと白濁しているのがお分かりいただけるだろうか。
果実香あふれるジューシーな飲み味で、女性にも受けがよく、奥殿も好きな銘柄だ。
肝心のニギスの天ぷらだが、やはり旨い。
盛り付けが下手でニギスの天ぷらが下敷きになってしまっているけど、この日のメイン。
身の厚さはこんな感じ。
カリッとした衣に包まれて、ニギスの上品な旨さが広がる。
これが一匹60円ほどの魚とは、とても思えない美味しさがある。
10倍もする高級なキスにも負けない味で、これを味わうと味と値段は比例しないことが分かる。
焼き肉でもそうだけど、高級なロースよりもカルビ(バラ肉)の方が旨いからね。
って、好みによるかもだけど。
野菜の天麩羅も相変わらず美味しい。
いつも思うことだけど、味付けせずにここまで旨味が引き出されるのは、天ぷらのマジック。
揚げるだけで野菜の持つ本来の旨さが表に出てくる感じ。
まさに自然の恵みというところで、エノキにはエノキの味があり、ニンジンにはニンジンの味がある。
天ぷらの醍醐味はこの自然の味をダイレクトに味わえるところで、これを知ってしまって、ますます天ぷらにハマってしまったのだ。
今日は日経の記事からニギスの天ぷらになったけど、美味しかった。
ごちそう様でした。
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